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米からの騒動編
仕事なら、米の選別以外はしたくねぇんだが その1
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ふはははは。
とうとう俺は、理想の生活を手に入れた。
開店時間早々、ガキどもを連れて米の採集。
質の見極めに集中。
大量の米を採れたら、あとはガキどもに洗米と運搬をさせる。
その量は、ライムとテンちゃんに手伝ってもらっていた時よりも二倍くらい増えた。
何、問題ない。
運搬は、手伝いに来た者達による人海戦術だ。
店に戻ったら、竹を材料に、水筒と皮の包みを作らせる。
予めライムが作り置きしてくれていた飲み水を水筒に、奴らに入れさせて、そしておにぎり作りに皮で包む作業。
そして販売。
俺はというと……その間、受映機見ながらゆーっくりとごろ寝。
昼飯までごろ寝。
昼飯を食った後もごろ寝。
晩飯までごろ寝。
朝起きて、仕事の後も一休み、起きては晩飯までもう一眠り。
「……確かに今まで怒涛の連続だったけどさぁ……。だからといって、休みすぎなんじゃないの?」
「……仕事、してるぜ? 俺にしかできない仕事。体が不自由になっても、米も商品もかなりあるだろ」
収容物が劣化しない貯蔵庫には、俺には理解できない魔力がこもっている。
いくらでも、動物の類の生き物以外ならどんな大きさでも入る不思議な貯蔵庫だ。
こいつのおかげで随分仕事や商売が助かっている。
いつでも作りたてを販売できる。
もっともこんな貯蔵庫を持ってる店は、他にもたくさんあるわけだが。
まぁそんな事情はともかく。
緊張感に追われる毎日、ってのは精神的には良くない。
が、仕事に関しては、緊張感は大いに必要なはずだ。
しかし……仕事以外で緊張する毎日はもうごめんだ。
どんな問題が起こっても俺の好きなように対応してきて、まぁ何とか解決してきたってのはめでたしめでたしなわけだが、こうしてのんびりした毎日を送ってると、今までのそんなトラブルがいろいろあった毎日の方が異常だろうよ。
ヨウミから呆れられても、ゴロゴロしていたい。
今までの分を取り返したい。
取り戻したい。
それに朝から晩までゴロゴロしてるわけじゃない。
しっかり見落としなく、米の品質は毎日見極めて採集してる。
メリハリをつけて生活してる、とも言える。だがヨウミは俺の休んでるところしか見てねぇからなぁ。
「そんなにゴロゴロしてたら体力なくなるよ?! せめて外のベンチに座って、日向ぼっこくらいしなさいよ!」
「断る!」
「何いきなり拒否してんのよ。外に出て座る方がまだ健康的よ?!」
「だって」
「何よ。理由があるっての?」
もちろん、ある!
「あぁ。俺の膝に乗ってくれる猫がいない」
……ハリセンで叩かれた。
久しぶりに持ち出されたな、こいつ。
※※※※※ ※※※※※
店の中から追い出された。
何でだよ。
俺は店の主だぞ?
まぁ確かに外はお日様が当たって、あったかくて気持ちいいんだけどよ。
言われるがままってのは癪だが、他に居場所もなし。ベンチに……って……。
混んでやがる。
つか、人だかりになってる。
ま、ベンチよりも地べたに座ってポカポカと暖まるってのも……。
「あ、アラタさん、久しぶりにゆっくりされるんですね?」
人だかりの中から女性の声が飛んできた。
女冒険者の常連もかなり増えたが、そいつらとは違う、しかも聞き覚えのある声。
「私ですよー、イールですー」
うじゃうじゃ集まってる連中が一斉にこっちに目を向けた。
こっち見んな。気味が悪ぃや。
人だかりをかき分けて出てきた女は……いつものように武装した姿。
そのくせ、魔物退治はもうしないとか言ってたよな。
にしても、この人だかりはつくづく以上だよな。
きっかけはシアンの戴冠式。
この連中のほとんどが、シアンの戴冠式を受映機で見てたらしい。
ほんの一時期だったが、あっという間に有名人になっちまったっけな。
ま、あん時の熱はようやく冷めてくれたが、初対面の奴からも馴れ馴れしくされたのはうんざりだった。
おまけに常連面しやがる奴らもいたもんだから、こっちとしちゃ気分はよくねぇ。見知った顔との割合は、圧倒的に見知らぬ連中の方が多かった。
だが熱が冷めてからは、店の常連の綺麗どころに声をかける奴らが増え始めた。
こっちは俺への矛先が逸れてくれりゃそれで問題なしとしたかったが、おにぎり目当ての買い物客にその目が向けられるのは流石に気の毒でな。
しばらく店に来ねぇ方がいいんじゃねぇか? と声をかけたが、それでもここに来る客は何人かいた。
昔を懐かしむためにおにぎりを買いに来続けるイールも、店に運ぶ足を止めなかった一人だ。
止めても店に来ることを止めないもんだから、呆れて気を遣うこともしなくなった。
「あー、はいはい。いつもおにぎり買ってくれてありがとな。んじゃ俺はここで寝てるわ。てめぇら、騒いで人の睡眠邪魔すんじゃねぇぞ!」
「あいかわらずですね、アラタさんは」
目当ての人が異性に親し気に話しかけながら、その人物のそばに腰を下ろす……ってのは、見てて辛いものらしいな。
集団の半分以上はこの場から立ち去っていく。
残った集団の半分以上は俺に嫉妬の目を向けるが、誰も因縁をつけるようなことは言わない。
戴冠式効果ってやつかね?
喧嘩を売ろうものなら、国王が黙っちゃいないに決まってる、みたいな?
んなことで、国王に助けを求めるような小さい器は持ってないつもりだが、特に用もないのにたむろする連中がいなくなるのは、少し気分は晴れる。
おまけにこの暖かさ。
眠くもなるわ。
が、まどろむいい気持を吹き飛ばさんと、大急ぎで俺のところにやってくる人物が一人。
ま、俺が眠ろうとしてることを、そいつは多分知る由もないから……。
「アラターっ! いるかー!」
その人物を確認するまでもない。
ドーセンがこっちに来るってのは、意外に珍しい。
出前の注文は、全てこっちから取りに行ってるし、食器を返すのもこっちから行くかゴーアが取りに来るかのどっちかだもんな。
……あ、いけね。その声聞いて思い出した。
向こうの米の選別はまだしてなかった。
「おぉ、ここにいたか。ちょっと手伝ってくんねえか?」
「手伝いぃ?」
米の選別をしてくれってんなら、そんな言い方はしねぇよな。
前から頼まれてて、こっちの手が空き次第やってた仕事だ。平均して三日に一度のペースなんだが、前回その仕事をしたのは……四日くらい前。
そろそろやんなきゃなんねぇタイミングとは思うが……。
「あぁ。魔物の侵入を止める柵づくりと設置の手伝いだ」
「何それ? 初めて聞く作業だな」
「まぁ大体三、四年の周期で、村中でやる作業なんだよな」
なんだ、ドーセンとこじゃなくて、村でやる仕事か。
しかもそんな長い周期で……。
確かに俺がここに来てから……二年も経ったか?
「ひょっとして……農作物荒らしの魔物か何かの対策ですか?」
「ん? あ、ああ、そうなんだよ。よく知ってるな、お嬢さん。……ってアラタ、誰だよこの綺麗な人は。初めて見るな」
そう言えばイールは昼におにぎりを食うだけのためにこの村に来てんだよな。
宿泊施設なんか使ったことはないはずだ。
「初めまして。イールと申します。私、彼の出身地でも同じようなことを村中でやって、その手伝いを何度もしたことがあります。ただ、あそこでは毎年その作業をしてましたけど……」
「へぇ。場所によって違うんだねぇ。どこの村だい?」
何か話が盛り上がってんだが?
今すぐしなきゃいけない仕事じゃねぇのか?
「で、どこでどんな仕事すりゃいいんだ? 駄弁ってねぇで色々教えろよ」
何にも知らねぇから、出遅れたことには文句は言われたかぁねぇ。けどこうやって店やらせてもらってるから、村にはなんか貢献せにゃなぁ、たぁ常日頃思っちゃいたんだ。
「あ、すまん。じゃあイールさん、こいつ借りてくぜ」
「あは、私も帰りますからお気遣いなく」
いや、イールに俺を貸してるつもりはなかったが。
とうとう俺は、理想の生活を手に入れた。
開店時間早々、ガキどもを連れて米の採集。
質の見極めに集中。
大量の米を採れたら、あとはガキどもに洗米と運搬をさせる。
その量は、ライムとテンちゃんに手伝ってもらっていた時よりも二倍くらい増えた。
何、問題ない。
運搬は、手伝いに来た者達による人海戦術だ。
店に戻ったら、竹を材料に、水筒と皮の包みを作らせる。
予めライムが作り置きしてくれていた飲み水を水筒に、奴らに入れさせて、そしておにぎり作りに皮で包む作業。
そして販売。
俺はというと……その間、受映機見ながらゆーっくりとごろ寝。
昼飯までごろ寝。
昼飯を食った後もごろ寝。
晩飯までごろ寝。
朝起きて、仕事の後も一休み、起きては晩飯までもう一眠り。
「……確かに今まで怒涛の連続だったけどさぁ……。だからといって、休みすぎなんじゃないの?」
「……仕事、してるぜ? 俺にしかできない仕事。体が不自由になっても、米も商品もかなりあるだろ」
収容物が劣化しない貯蔵庫には、俺には理解できない魔力がこもっている。
いくらでも、動物の類の生き物以外ならどんな大きさでも入る不思議な貯蔵庫だ。
こいつのおかげで随分仕事や商売が助かっている。
いつでも作りたてを販売できる。
もっともこんな貯蔵庫を持ってる店は、他にもたくさんあるわけだが。
まぁそんな事情はともかく。
緊張感に追われる毎日、ってのは精神的には良くない。
が、仕事に関しては、緊張感は大いに必要なはずだ。
しかし……仕事以外で緊張する毎日はもうごめんだ。
どんな問題が起こっても俺の好きなように対応してきて、まぁ何とか解決してきたってのはめでたしめでたしなわけだが、こうしてのんびりした毎日を送ってると、今までのそんなトラブルがいろいろあった毎日の方が異常だろうよ。
ヨウミから呆れられても、ゴロゴロしていたい。
今までの分を取り返したい。
取り戻したい。
それに朝から晩までゴロゴロしてるわけじゃない。
しっかり見落としなく、米の品質は毎日見極めて採集してる。
メリハリをつけて生活してる、とも言える。だがヨウミは俺の休んでるところしか見てねぇからなぁ。
「そんなにゴロゴロしてたら体力なくなるよ?! せめて外のベンチに座って、日向ぼっこくらいしなさいよ!」
「断る!」
「何いきなり拒否してんのよ。外に出て座る方がまだ健康的よ?!」
「だって」
「何よ。理由があるっての?」
もちろん、ある!
「あぁ。俺の膝に乗ってくれる猫がいない」
……ハリセンで叩かれた。
久しぶりに持ち出されたな、こいつ。
※※※※※ ※※※※※
店の中から追い出された。
何でだよ。
俺は店の主だぞ?
まぁ確かに外はお日様が当たって、あったかくて気持ちいいんだけどよ。
言われるがままってのは癪だが、他に居場所もなし。ベンチに……って……。
混んでやがる。
つか、人だかりになってる。
ま、ベンチよりも地べたに座ってポカポカと暖まるってのも……。
「あ、アラタさん、久しぶりにゆっくりされるんですね?」
人だかりの中から女性の声が飛んできた。
女冒険者の常連もかなり増えたが、そいつらとは違う、しかも聞き覚えのある声。
「私ですよー、イールですー」
うじゃうじゃ集まってる連中が一斉にこっちに目を向けた。
こっち見んな。気味が悪ぃや。
人だかりをかき分けて出てきた女は……いつものように武装した姿。
そのくせ、魔物退治はもうしないとか言ってたよな。
にしても、この人だかりはつくづく以上だよな。
きっかけはシアンの戴冠式。
この連中のほとんどが、シアンの戴冠式を受映機で見てたらしい。
ほんの一時期だったが、あっという間に有名人になっちまったっけな。
ま、あん時の熱はようやく冷めてくれたが、初対面の奴からも馴れ馴れしくされたのはうんざりだった。
おまけに常連面しやがる奴らもいたもんだから、こっちとしちゃ気分はよくねぇ。見知った顔との割合は、圧倒的に見知らぬ連中の方が多かった。
だが熱が冷めてからは、店の常連の綺麗どころに声をかける奴らが増え始めた。
こっちは俺への矛先が逸れてくれりゃそれで問題なしとしたかったが、おにぎり目当ての買い物客にその目が向けられるのは流石に気の毒でな。
しばらく店に来ねぇ方がいいんじゃねぇか? と声をかけたが、それでもここに来る客は何人かいた。
昔を懐かしむためにおにぎりを買いに来続けるイールも、店に運ぶ足を止めなかった一人だ。
止めても店に来ることを止めないもんだから、呆れて気を遣うこともしなくなった。
「あー、はいはい。いつもおにぎり買ってくれてありがとな。んじゃ俺はここで寝てるわ。てめぇら、騒いで人の睡眠邪魔すんじゃねぇぞ!」
「あいかわらずですね、アラタさんは」
目当ての人が異性に親し気に話しかけながら、その人物のそばに腰を下ろす……ってのは、見てて辛いものらしいな。
集団の半分以上はこの場から立ち去っていく。
残った集団の半分以上は俺に嫉妬の目を向けるが、誰も因縁をつけるようなことは言わない。
戴冠式効果ってやつかね?
喧嘩を売ろうものなら、国王が黙っちゃいないに決まってる、みたいな?
んなことで、国王に助けを求めるような小さい器は持ってないつもりだが、特に用もないのにたむろする連中がいなくなるのは、少し気分は晴れる。
おまけにこの暖かさ。
眠くもなるわ。
が、まどろむいい気持を吹き飛ばさんと、大急ぎで俺のところにやってくる人物が一人。
ま、俺が眠ろうとしてることを、そいつは多分知る由もないから……。
「アラターっ! いるかー!」
その人物を確認するまでもない。
ドーセンがこっちに来るってのは、意外に珍しい。
出前の注文は、全てこっちから取りに行ってるし、食器を返すのもこっちから行くかゴーアが取りに来るかのどっちかだもんな。
……あ、いけね。その声聞いて思い出した。
向こうの米の選別はまだしてなかった。
「おぉ、ここにいたか。ちょっと手伝ってくんねえか?」
「手伝いぃ?」
米の選別をしてくれってんなら、そんな言い方はしねぇよな。
前から頼まれてて、こっちの手が空き次第やってた仕事だ。平均して三日に一度のペースなんだが、前回その仕事をしたのは……四日くらい前。
そろそろやんなきゃなんねぇタイミングとは思うが……。
「あぁ。魔物の侵入を止める柵づくりと設置の手伝いだ」
「何それ? 初めて聞く作業だな」
「まぁ大体三、四年の周期で、村中でやる作業なんだよな」
なんだ、ドーセンとこじゃなくて、村でやる仕事か。
しかもそんな長い周期で……。
確かに俺がここに来てから……二年も経ったか?
「ひょっとして……農作物荒らしの魔物か何かの対策ですか?」
「ん? あ、ああ、そうなんだよ。よく知ってるな、お嬢さん。……ってアラタ、誰だよこの綺麗な人は。初めて見るな」
そう言えばイールは昼におにぎりを食うだけのためにこの村に来てんだよな。
宿泊施設なんか使ったことはないはずだ。
「初めまして。イールと申します。私、彼の出身地でも同じようなことを村中でやって、その手伝いを何度もしたことがあります。ただ、あそこでは毎年その作業をしてましたけど……」
「へぇ。場所によって違うんだねぇ。どこの村だい?」
何か話が盛り上がってんだが?
今すぐしなきゃいけない仕事じゃねぇのか?
「で、どこでどんな仕事すりゃいいんだ? 駄弁ってねぇで色々教えろよ」
何にも知らねぇから、出遅れたことには文句は言われたかぁねぇ。けどこうやって店やらせてもらってるから、村にはなんか貢献せにゃなぁ、たぁ常日頃思っちゃいたんだ。
「あ、すまん。じゃあイールさん、こいつ借りてくぜ」
「あは、私も帰りますからお気遣いなく」
いや、イールに俺を貸してるつもりはなかったが。
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