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紅丸編
飛び交う噂 その7
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今日も今日とて、騒がしい一日が始まる。
毎日のように、ミアーノとンーゴに、今までより少し大きくなったサミーを預ける。
サミーも俺から離れることは抵抗を示さない。
けど、やはりまだあの双子のことは嫌うようだ。
まだまだ子供だ。
洞窟に戻ると、既に客が姿を見せている。
買い物客か、ヨウミ達を見に来た人かは分からないが。
「ただいま。ヨウミ、セットのストックは」
「あ、おかえり、アラタ。十分残ってる。今日中に売り切れはないね」
モーナーは、俺がいない間にみんなと一緒に朝飯を食う。
終ると俺の戻るのを待たず、すぐにダンジョンの掘削の仕事に出発するから、既に洞窟にはいない。
「んじゃ米集めてくるわ。テンちゃん、ライム、頼むわ。クリマー、マッキー、留守番頼むな」
「アラタさん、行ってらっしゃい」
「気をつけなよ? アラタ。どこに何がいるか分かんないんだから」
草むら、森林の地形に強いマッキーに心配してもらうが、仕事を手伝ってもらうほかに俺の護衛も兼ねているテンちゃんとライムがいるんだ。
そっち方面も心強い。
「もう出発できるの? いつでも行けるよ?」
「イコウ、イコウ」
客たちから羨望の眼差しを受けながら、店番担当達から「行ってらっしゃい」のことはを背中で受け取る。
こんな風に気軽に綺麗な人達と会話ができて羨ましい、と思われてるっぽい。
まぁ冒険者ばかりじゃなく、人生もまだそんなに長くない客たちだ。
人生経験積んだら、普通に会話できるようになると思うぜ?
※※※※※ ※※※※※
「ねぇ、アラタぁ」
「んー?」
作業中だから、集中をなくすようなことは言うんじゃねぇぞ?
「お米ってさー、日によって採れる量、違うのー?」
ほう。
「んー……結局、実りがいい米を多く見つけられるかどうかだからな。採れる量が少ないからって、未成長の米を採る気はないな。見つけられるかどうかは、その気配が感じられるかどうか次第」
「ノウリョク、カワルノ?」
能力の感度が変わるかどうかってことか?
「いや。つか、日に日に高まってるって感じか? ほんの微量だけどな。ま、よく実ってる米の絶対数が多いか少ないか。少なかったら持って帰れる米の量は少ないってことだな。だがそれにしても……」
「それにしても?」
「何か、騒がしいな」
「お米が騒いでるの?」
「違う」
何でだよ。
そうじゃねぇよ。
って、米のことじゃないからな。
急に話題変えても、こいつらにはついて来れねぇか。
「キケンナ、ヨカン?」
そりゃ胸騒ぎってやつだ。
それも違う。
「ただ、何かうるさい感じがするってことだよ。誰か……大勢いてがやがやしてる?」
「そんな音も匂いも感じないよ? 当然魔物もそばにいないし」
「デモアンゼンジャナイカモ。サギョウドウスル?」
危険人物達が傍にいる?
いや、急襲されたら一巻の終わりって感じでもない。
そもそも距離感が分からない。
大体、俺の能力の範囲は、テンちゃんの五感が働く範囲を超えてるからな。
見逃したら後悔する、なんていう危険な予感も全く感じない。
普段と変わらず。
ただ騒がしいとしか感じられない。
「……このまま帰っても、おにぎりのストックが減るだけだ。最低限お前らの飯の分は持って帰らんとな」
「とりあえず……警戒はしとくね」
「ケイビ、マカセテ」
「おう、頼むわ」
※※※※※ ※※※※※
結局、普段通りに米の収集作業は終わった。
量も大体いつもと変わらない平均的な収穫量。
何の問題もない。
問題はなかった。
のだが。
「何か……騒がしいな」
「マタ?」
「何が? 何か問題あるの?」
「いや、物理的に。ヨウミ達、何か慌てて……違うな。困惑? まぁ着けば分かる。命の危険とか店の存続とか、そんな深刻な事じゃなさそうだ」
「フーン」
「じゃああたし達は、お米こぼさないように運ぶことだけ考えてればいいね?」
「あぁ。頼む」
いくら力持ちでも、米を全部ぶちまけちまったら意味がない。
馬鹿天馬などと呼ばれていても、流石にそんなミスはしない。
それにライムもいるからな。
こぼしても、一粒残らず拾うことができる。
つくづくあてになる奴らだ。
「あ、アラタぁ。あの、お客さん」
「客?」
客というと、まず用事があってきた者を指す言葉。
しかも、主に、名前も知らない相手に向かって言う言葉だろう。
「アラタさん……ミナミ、アラタさんですねん? 初めましてー。紅丸と言いますー」
俺より若そうな顔つき。
だが見た目俺と同じくらいの細身。
カジュアルな格好。
色は薄目で、レンズが小さいサングラスは、その目から下にずれている。
それと、変なアクセント。
俺の世界に無理やり当てはめるというと、関西……西日本で使われてそうな訛りっぽい感じがする。
「ベニマル?」
「へえ。紅丸=セイヤーといいますー。よろしゅうに」
よろしゅうに、と言われましてもな。
「で、何者?」
「何者て。おもろいこと言いますなー。って初めましてやから当然か。一応行商人してますー」
「はぁ」
元行商人の所に行商人がやってきた。
なんだそれ。
「買い物? おにぎりと飲み物のセットしか売ってないし、それが欲しいってんなら……ヨウミが会計できるし」
「あー、買い物じゃのうて、アラタさんに是非とも会いたいと思いましてなー」
「会いに来ただけか。行商人なら仕事せにゃなるまいよ。仕事の邪魔になりたくないし、邪魔者になる気はない。ここで商売しに来たってことか? もしそうならここから退散せにゃならん」
「何でですのん。おもろいこと言いますなー。いや、伝説の行商人に是非ともお目にかかりたいと、こういうことですん」
はい?
伝説の行商人?
……えーと。
何やら特別な効果があるおにぎりと飲み物を扱ってる店がある。
ダンジョンのアイテムが次第に高価になってきた。
珍しい魔物が働いてる店がある。
しかも見た目麗しい。
そして今度は、伝説の行商人?
誰だよ、そんな噂流しやがったのは!
毎日のように、ミアーノとンーゴに、今までより少し大きくなったサミーを預ける。
サミーも俺から離れることは抵抗を示さない。
けど、やはりまだあの双子のことは嫌うようだ。
まだまだ子供だ。
洞窟に戻ると、既に客が姿を見せている。
買い物客か、ヨウミ達を見に来た人かは分からないが。
「ただいま。ヨウミ、セットのストックは」
「あ、おかえり、アラタ。十分残ってる。今日中に売り切れはないね」
モーナーは、俺がいない間にみんなと一緒に朝飯を食う。
終ると俺の戻るのを待たず、すぐにダンジョンの掘削の仕事に出発するから、既に洞窟にはいない。
「んじゃ米集めてくるわ。テンちゃん、ライム、頼むわ。クリマー、マッキー、留守番頼むな」
「アラタさん、行ってらっしゃい」
「気をつけなよ? アラタ。どこに何がいるか分かんないんだから」
草むら、森林の地形に強いマッキーに心配してもらうが、仕事を手伝ってもらうほかに俺の護衛も兼ねているテンちゃんとライムがいるんだ。
そっち方面も心強い。
「もう出発できるの? いつでも行けるよ?」
「イコウ、イコウ」
客たちから羨望の眼差しを受けながら、店番担当達から「行ってらっしゃい」のことはを背中で受け取る。
こんな風に気軽に綺麗な人達と会話ができて羨ましい、と思われてるっぽい。
まぁ冒険者ばかりじゃなく、人生もまだそんなに長くない客たちだ。
人生経験積んだら、普通に会話できるようになると思うぜ?
※※※※※ ※※※※※
「ねぇ、アラタぁ」
「んー?」
作業中だから、集中をなくすようなことは言うんじゃねぇぞ?
「お米ってさー、日によって採れる量、違うのー?」
ほう。
「んー……結局、実りがいい米を多く見つけられるかどうかだからな。採れる量が少ないからって、未成長の米を採る気はないな。見つけられるかどうかは、その気配が感じられるかどうか次第」
「ノウリョク、カワルノ?」
能力の感度が変わるかどうかってことか?
「いや。つか、日に日に高まってるって感じか? ほんの微量だけどな。ま、よく実ってる米の絶対数が多いか少ないか。少なかったら持って帰れる米の量は少ないってことだな。だがそれにしても……」
「それにしても?」
「何か、騒がしいな」
「お米が騒いでるの?」
「違う」
何でだよ。
そうじゃねぇよ。
って、米のことじゃないからな。
急に話題変えても、こいつらにはついて来れねぇか。
「キケンナ、ヨカン?」
そりゃ胸騒ぎってやつだ。
それも違う。
「ただ、何かうるさい感じがするってことだよ。誰か……大勢いてがやがやしてる?」
「そんな音も匂いも感じないよ? 当然魔物もそばにいないし」
「デモアンゼンジャナイカモ。サギョウドウスル?」
危険人物達が傍にいる?
いや、急襲されたら一巻の終わりって感じでもない。
そもそも距離感が分からない。
大体、俺の能力の範囲は、テンちゃんの五感が働く範囲を超えてるからな。
見逃したら後悔する、なんていう危険な予感も全く感じない。
普段と変わらず。
ただ騒がしいとしか感じられない。
「……このまま帰っても、おにぎりのストックが減るだけだ。最低限お前らの飯の分は持って帰らんとな」
「とりあえず……警戒はしとくね」
「ケイビ、マカセテ」
「おう、頼むわ」
※※※※※ ※※※※※
結局、普段通りに米の収集作業は終わった。
量も大体いつもと変わらない平均的な収穫量。
何の問題もない。
問題はなかった。
のだが。
「何か……騒がしいな」
「マタ?」
「何が? 何か問題あるの?」
「いや、物理的に。ヨウミ達、何か慌てて……違うな。困惑? まぁ着けば分かる。命の危険とか店の存続とか、そんな深刻な事じゃなさそうだ」
「フーン」
「じゃああたし達は、お米こぼさないように運ぶことだけ考えてればいいね?」
「あぁ。頼む」
いくら力持ちでも、米を全部ぶちまけちまったら意味がない。
馬鹿天馬などと呼ばれていても、流石にそんなミスはしない。
それにライムもいるからな。
こぼしても、一粒残らず拾うことができる。
つくづくあてになる奴らだ。
「あ、アラタぁ。あの、お客さん」
「客?」
客というと、まず用事があってきた者を指す言葉。
しかも、主に、名前も知らない相手に向かって言う言葉だろう。
「アラタさん……ミナミ、アラタさんですねん? 初めましてー。紅丸と言いますー」
俺より若そうな顔つき。
だが見た目俺と同じくらいの細身。
カジュアルな格好。
色は薄目で、レンズが小さいサングラスは、その目から下にずれている。
それと、変なアクセント。
俺の世界に無理やり当てはめるというと、関西……西日本で使われてそうな訛りっぽい感じがする。
「ベニマル?」
「へえ。紅丸=セイヤーといいますー。よろしゅうに」
よろしゅうに、と言われましてもな。
「で、何者?」
「何者て。おもろいこと言いますなー。って初めましてやから当然か。一応行商人してますー」
「はぁ」
元行商人の所に行商人がやってきた。
なんだそれ。
「買い物? おにぎりと飲み物のセットしか売ってないし、それが欲しいってんなら……ヨウミが会計できるし」
「あー、買い物じゃのうて、アラタさんに是非とも会いたいと思いましてなー」
「会いに来ただけか。行商人なら仕事せにゃなるまいよ。仕事の邪魔になりたくないし、邪魔者になる気はない。ここで商売しに来たってことか? もしそうならここから退散せにゃならん」
「何でですのん。おもろいこと言いますなー。いや、伝説の行商人に是非ともお目にかかりたいと、こういうことですん」
はい?
伝説の行商人?
……えーと。
何やら特別な効果があるおにぎりと飲み物を扱ってる店がある。
ダンジョンのアイテムが次第に高価になってきた。
珍しい魔物が働いてる店がある。
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