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米からの騒動編
例のブツが行方不明 その9
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リースナー母子がここに来た理由は、俺の仕事の真似をしたら生活はいくらか楽になるんじゃないか、ということだったよな。
で、彷徨いながらもサキワ村に辿り着いた、と。
いろんな人からの提案で、温泉の更衣所の一部をタオル販売店にして、そこで店員をさせてたわけだが……。
「……リースナーさんよ。こいつぁ俺の独断だけどさ」
「あ、はい。何でしょう?」
……俺には何の未練もねぇんだけど、みんなに連絡、報告、相談はしてねぇんだよな。だから勝手に決めていいものかどうか、てのはあるんだが……。
「ここにしがみつく必要、ねぇんじゃねぇか、と思うんだが」
「え?」
その困ったような笑みが消えて、鳩が豆鉄砲を食らったような顔になった。
他の冒険者達もそう。
みんな一瞬、言葉を失った感じだ。
「その魔物、テメェの餌はそこら辺うろついて適当に見つけられるだろうが、お前さんが世話をする形を取った方がいいんじゃねぇか、と思うんだよ」
「は……はぁ……」
「息子を養い、そいつも食わせにゃならん。日常生活だって、屋外で寝ることはできたとしても、いつまでも野宿し続けるわけにゃいくめぇし」
「それも……そうなんですが……」
寝耳に水だろうから、俺の提案に即断即決ができねえのは分かってる。
けど、なるべく早く決めてほしいんだよな。
「お、おい、アラタ。いくら何でも……」
「魔物と一緒に生活してるお前らと、一緒に仕事することで、知名度も上がるだろうしよぉ」
「そうだぜ? それに、仕事とか見つからなくて、探し回ってここに辿り着いたんだろ? せめて、次の仕事が見つかってから見送る、くらいのこと考えてやれよ」
まぁ、そう言われるだろうな、というのも予測してた。
けどな。
「そのガンジュウがさ、リースナーと子供の言うことしか聞かねぇんだよ。だから俺らとは別個の集まりってことになる。こっちが何かのトラブル解決に動いた時、そいつはここでいつも通りの仕事をするってことがこれから多く出てくると思うんだ。責任者が俺の事業のとこで、俺の知らねぇとこで、俺の言うことを聞かねぇ奴が動くってのはかなり心配なんだよな」
「……まぁ……それはそうかもしれねぇけどよ」
「それに突然ここから今すぐ追い出すつもりはねぇし、今より生活はかなり楽になると思うぜ?」
「な……なぜでしょう?」
この人も、戸惑うことばかりで、そこまで頭は回らねぇか。
「というのはだな」
本当なら、俺がそこまで口を出す義理はねぇ。
が、この母子のなりを見て、ほったらかすわけにはいかねぇってことで、恩情をかけたものとしての責任は果たさせねぇとならんだろうから……。
「リースナーさんが今してる仕事は、俺が頼んだ仕事だ。だからこの仕事を全うすることが第一になるわけだ。他に実入りのいい仕事を見つけられたら、俺に断りを入れてそっちに転職するもいい」
「は、はい……」
「けどどのみち、そいつはあんたたち二人について回る。雇い主の言うことを聞かないとなると、手を焼いたり持て余したりの扱いを受けるんじゃねぇの?」
「そ……そんなことは……」
そんなことは、多分ある。
おにぎりの店と連携を取らない事業で、ある意味助かった。
ガンジュウに手伝ってほしい仕事が出てきて、指示を出そうにも、まず言うことを聞かない。
リースナーさん経由で指示を出すなら、それだけタイムロスが出てくる。
面倒な事態が起きかねなかった。
そんな被害がこっちにはないのは、そういうことがあったから。
だがここよりもいい仕事を見つけた場合、雇い主から拒否される可能性は十分考えられる。
が、そこで、だ。
「だが、これまでの生活を振り返ったら、どんな仕事でもノーリスクハイリターンなわけだ」
「の、のーりすく?」
「何だそりゃ?」
前々から思ってたが、外来語が日本に定着して間もない言葉は通用しないのか?
まぁ日本語に訳せば何の問題もねぇけどさ。
「損することは全くない。得することばかりあるってこった。……何か事業始めたらどうだ? 俺らにとってはおにぎりの店みたいによ」
「え……」
リースナーさんは完全に固まってる。
予想外のことを次々言われたら、思考も止まるか。
「そりゃいいかもしんねぇな」
「魔物使いが自分の魔物に、冒険者のチームに手伝いをさせる奴らも結構いるしな」
ノーリスクハイリターンって言葉は理解不能で、チームって言葉は通用するのか。
日本大王国で通用する外来語、なんて本、売られてないかな……。
ねぇよな。
利用者はきっと俺だけだし。
「そいつは多分雑食か草食だろ。どこかの屋敷の草むしりなんかさせたら、あっという間に終わるんじゃねぇの? 物資の輸送も、上手いことやりゃ確実に安全に相手に渡せたりできるだろうし。管理人、責任者があんたら母子なら、間違いなくこいつは言うこと聞くし、指示の手間も省ける。そして儲けはすべてあんたらのもんだ。ここで仕事を続けるよりも、さらに明るい未来が待っている、と思えてならねぇんだが」
流石アラタ、なんて称賛の声があちこちから聞こえてくる。
別に褒められるこっちゃねぇよ。
言うことを聞かない奴が俺の傍にいるってのがうっとおしかったし。
それに、槍衾は撤去されたとはいえ、住民達が警戒を解かないのは、そんなガンジュウの性格っつーか、それに難ありと見なされてるからな。
ガンジュウを見に来る住民達はいた。
隣村からも来たりしたが、リースナー母子にすっかり懐いてる様子は安心できるものがあるが、こっちの言うことには無反応ってところがひっかかる、という意見が増えてきたってのもあってな。
「リースナーさんが経営者になって、依頼人とガンジュウを対面させる橋渡し役になったら、近所の人達からも受け入れられると思うぜ? だが現状は無理だ。一応この施設の責任者は俺になってるし、魔物の特性を活かすどころか、ただあんたらの傍にいるだけだからな。苦楽を共にできるような仕事をさせることで、ただの甘えん坊から普通の大人に成長していけるかもしれねぇしな」
……別にこの母子に肩入れする気はねぇけど、今までのこの二人の生活は、一日一日をどうやってやりすごすか、ということを考えるだけで精いっぱいだったんじゃねぇか?
なら、これからの生活の知恵はほとんどない。
これくらいのヒントは出してやってもいいだろ。
何から何まであーしろこーしろっつーアドバイス出してやったら、今後の生活は俺抜きで考えられない、なんてこと言い出してくるかも分からんしな。
「そう……ですね……。確かに甘えてくるこの子は可愛いと思うんですけど、このままでは……と不安に思ったりしてたことはありました」
ま、一人立ちするにはいろいろと物入りだ。
それなりに金がかかるなら、独立する気が強いなら時間の猶予は与えてやっても問題ないか。
「けどよ、食うもんとかはそいつの狩りに任せてもいいとして、食うための調理道具とか、夜寝る時の布団だとか、人として生活するには必要な物はほとんどねぇだろ?」
「その物を運んで動くモノだって必要だしな」
「いわゆる荷車だよな。新しく自分らで仕事を始めるんなら、それはあっても損はねぇと思うし」
なんか、急に冒険者達が盛り上がり始めたな。
なんなんだ?
「え、えっと……あの……みなさん?」
「ほれ、そいつが倒した魔物いたろ? そいつから採れた素材とか、かなり高額で引き取ってもらえてよお」
「俺らにとっちゃ濡れ手に粟ってな。何か得することばかり多すぎて、このままじゃ何つーか、居心地悪ぃっつーか」
「それにほら、魔物商からひどい目に遭わされたことも合ったろ? あんたらも、もっといい目を見ていいんじゃねぇかと思ってさ」
「何かがあったら、あなた方の助けになろうって、みんな、なんかそんな雰囲気になりましてね」
独立のお手伝いをするってことか。
その様子じゃ誰も彼も、随分懐があったかくなったっぽいな。
「み……皆さん……ありがとうございます」
レジ台の向こうにいるリースナーさんが深々と頭を下げている。
一件落着。
これでようやく、再び俺にのんびりな毎日がやってくるって訳だ。
……なんか一つ、忘れてるような気がするが……まぁいっか。
で、彷徨いながらもサキワ村に辿り着いた、と。
いろんな人からの提案で、温泉の更衣所の一部をタオル販売店にして、そこで店員をさせてたわけだが……。
「……リースナーさんよ。こいつぁ俺の独断だけどさ」
「あ、はい。何でしょう?」
……俺には何の未練もねぇんだけど、みんなに連絡、報告、相談はしてねぇんだよな。だから勝手に決めていいものかどうか、てのはあるんだが……。
「ここにしがみつく必要、ねぇんじゃねぇか、と思うんだが」
「え?」
その困ったような笑みが消えて、鳩が豆鉄砲を食らったような顔になった。
他の冒険者達もそう。
みんな一瞬、言葉を失った感じだ。
「その魔物、テメェの餌はそこら辺うろついて適当に見つけられるだろうが、お前さんが世話をする形を取った方がいいんじゃねぇか、と思うんだよ」
「は……はぁ……」
「息子を養い、そいつも食わせにゃならん。日常生活だって、屋外で寝ることはできたとしても、いつまでも野宿し続けるわけにゃいくめぇし」
「それも……そうなんですが……」
寝耳に水だろうから、俺の提案に即断即決ができねえのは分かってる。
けど、なるべく早く決めてほしいんだよな。
「お、おい、アラタ。いくら何でも……」
「魔物と一緒に生活してるお前らと、一緒に仕事することで、知名度も上がるだろうしよぉ」
「そうだぜ? それに、仕事とか見つからなくて、探し回ってここに辿り着いたんだろ? せめて、次の仕事が見つかってから見送る、くらいのこと考えてやれよ」
まぁ、そう言われるだろうな、というのも予測してた。
けどな。
「そのガンジュウがさ、リースナーと子供の言うことしか聞かねぇんだよ。だから俺らとは別個の集まりってことになる。こっちが何かのトラブル解決に動いた時、そいつはここでいつも通りの仕事をするってことがこれから多く出てくると思うんだ。責任者が俺の事業のとこで、俺の知らねぇとこで、俺の言うことを聞かねぇ奴が動くってのはかなり心配なんだよな」
「……まぁ……それはそうかもしれねぇけどよ」
「それに突然ここから今すぐ追い出すつもりはねぇし、今より生活はかなり楽になると思うぜ?」
「な……なぜでしょう?」
この人も、戸惑うことばかりで、そこまで頭は回らねぇか。
「というのはだな」
本当なら、俺がそこまで口を出す義理はねぇ。
が、この母子のなりを見て、ほったらかすわけにはいかねぇってことで、恩情をかけたものとしての責任は果たさせねぇとならんだろうから……。
「リースナーさんが今してる仕事は、俺が頼んだ仕事だ。だからこの仕事を全うすることが第一になるわけだ。他に実入りのいい仕事を見つけられたら、俺に断りを入れてそっちに転職するもいい」
「は、はい……」
「けどどのみち、そいつはあんたたち二人について回る。雇い主の言うことを聞かないとなると、手を焼いたり持て余したりの扱いを受けるんじゃねぇの?」
「そ……そんなことは……」
そんなことは、多分ある。
おにぎりの店と連携を取らない事業で、ある意味助かった。
ガンジュウに手伝ってほしい仕事が出てきて、指示を出そうにも、まず言うことを聞かない。
リースナーさん経由で指示を出すなら、それだけタイムロスが出てくる。
面倒な事態が起きかねなかった。
そんな被害がこっちにはないのは、そういうことがあったから。
だがここよりもいい仕事を見つけた場合、雇い主から拒否される可能性は十分考えられる。
が、そこで、だ。
「だが、これまでの生活を振り返ったら、どんな仕事でもノーリスクハイリターンなわけだ」
「の、のーりすく?」
「何だそりゃ?」
前々から思ってたが、外来語が日本に定着して間もない言葉は通用しないのか?
まぁ日本語に訳せば何の問題もねぇけどさ。
「損することは全くない。得することばかりあるってこった。……何か事業始めたらどうだ? 俺らにとってはおにぎりの店みたいによ」
「え……」
リースナーさんは完全に固まってる。
予想外のことを次々言われたら、思考も止まるか。
「そりゃいいかもしんねぇな」
「魔物使いが自分の魔物に、冒険者のチームに手伝いをさせる奴らも結構いるしな」
ノーリスクハイリターンって言葉は理解不能で、チームって言葉は通用するのか。
日本大王国で通用する外来語、なんて本、売られてないかな……。
ねぇよな。
利用者はきっと俺だけだし。
「そいつは多分雑食か草食だろ。どこかの屋敷の草むしりなんかさせたら、あっという間に終わるんじゃねぇの? 物資の輸送も、上手いことやりゃ確実に安全に相手に渡せたりできるだろうし。管理人、責任者があんたら母子なら、間違いなくこいつは言うこと聞くし、指示の手間も省ける。そして儲けはすべてあんたらのもんだ。ここで仕事を続けるよりも、さらに明るい未来が待っている、と思えてならねぇんだが」
流石アラタ、なんて称賛の声があちこちから聞こえてくる。
別に褒められるこっちゃねぇよ。
言うことを聞かない奴が俺の傍にいるってのがうっとおしかったし。
それに、槍衾は撤去されたとはいえ、住民達が警戒を解かないのは、そんなガンジュウの性格っつーか、それに難ありと見なされてるからな。
ガンジュウを見に来る住民達はいた。
隣村からも来たりしたが、リースナー母子にすっかり懐いてる様子は安心できるものがあるが、こっちの言うことには無反応ってところがひっかかる、という意見が増えてきたってのもあってな。
「リースナーさんが経営者になって、依頼人とガンジュウを対面させる橋渡し役になったら、近所の人達からも受け入れられると思うぜ? だが現状は無理だ。一応この施設の責任者は俺になってるし、魔物の特性を活かすどころか、ただあんたらの傍にいるだけだからな。苦楽を共にできるような仕事をさせることで、ただの甘えん坊から普通の大人に成長していけるかもしれねぇしな」
……別にこの母子に肩入れする気はねぇけど、今までのこの二人の生活は、一日一日をどうやってやりすごすか、ということを考えるだけで精いっぱいだったんじゃねぇか?
なら、これからの生活の知恵はほとんどない。
これくらいのヒントは出してやってもいいだろ。
何から何まであーしろこーしろっつーアドバイス出してやったら、今後の生活は俺抜きで考えられない、なんてこと言い出してくるかも分からんしな。
「そう……ですね……。確かに甘えてくるこの子は可愛いと思うんですけど、このままでは……と不安に思ったりしてたことはありました」
ま、一人立ちするにはいろいろと物入りだ。
それなりに金がかかるなら、独立する気が強いなら時間の猶予は与えてやっても問題ないか。
「けどよ、食うもんとかはそいつの狩りに任せてもいいとして、食うための調理道具とか、夜寝る時の布団だとか、人として生活するには必要な物はほとんどねぇだろ?」
「その物を運んで動くモノだって必要だしな」
「いわゆる荷車だよな。新しく自分らで仕事を始めるんなら、それはあっても損はねぇと思うし」
なんか、急に冒険者達が盛り上がり始めたな。
なんなんだ?
「え、えっと……あの……みなさん?」
「ほれ、そいつが倒した魔物いたろ? そいつから採れた素材とか、かなり高額で引き取ってもらえてよお」
「俺らにとっちゃ濡れ手に粟ってな。何か得することばかり多すぎて、このままじゃ何つーか、居心地悪ぃっつーか」
「それにほら、魔物商からひどい目に遭わされたことも合ったろ? あんたらも、もっといい目を見ていいんじゃねぇかと思ってさ」
「何かがあったら、あなた方の助けになろうって、みんな、なんかそんな雰囲気になりましてね」
独立のお手伝いをするってことか。
その様子じゃ誰も彼も、随分懐があったかくなったっぽいな。
「み……皆さん……ありがとうございます」
レジ台の向こうにいるリースナーさんが深々と頭を下げている。
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