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国家安泰後の日常編
冒険者に向かない性格 その3
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相談事を持ち込むだけ、聞くだけならタダでもできるし、聞くだけならば他の人がいる必要もなし。
ということで、ヨウミは午後からの営業に、仲間らは集団戦の準備のため、昼飯の場から立ち去った。
その場に残されたのは、俺と相談者とその連れの三人だけ。
無数にあった昼飯を食った後の皿は、仲間らが全部持ってってくれた。
正直助かった。
ドーセンの宿の酒場に持ってくのに、結構時間かかるんだよな。
さて。
「普通は、子供なら将来のことを見据えての仕事探しのために、俺の店に手伝いに来る。が、あのへっぼこがそんな風に俺のことを匂わせて、あんたらが来た、ということと……そいつの能力云々ってこともあるから、単純に店の仕事をどうこうって話じゃない、だったな」
だが本人の適性があっても、本人にやる気があるのかないのか分かんないようじゃ、その能力ってのがどんなのか分かったところで、思案も何もあったもんじゃない。
「で、お前にはやる気はあるのか? 今まで一切このお姉さんに任せて、自分じゃ何一つ希望や志望を言えないようじゃ、誰も味方になれりゃしねぇぞ」
子供……スートは、掴んでいたホーリーの手を、さらに力を込めて握る。
年齢の割には甘えん坊の児童って感じがしないでもない。
言葉を促しても、うめき声のような声しか出さず、ホーリーに縋るように、その腕にしがみついた。
「……この子……実はいじめに遭ったらしくて……」
「いじめ?」
「養成所での実践の授業で……魔物が潜む戦場で爪はじきにされて……」
前にもここで、子供らのパーティでそんなことがあったよな。
イジメはあったかどうかは別として。
「その現場は私は知りませんが、二度ほど死にかけたとか。非常に危険な状態だったそうです」
何てこったい。
こっちは生まれて物心がついた時からそんな生活を送ってた。
こっちに来てからそんなことから解放されたと思ったら、こっちはもっとひどかった。
こんなガキが、生まれて二桁なったばかりの頃で、もう二度も死に目に遭ってたとはな。
だが依頼は、いじめをなくしてくれってんじゃない。
「んじゃこいつにやる気があろうがなかろうが、こいつができる仕事のうち、より収入が多いと思われることはないかっつーのを一緒に考えてくれ、てことか」
「はい。それでこの子の能力は……」
ようやく本題。
長い前置きだったが、前置きの時点で俺の方からお断りできたらお断りするつもりだったからな。
全ての話を聞き終わってからお断りしますってんじゃ、流石に先方が気の毒だ。
「指先から一本だけ糸を出す能力です」
「……はい?」
糸を出して終わり?
で、その能力で冒険者パーティに参加?
……この子に申し訳ないが、そりゃいじめに遭うってもんだろ。
糸一本で何ができる?
「その糸は絡まっても、指の中に収納出来ます」
……いや、それがどうした。
「長さの調節はスートの意思次第で固定されます。糸自体伸縮はしませんし、どんな刃物や術を使っても切ることもできません」
うん、だからどうした。
「物体に糸を一周させて引っ張ると、切断できます。というか、切断してしまいます。切断できない物はありません」
へ?
……何でも切断できる糸……。
ちょっとそれ……。
「……かなり便利そうな能力だな」
「ですが条件があります。先端をどこかに固定しないと切断できません。固定する方法は、スートがその先端を固定したい場所に押し当てるだけですが。解除は、ただ引っ張るだけでできるんですが」
……いや、その条件があったとしても、だ。
「かなりって言うか……いや、かなり重宝する能力じゃねぇ?」
「いえ、その条件は逆に足枷になります」
「どゆこと?」
「魔物との戦闘中にどこかに糸の先端を押し当てて、魔物の体を一周させる。これが……」
「どこか安全な場所に糸を固定させて、そこにおびき寄せたらいいじゃねぇか。どんな魔物でも切断できるってことだろ?」
「その一周させる方法が……ないのです」
「ないって……」
あ、そうか……。
魔物……に限らず、猛獣だって、糸を体に巻き付けさせてる間、黙って大人しくしているはずがない。
絶対に相手の体を細切れにできる武器がある。
その武器が使えないとなりゃ、当てにできる戦力が、全く当てにならない。
そりゃ失望するし、足手まといとも思われるわな。
それに、その能力の使い手が魔物に接近できる勇気なんぞがないと……。
そうか。
こいつの顔、何かに怯え続けてるような表情だ。
二度も命を危険に晒すように、しかも仲間から命令とかされたか。
ただでさえ無理強いされるのは嫌と思う奴は多いだろう。
それが、ここで死ねって言うような命令ならなおのこと。
そんなことを言う奴の神経を疑う。
「……ホーリーさんや、すまんが……」
「……やはり、この能力を使わせることとは決別すべき、ですか」
いや、よくよく考えると、手順がちぐはぐだ。
「本人のやる気を見せてもらうためにも、その能力を実際に目にせんことには何とも言えん」
「あ、そうでした。すいません」
つってもここじゃ、その力を発揮できそうにないし……。
あ、いいこと思いついた。
※※※※※ ※※※※※
「お、みんな、まだいたか」
「これから出発するとこだよ」
「シュウダンセンノクンレン、イッテクルネ」
やってきたのは店の前。
って、店に戻ってきただけなのだが。
「あー、ちょっと待って。サミー、ちょっといいか?」
「ミ?」
仲間の中で、体積は多分一番少ない。
が、一番固い。
どんな物でも切断できると言うなら、サミーが痛がるくらいの力を持ってなければ、その能力の価値は絶対的なものにはならない。
「刃物も通さない甲羅を持ってるギョリュウ族だ」
「「ギョリュウ族?!」」
スートが最初に発した言葉がそれかよ。
「お前のその能力をこいつに使ってみな」
「え……えと……」
「見てみなきゃ、どんなものか、どう発動するのか分かんねぇだろ。できるなら途中で止めさせるし、できなきゃどの範囲までできるのか知る必要があるし」
「は、はい……」
もちろん説明を聞いてないヨウミ達には、これから俺がスートに何をさせようとするのか分からない。
が、並みの冒険者……腕利きですら敵わない仲間らは楽観する。
ヨウミはちょっと戸惑っている。
「危ない事させるんじゃないでしょうね」
「ちょっと実験台になるくらいなら平気だろ」
周りにいる冒険者らは、何の見世物を見せてくれるんだ、と近寄ってくる。
別にこいつらの退屈しのぎに一芸を見せる気はないんだが。
「じゃ、じゃあ……」
とスートが右手の人差し指を立てる。
よく分からなかったが、よーく見ると、指と爪の間から蜘蛛の糸よりも細い糸がするすると伸びている。
その先を地面につけて左手で押さえる。
もちろんヨウミもサミーも、その糸は見えてないようだ。
だからその体の動きも、目的があるものとは見ていない。
「えっとこうやって……」
じっくり見るとその糸は見えるが、サミーの甲羅を一周させる糸の動きは見えづらい。
だがスートの体の動きで、何をしている最中なのかは分かる。
そして一周させたと思いきや、ゆっくりとその右手を、スートは自分の体の方に動かす。
「ミ? ミッ! ミーッ?! ミィイイイイーーーッ!!」
「キャッ!」
「うぉいっ!」
「何しとんや、こんガキ!」
うるせぇっ!
仲間らや冒険者らが一斉に耳を塞ぐが、それでもその高音は耳をつんざく。
「分かったもういい解除してくれ!」
「は、はいっ!」
サミーがまさかそんなに痛がるとは思わんかった。
それにしてもだ。
このスートという少年、一切何の力も入れずに手や腕を引っ張っただけで、サミーに悲鳴を上げさせた。
指と糸は一心同体、みたいなものか。
「ちょっとアラタ! サミーに何したのよ!」
落ち着けヨウミ!
何かしたのは俺じゃねぇ!
「悪かった! 悪かったよ! きちんと説明するから!」
サミーはと言うと、涙目になりながら地面を両手で何度も叩いている。
「サミー、痛そお」
いや、お前ら、何で俺に罪悪感を植え付けてくるんだよ……。
ということで、ヨウミは午後からの営業に、仲間らは集団戦の準備のため、昼飯の場から立ち去った。
その場に残されたのは、俺と相談者とその連れの三人だけ。
無数にあった昼飯を食った後の皿は、仲間らが全部持ってってくれた。
正直助かった。
ドーセンの宿の酒場に持ってくのに、結構時間かかるんだよな。
さて。
「普通は、子供なら将来のことを見据えての仕事探しのために、俺の店に手伝いに来る。が、あのへっぼこがそんな風に俺のことを匂わせて、あんたらが来た、ということと……そいつの能力云々ってこともあるから、単純に店の仕事をどうこうって話じゃない、だったな」
だが本人の適性があっても、本人にやる気があるのかないのか分かんないようじゃ、その能力ってのがどんなのか分かったところで、思案も何もあったもんじゃない。
「で、お前にはやる気はあるのか? 今まで一切このお姉さんに任せて、自分じゃ何一つ希望や志望を言えないようじゃ、誰も味方になれりゃしねぇぞ」
子供……スートは、掴んでいたホーリーの手を、さらに力を込めて握る。
年齢の割には甘えん坊の児童って感じがしないでもない。
言葉を促しても、うめき声のような声しか出さず、ホーリーに縋るように、その腕にしがみついた。
「……この子……実はいじめに遭ったらしくて……」
「いじめ?」
「養成所での実践の授業で……魔物が潜む戦場で爪はじきにされて……」
前にもここで、子供らのパーティでそんなことがあったよな。
イジメはあったかどうかは別として。
「その現場は私は知りませんが、二度ほど死にかけたとか。非常に危険な状態だったそうです」
何てこったい。
こっちは生まれて物心がついた時からそんな生活を送ってた。
こっちに来てからそんなことから解放されたと思ったら、こっちはもっとひどかった。
こんなガキが、生まれて二桁なったばかりの頃で、もう二度も死に目に遭ってたとはな。
だが依頼は、いじめをなくしてくれってんじゃない。
「んじゃこいつにやる気があろうがなかろうが、こいつができる仕事のうち、より収入が多いと思われることはないかっつーのを一緒に考えてくれ、てことか」
「はい。それでこの子の能力は……」
ようやく本題。
長い前置きだったが、前置きの時点で俺の方からお断りできたらお断りするつもりだったからな。
全ての話を聞き終わってからお断りしますってんじゃ、流石に先方が気の毒だ。
「指先から一本だけ糸を出す能力です」
「……はい?」
糸を出して終わり?
で、その能力で冒険者パーティに参加?
……この子に申し訳ないが、そりゃいじめに遭うってもんだろ。
糸一本で何ができる?
「その糸は絡まっても、指の中に収納出来ます」
……いや、それがどうした。
「長さの調節はスートの意思次第で固定されます。糸自体伸縮はしませんし、どんな刃物や術を使っても切ることもできません」
うん、だからどうした。
「物体に糸を一周させて引っ張ると、切断できます。というか、切断してしまいます。切断できない物はありません」
へ?
……何でも切断できる糸……。
ちょっとそれ……。
「……かなり便利そうな能力だな」
「ですが条件があります。先端をどこかに固定しないと切断できません。固定する方法は、スートがその先端を固定したい場所に押し当てるだけですが。解除は、ただ引っ張るだけでできるんですが」
……いや、その条件があったとしても、だ。
「かなりって言うか……いや、かなり重宝する能力じゃねぇ?」
「いえ、その条件は逆に足枷になります」
「どゆこと?」
「魔物との戦闘中にどこかに糸の先端を押し当てて、魔物の体を一周させる。これが……」
「どこか安全な場所に糸を固定させて、そこにおびき寄せたらいいじゃねぇか。どんな魔物でも切断できるってことだろ?」
「その一周させる方法が……ないのです」
「ないって……」
あ、そうか……。
魔物……に限らず、猛獣だって、糸を体に巻き付けさせてる間、黙って大人しくしているはずがない。
絶対に相手の体を細切れにできる武器がある。
その武器が使えないとなりゃ、当てにできる戦力が、全く当てにならない。
そりゃ失望するし、足手まといとも思われるわな。
それに、その能力の使い手が魔物に接近できる勇気なんぞがないと……。
そうか。
こいつの顔、何かに怯え続けてるような表情だ。
二度も命を危険に晒すように、しかも仲間から命令とかされたか。
ただでさえ無理強いされるのは嫌と思う奴は多いだろう。
それが、ここで死ねって言うような命令ならなおのこと。
そんなことを言う奴の神経を疑う。
「……ホーリーさんや、すまんが……」
「……やはり、この能力を使わせることとは決別すべき、ですか」
いや、よくよく考えると、手順がちぐはぐだ。
「本人のやる気を見せてもらうためにも、その能力を実際に目にせんことには何とも言えん」
「あ、そうでした。すいません」
つってもここじゃ、その力を発揮できそうにないし……。
あ、いいこと思いついた。
※※※※※ ※※※※※
「お、みんな、まだいたか」
「これから出発するとこだよ」
「シュウダンセンノクンレン、イッテクルネ」
やってきたのは店の前。
って、店に戻ってきただけなのだが。
「あー、ちょっと待って。サミー、ちょっといいか?」
「ミ?」
仲間の中で、体積は多分一番少ない。
が、一番固い。
どんな物でも切断できると言うなら、サミーが痛がるくらいの力を持ってなければ、その能力の価値は絶対的なものにはならない。
「刃物も通さない甲羅を持ってるギョリュウ族だ」
「「ギョリュウ族?!」」
スートが最初に発した言葉がそれかよ。
「お前のその能力をこいつに使ってみな」
「え……えと……」
「見てみなきゃ、どんなものか、どう発動するのか分かんねぇだろ。できるなら途中で止めさせるし、できなきゃどの範囲までできるのか知る必要があるし」
「は、はい……」
もちろん説明を聞いてないヨウミ達には、これから俺がスートに何をさせようとするのか分からない。
が、並みの冒険者……腕利きですら敵わない仲間らは楽観する。
ヨウミはちょっと戸惑っている。
「危ない事させるんじゃないでしょうね」
「ちょっと実験台になるくらいなら平気だろ」
周りにいる冒険者らは、何の見世物を見せてくれるんだ、と近寄ってくる。
別にこいつらの退屈しのぎに一芸を見せる気はないんだが。
「じゃ、じゃあ……」
とスートが右手の人差し指を立てる。
よく分からなかったが、よーく見ると、指と爪の間から蜘蛛の糸よりも細い糸がするすると伸びている。
その先を地面につけて左手で押さえる。
もちろんヨウミもサミーも、その糸は見えてないようだ。
だからその体の動きも、目的があるものとは見ていない。
「えっとこうやって……」
じっくり見るとその糸は見えるが、サミーの甲羅を一周させる糸の動きは見えづらい。
だがスートの体の動きで、何をしている最中なのかは分かる。
そして一周させたと思いきや、ゆっくりとその右手を、スートは自分の体の方に動かす。
「ミ? ミッ! ミーッ?! ミィイイイイーーーッ!!」
「キャッ!」
「うぉいっ!」
「何しとんや、こんガキ!」
うるせぇっ!
仲間らや冒険者らが一斉に耳を塞ぐが、それでもその高音は耳をつんざく。
「分かったもういい解除してくれ!」
「は、はいっ!」
サミーがまさかそんなに痛がるとは思わんかった。
それにしてもだ。
このスートという少年、一切何の力も入れずに手や腕を引っ張っただけで、サミーに悲鳴を上げさせた。
指と糸は一心同体、みたいなものか。
「ちょっとアラタ! サミーに何したのよ!」
落ち着けヨウミ!
何かしたのは俺じゃねぇ!
「悪かった! 悪かったよ! きちんと説明するから!」
サミーはと言うと、涙目になりながら地面を両手で何度も叩いている。
「サミー、痛そお」
いや、お前ら、何で俺に罪悪感を植え付けてくるんだよ……。
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