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邪なるモノか聖なるモノか
アラタ、法廷にて その8
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「……というわけで、こいつの防具……胸当て? 外すぜ?」
「え?」
アークスが驚いて、更に何かを言おうとしてるが、まぁ大したことじゃないだろう。
外野……じゃなくて傍聴席からも「無謀だ」「無理だ」なんて声も聞こえてくるが、何を言ってんだか。
「いいか? 外すぞ?」
虚ろな目をしてはいるが、かすかに頷いた。
まぁ同意の反応は示してくれる手応えはあったから、俺にとっちゃごく普通の反応。
だがこいつのその反応を見た外野はざわつく。
予想外だったってことなんだろう。
が、外野の反応なぞ知ったこっちゃない。
「えっと……これ、こう外すのか……? あ、取れた」
外野にはこいつの反応は予想外なら、装着の仕方を知らない胸当てが外れるのも、俺にとっちゃ予想外。
外野にとっては更に予想外だったんだろう。
驚きの声に遠慮がなかった。
「なっ!」
「嘘だろう?!」
「そんなこと……ありえん!」
そんなヤジ飛ばされてもなぁ。
外してもいいって、あいつからもこいつからも許可もらえたし。
で、外れたこの胸当ての置き所がない。
俺、このままずっと持ちっぱなし?
「その呪いの胸当てが取れたのなら、この検分は必要ない! 即刻停止して、中断している裁判を続行すべきだ!」
今度は男かよ。
今までヤジを飛ばしてた女の後ろにいる何人かの男の中の一人。
一見して魔法使いって感じがするから、解呪しようとした魔術士か何かか?
「事態の究明は終わってねぇよ。この胸当てを装備した理由とか成り行きとかまだ聞いてねぇ」
「必要ない! 裁判長! 被告人の罪状を追求する裁判を今からでも!」
殴りてぇな、こいつ。
殴ってもいいかな?
殴ったらダメって言われてないし。
つか、こいつを悪者と決めつけて、とにかく優位に立とうとする気満々だろ。
「あんたらが何者か知らんけど、こうして装備が外れたのは事実だし、いい加減現実を見ろよ。これはこうであるはずだ、だなんて妄想を聞かせられる身にもなれってんだ」
「黙らんか! 栄誉ある宮廷魔術団の」
肩書だのプライドだのに振り回されるタイプの奴って、こっちの世界にもいたんだったな。
まぁいい…‥。
「静粛に! この場は事情の追究の場、そして検証の場でもあり、審判の場ではない! ……ミナミ・アラタ。続けてください」
裁判長は、まぁまともな人物、ということでいいか。
裁判官の一人はあいつでもあるようだしな。
さて……。
こいつの目に生気が戻りつつある。
まともな会話はできそうだな。
「よう。具合はどうだ?」
「……え……あ……あの……ここは……」
おどおどした様子になるのは仕方あるまい。
今まで正気じゃなかった、ということは、今までの現実を認識できなかったと見ていい。
となりゃ、自分は今まで何をしていたのか、なぜここにいるのか、どんな立場なのか、一切合切把握できてないだろうからな。
「俺の顔は初めて見るだろうが、俺の声は聞き覚えあるだろ?」
既に話はついてるから、こいつの体験した話をどんどん聞いても問題ないだろう。
が、俺の声に聞き覚えがないと思われちゃ、話を進めていくわけにはいかない。
警戒されたら聞きたい話が聞けなくなっちまう。
「あ……夢……? に出てきた人……」
記憶にはあるようで安心した。
少しは楽に話を進められそうだ。
「あぁ。安心しろ。俺のことは知らねぇだろうが、俺もお前のことは知らねぇ。そして……こいつはお前の目の前にある」
「あ……それ……」
こいつの目の前に胸当てを突き出す。
見覚えはあるだろう。
さて、どんな反応を見せてくれるか。
「あぅ……うっ……」
泣き始めた。
よくよく見たら、冒険者として見るなら、年端もいかない年齢……というか、まだ子供じゃね?
栄養が行き渡ってないひ弱そうな体格ってのも考えても……十五に届くかどうか。
「泣いて誤魔化せると思うな!」
しつこい。
またも傍聴席からのヤジ。
悪意十分。
「なぁ、あんた。そこの外野ども、ぶん殴っていい?」
「だめです」
アークスの即答がむかつく。
事態の究明の邪魔ばかりしてんじゃねぇか、あの外野ども。
睨んでも、一向に黙りゃしねぇ。
裁判長からの忠告以外効果がねえのか。
「そ……それ……」
「ん?」
こいつはこいつで、嗚咽しながら何か言おうと……。
いや、ただ言うだけじゃない。
頑張って、何かをしようとしてるんだな。
たとえこの場から逃げようとしたとしても、だ。
「……い……いらな……」
いらない?
まさかの放棄か?
それはそれで、こいつなりに男気があるとは言えるだろうが……。
「返して……ください……」
「どっちだよ」
こいつを和ませようと突っ込んだつもりだったんだが……。
また泣き始めた。
仕方ねぇよな。
大人だったら、こいつにも軽く一発殴りたくなるところだったが、まだ子供だ。
親に……。
親?
こいつに親らしい人物は……傍聴席にはいそうにない。
「そ……それ……」
「ん?」
「ミックから……ミック達から、押し付けられたんです……」
「ミック?」
「……それを見つけた時の……僕が入ってたグループのリーダー……」
ほう。
達、というからには、リーダーばかりじゃなく、最多でみんなからってとこか?
「僕、嫌だって言ったんだけど……装備しないと、養成所から追い出す……って……」
嫌がらせ、か。
「うちの子が、そんな事言うわけないでしょ!」
こいつは、俺が読んだ宣誓書を読んでない。
ということは、こいつが嘘を言ってる可能性はある。
「なあ、あんた」
「なんでしょう?」
「こいつにも宣誓書、読ませるか?」
「は?」
アークスに聞いてみる。
しかしそこまで怪しげな反応しなくてもいいじゃねぇか。
「いいか? 俺の気配を察知する能力を使えば、こいつは嘘を言ってるかどうかは分かる。だがそれは、こいつが感じた通りのことを言ってるかどうかの判別であって、それが事実と違ったとしたら、事実に反しているかどうかの判別まではできない。俺が読まされた宣誓書の方が、より周りへの説得力が高い」
「……なるほど。裁判長。ミナミ・アラタ氏の言より、お聞きの通りこの宣誓書を被告人にも読ませたいと思うのですが」
ここで許可が下りなきゃ、間違いなく魔女裁判も同然だ。
「いいでしょう。許可します」
……俺の周りの特定の同種族の人物、ほとんど敵だらけだったからなぁ。
自覚は薄々あったが、人間不信なんだろうなぁ……。
「え?」
アークスが驚いて、更に何かを言おうとしてるが、まぁ大したことじゃないだろう。
外野……じゃなくて傍聴席からも「無謀だ」「無理だ」なんて声も聞こえてくるが、何を言ってんだか。
「いいか? 外すぞ?」
虚ろな目をしてはいるが、かすかに頷いた。
まぁ同意の反応は示してくれる手応えはあったから、俺にとっちゃごく普通の反応。
だがこいつのその反応を見た外野はざわつく。
予想外だったってことなんだろう。
が、外野の反応なぞ知ったこっちゃない。
「えっと……これ、こう外すのか……? あ、取れた」
外野にはこいつの反応は予想外なら、装着の仕方を知らない胸当てが外れるのも、俺にとっちゃ予想外。
外野にとっては更に予想外だったんだろう。
驚きの声に遠慮がなかった。
「なっ!」
「嘘だろう?!」
「そんなこと……ありえん!」
そんなヤジ飛ばされてもなぁ。
外してもいいって、あいつからもこいつからも許可もらえたし。
で、外れたこの胸当ての置き所がない。
俺、このままずっと持ちっぱなし?
「その呪いの胸当てが取れたのなら、この検分は必要ない! 即刻停止して、中断している裁判を続行すべきだ!」
今度は男かよ。
今までヤジを飛ばしてた女の後ろにいる何人かの男の中の一人。
一見して魔法使いって感じがするから、解呪しようとした魔術士か何かか?
「事態の究明は終わってねぇよ。この胸当てを装備した理由とか成り行きとかまだ聞いてねぇ」
「必要ない! 裁判長! 被告人の罪状を追求する裁判を今からでも!」
殴りてぇな、こいつ。
殴ってもいいかな?
殴ったらダメって言われてないし。
つか、こいつを悪者と決めつけて、とにかく優位に立とうとする気満々だろ。
「あんたらが何者か知らんけど、こうして装備が外れたのは事実だし、いい加減現実を見ろよ。これはこうであるはずだ、だなんて妄想を聞かせられる身にもなれってんだ」
「黙らんか! 栄誉ある宮廷魔術団の」
肩書だのプライドだのに振り回されるタイプの奴って、こっちの世界にもいたんだったな。
まぁいい…‥。
「静粛に! この場は事情の追究の場、そして検証の場でもあり、審判の場ではない! ……ミナミ・アラタ。続けてください」
裁判長は、まぁまともな人物、ということでいいか。
裁判官の一人はあいつでもあるようだしな。
さて……。
こいつの目に生気が戻りつつある。
まともな会話はできそうだな。
「よう。具合はどうだ?」
「……え……あ……あの……ここは……」
おどおどした様子になるのは仕方あるまい。
今まで正気じゃなかった、ということは、今までの現実を認識できなかったと見ていい。
となりゃ、自分は今まで何をしていたのか、なぜここにいるのか、どんな立場なのか、一切合切把握できてないだろうからな。
「俺の顔は初めて見るだろうが、俺の声は聞き覚えあるだろ?」
既に話はついてるから、こいつの体験した話をどんどん聞いても問題ないだろう。
が、俺の声に聞き覚えがないと思われちゃ、話を進めていくわけにはいかない。
警戒されたら聞きたい話が聞けなくなっちまう。
「あ……夢……? に出てきた人……」
記憶にはあるようで安心した。
少しは楽に話を進められそうだ。
「あぁ。安心しろ。俺のことは知らねぇだろうが、俺もお前のことは知らねぇ。そして……こいつはお前の目の前にある」
「あ……それ……」
こいつの目の前に胸当てを突き出す。
見覚えはあるだろう。
さて、どんな反応を見せてくれるか。
「あぅ……うっ……」
泣き始めた。
よくよく見たら、冒険者として見るなら、年端もいかない年齢……というか、まだ子供じゃね?
栄養が行き渡ってないひ弱そうな体格ってのも考えても……十五に届くかどうか。
「泣いて誤魔化せると思うな!」
しつこい。
またも傍聴席からのヤジ。
悪意十分。
「なぁ、あんた。そこの外野ども、ぶん殴っていい?」
「だめです」
アークスの即答がむかつく。
事態の究明の邪魔ばかりしてんじゃねぇか、あの外野ども。
睨んでも、一向に黙りゃしねぇ。
裁判長からの忠告以外効果がねえのか。
「そ……それ……」
「ん?」
こいつはこいつで、嗚咽しながら何か言おうと……。
いや、ただ言うだけじゃない。
頑張って、何かをしようとしてるんだな。
たとえこの場から逃げようとしたとしても、だ。
「……い……いらな……」
いらない?
まさかの放棄か?
それはそれで、こいつなりに男気があるとは言えるだろうが……。
「返して……ください……」
「どっちだよ」
こいつを和ませようと突っ込んだつもりだったんだが……。
また泣き始めた。
仕方ねぇよな。
大人だったら、こいつにも軽く一発殴りたくなるところだったが、まだ子供だ。
親に……。
親?
こいつに親らしい人物は……傍聴席にはいそうにない。
「そ……それ……」
「ん?」
「ミックから……ミック達から、押し付けられたんです……」
「ミック?」
「……それを見つけた時の……僕が入ってたグループのリーダー……」
ほう。
達、というからには、リーダーばかりじゃなく、最多でみんなからってとこか?
「僕、嫌だって言ったんだけど……装備しないと、養成所から追い出す……って……」
嫌がらせ、か。
「うちの子が、そんな事言うわけないでしょ!」
こいつは、俺が読んだ宣誓書を読んでない。
ということは、こいつが嘘を言ってる可能性はある。
「なあ、あんた」
「なんでしょう?」
「こいつにも宣誓書、読ませるか?」
「は?」
アークスに聞いてみる。
しかしそこまで怪しげな反応しなくてもいいじゃねぇか。
「いいか? 俺の気配を察知する能力を使えば、こいつは嘘を言ってるかどうかは分かる。だがそれは、こいつが感じた通りのことを言ってるかどうかの判別であって、それが事実と違ったとしたら、事実に反しているかどうかの判別まではできない。俺が読まされた宣誓書の方が、より周りへの説得力が高い」
「……なるほど。裁判長。ミナミ・アラタ氏の言より、お聞きの通りこの宣誓書を被告人にも読ませたいと思うのですが」
ここで許可が下りなきゃ、間違いなく魔女裁判も同然だ。
「いいでしょう。許可します」
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