149 / 493
紅丸編
行商人とのコンタクト その8
しおりを挟む
「お願いがあるんだけどぉ~」
いきなりである。
みんなが揃った夜のミーティング。
一通り話が終わった後、いきなりテンちゃんが切り出してきた。
「気持ち悪い声出すなや。何だよ」
甘えてくる声がなんかこう……。
猫や犬の甘える鳴き声や仕草はとても可愛いと思うんだが、なんでゾワッとくるんだろう?
「今度あたしが休暇とるときぃ、アラタと一緒にお出かけしたいなー」
はい?
「ミュゥ、ミャアァ」
伏せているテンちゃんの背中に乗っかっているサミーも、何やら急に騒ぎ出す。
「え? サミーも一緒に出掛けたい? ……それとも反対なのかな?」
「一緒に行きたいんじゃないんですか? テンちゃんにスリスリしてますよ? ……私もアラタさんと行ってみたいです」
「あたしもー」
何だよお前ら急に。
気持ち悪いな。
「あのですね、娯楽ブースってのもあったんですよ」
はい?
娯楽?
受映機での番組で、娯楽番組ってあまり見ない……つか、ないのかな。
でも娯楽はある?
まぁいいか。……それで?
「飛び跳ねたり、昇ったり、綱渡りしたりとか」
なんじゃそりゃ。
「楽しかったよねー」
「テンちゃんも上手に綱渡りできたもんね」
おいちょっと待て。
こいつの体重量ったことはないが、相当だぞ?
で、綱渡りってば、ロープ一本の上を歩くんだよな?
ロープ、よく切れなかったな。
しかもこいつ、六本足だぞ?
「落ちそうになったけど、羽があったからねー」
こいつ……。
それは綱渡りとは言わない。
何だその邪道なプレイは。
ってことは、昇ったりってのはボルダリングか?
となると、飛んだりってのは……トランポリンとか?
屋外のアスレチックなアレか?
まぁ……息抜きができれば何しても俺は構わんが……。
「知らない子供達乗せながら飛んだりしたよねー」
おい。
お前がアスレチックのアトラクションになってどうするっ。
それにしても、不吉だなんだという古くからの言い習わしがあるって聞いたが、それを知らない人達も増えているってことか。
悪くはない環境とは思うんだがな。
いつまで俺のそばにいることやら。
そう言えば、いつの間にかあの双子も来なくなった。
というか、不定期に何日かおきに顔を見せてはいる。
サミーが最近活発になってきたのはそのせいかもしれん。
「しかし……サミーは随分背中が丸く……いや、膨らんできた?」
「そうね。鳴き声も力強くなってきたし……でも可愛いのは変わらないわねー。痛っ!」
ペシッ、とヨウミの足元から音が出た。
ライムが体のてっぺんを細くして、ヨウミの足を叩いてた。
「……嫉妬か」
「ライム? あなたは、サミーのお兄ちゃんになるんだからねっ。あなたもサミーを可愛いと思うでしょ?」
「おい、兄弟関係にすんなよ」
「え? あ、ごめん」
まったく。
「お姉ちゃんかもしれないんだ」
問題はそこじゃねぇっ!
「サミーは男の子かな? 女の子かな」
何で性別に拘る。
つか、サミーのどこに触ろうとしてるんだお前はっ!
「ンーゴも俺も男だで?」
ミアーノも加わらなくていいから……。
何だよこの会話の流れっ!
「お前らなぁ……。で、俺と一緒にそこに行きたい、と?」
「行きたいですっ」
俺はテンちゃんに聞いたんだが?
なんでクリマーが答える?
「あたしもー」
マッキー……お前もか……。
「邪な気持ちを持つ奴もいるが、連日店に客は来てるんだぞ? 一度に大勢、しかも俺も長く休むわけにゃいかねぇだろうよ」
「でもアラタはあ、休みは長くて一日だろお? サミーのこともあるからあ、気が張ってるのは仕方がないけどお、アラタもお、リラックス必要だぞお」
「俺は代役が利かねえ仕事担当だからだよ。お前らがあてにならないとかって話じゃねぇし」
「気疲れ溜まるとお、元気もなくなるぞお。そしたら病気にもお、なりやすくなるんだぞお」
そりゃ分かってはいるが、別に疲れてはいないぞ?
「アラタ、ヤスメ。オマエ、ジブンデ、キヅイテナイダケ」
目が利かないンーゴの言葉は信頼性が高い。
視覚以外の感覚で周りを感じ取れるからな。
けど、そんなに疲れてるのか?
「アラタのにーちゃんよお、いろいろ心配事抱えてるようだがよお、少しは気楽にしていいんだぜぇ? サミーもあれから結構成長してるしよ」
「成長?」
「あぁ。脱皮、二回くらいした。な? ンーゴ」
「アァ、シタ」
ぅおいっ!
一応成長の記録みたいなの残しときたかったんだよ!
「いつだよ、それっ!」
「休み全員一回りした辺りかなぁ? もう一回あったよなあ? ンーゴ」
「オトトイ、クライ」
「知らなかった」
「じゃあ、背中が丸くなり始めたのはその頃だったんですか?」
「その一回目んときかなあ? 背中膨らんできたのは」
「その時に教えろよ……」
まぁ……そうするつもりだ、と伝えたことはなかったから、これは誰かに怒るのは筋が違うよな。
しょうがない。
「で、あたしとアラタの休みの日っていつになるの?」
テンちゃんはほんと、マイペースだな。
「サミーの状態が急変して、その時に駆け付けられないのも不安だな」
「早速気苦労かよ。絶えねぇなぁ」
ほっとけよ。
「テンちゃんとアラタと、そんなサミーだと、残されたあたし達だって不安よね」
「そうですね。いつもは三人ずつですけど、もう一人付き添わせた方がいいと思います」
付き添いって……俺達が保護者を必要としてるみたいな言い方じゃねぇかよ。
「ヨウミだとお店が不安になるよね」
「ライムだと心強いけど、お店でも戦力になるのよね」
「でも連絡係だとテンちゃんの次に早く移動できると思うんですけど」
「クリマーもお、体変えられるけどお、ライムほど体力ないからなあ」
俺抜きで話がどんどん進む。
何だこの除け者感。
「ジャア、ライム、イク」
「そうですね。何かあっても対応できると思いますし」
「ということで、明日から三日間、アラタとテンちゃんとサミーとライムはお休み当番ね」
勝手に決められてしまった。
まぁ、洗米済みの米もたくさんあるし……問題ないか?
いきなりである。
みんなが揃った夜のミーティング。
一通り話が終わった後、いきなりテンちゃんが切り出してきた。
「気持ち悪い声出すなや。何だよ」
甘えてくる声がなんかこう……。
猫や犬の甘える鳴き声や仕草はとても可愛いと思うんだが、なんでゾワッとくるんだろう?
「今度あたしが休暇とるときぃ、アラタと一緒にお出かけしたいなー」
はい?
「ミュゥ、ミャアァ」
伏せているテンちゃんの背中に乗っかっているサミーも、何やら急に騒ぎ出す。
「え? サミーも一緒に出掛けたい? ……それとも反対なのかな?」
「一緒に行きたいんじゃないんですか? テンちゃんにスリスリしてますよ? ……私もアラタさんと行ってみたいです」
「あたしもー」
何だよお前ら急に。
気持ち悪いな。
「あのですね、娯楽ブースってのもあったんですよ」
はい?
娯楽?
受映機での番組で、娯楽番組ってあまり見ない……つか、ないのかな。
でも娯楽はある?
まぁいいか。……それで?
「飛び跳ねたり、昇ったり、綱渡りしたりとか」
なんじゃそりゃ。
「楽しかったよねー」
「テンちゃんも上手に綱渡りできたもんね」
おいちょっと待て。
こいつの体重量ったことはないが、相当だぞ?
で、綱渡りってば、ロープ一本の上を歩くんだよな?
ロープ、よく切れなかったな。
しかもこいつ、六本足だぞ?
「落ちそうになったけど、羽があったからねー」
こいつ……。
それは綱渡りとは言わない。
何だその邪道なプレイは。
ってことは、昇ったりってのはボルダリングか?
となると、飛んだりってのは……トランポリンとか?
屋外のアスレチックなアレか?
まぁ……息抜きができれば何しても俺は構わんが……。
「知らない子供達乗せながら飛んだりしたよねー」
おい。
お前がアスレチックのアトラクションになってどうするっ。
それにしても、不吉だなんだという古くからの言い習わしがあるって聞いたが、それを知らない人達も増えているってことか。
悪くはない環境とは思うんだがな。
いつまで俺のそばにいることやら。
そう言えば、いつの間にかあの双子も来なくなった。
というか、不定期に何日かおきに顔を見せてはいる。
サミーが最近活発になってきたのはそのせいかもしれん。
「しかし……サミーは随分背中が丸く……いや、膨らんできた?」
「そうね。鳴き声も力強くなってきたし……でも可愛いのは変わらないわねー。痛っ!」
ペシッ、とヨウミの足元から音が出た。
ライムが体のてっぺんを細くして、ヨウミの足を叩いてた。
「……嫉妬か」
「ライム? あなたは、サミーのお兄ちゃんになるんだからねっ。あなたもサミーを可愛いと思うでしょ?」
「おい、兄弟関係にすんなよ」
「え? あ、ごめん」
まったく。
「お姉ちゃんかもしれないんだ」
問題はそこじゃねぇっ!
「サミーは男の子かな? 女の子かな」
何で性別に拘る。
つか、サミーのどこに触ろうとしてるんだお前はっ!
「ンーゴも俺も男だで?」
ミアーノも加わらなくていいから……。
何だよこの会話の流れっ!
「お前らなぁ……。で、俺と一緒にそこに行きたい、と?」
「行きたいですっ」
俺はテンちゃんに聞いたんだが?
なんでクリマーが答える?
「あたしもー」
マッキー……お前もか……。
「邪な気持ちを持つ奴もいるが、連日店に客は来てるんだぞ? 一度に大勢、しかも俺も長く休むわけにゃいかねぇだろうよ」
「でもアラタはあ、休みは長くて一日だろお? サミーのこともあるからあ、気が張ってるのは仕方がないけどお、アラタもお、リラックス必要だぞお」
「俺は代役が利かねえ仕事担当だからだよ。お前らがあてにならないとかって話じゃねぇし」
「気疲れ溜まるとお、元気もなくなるぞお。そしたら病気にもお、なりやすくなるんだぞお」
そりゃ分かってはいるが、別に疲れてはいないぞ?
「アラタ、ヤスメ。オマエ、ジブンデ、キヅイテナイダケ」
目が利かないンーゴの言葉は信頼性が高い。
視覚以外の感覚で周りを感じ取れるからな。
けど、そんなに疲れてるのか?
「アラタのにーちゃんよお、いろいろ心配事抱えてるようだがよお、少しは気楽にしていいんだぜぇ? サミーもあれから結構成長してるしよ」
「成長?」
「あぁ。脱皮、二回くらいした。な? ンーゴ」
「アァ、シタ」
ぅおいっ!
一応成長の記録みたいなの残しときたかったんだよ!
「いつだよ、それっ!」
「休み全員一回りした辺りかなぁ? もう一回あったよなあ? ンーゴ」
「オトトイ、クライ」
「知らなかった」
「じゃあ、背中が丸くなり始めたのはその頃だったんですか?」
「その一回目んときかなあ? 背中膨らんできたのは」
「その時に教えろよ……」
まぁ……そうするつもりだ、と伝えたことはなかったから、これは誰かに怒るのは筋が違うよな。
しょうがない。
「で、あたしとアラタの休みの日っていつになるの?」
テンちゃんはほんと、マイペースだな。
「サミーの状態が急変して、その時に駆け付けられないのも不安だな」
「早速気苦労かよ。絶えねぇなぁ」
ほっとけよ。
「テンちゃんとアラタと、そんなサミーだと、残されたあたし達だって不安よね」
「そうですね。いつもは三人ずつですけど、もう一人付き添わせた方がいいと思います」
付き添いって……俺達が保護者を必要としてるみたいな言い方じゃねぇかよ。
「ヨウミだとお店が不安になるよね」
「ライムだと心強いけど、お店でも戦力になるのよね」
「でも連絡係だとテンちゃんの次に早く移動できると思うんですけど」
「クリマーもお、体変えられるけどお、ライムほど体力ないからなあ」
俺抜きで話がどんどん進む。
何だこの除け者感。
「ジャア、ライム、イク」
「そうですね。何かあっても対応できると思いますし」
「ということで、明日から三日間、アラタとテンちゃんとサミーとライムはお休み当番ね」
勝手に決められてしまった。
まぁ、洗米済みの米もたくさんあるし……問題ないか?
0
お気に入りに追加
1,585
あなたにおすすめの小説
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる