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三波新、定住編

アラタの店の、アラタな問題 その時、あたしがダンジョンで感じたこと

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 それは、みんなが一致して目標とした地下十七階を目指しており進んでいた時だった。
 なぜ十七階かって?
 そこから引き返す冒険者が出始めたって言うから。
 そして無理しないこと。
 アラタに言われたそのこともみんなが覚えてたし。
 それに、あたしもモーナーも、ここに入る冒険者達が決めたことには口を出さないことにしてる。
 余りに無謀な計画には変更を強制することもあるけどね。
 けれど、その途中でそれは起きてしまった。
 なんでそんなことが起きたのかは分からない。
 その理由、原因なんてまったく考えられない。
 だからって何もしないわけにはいかない。
 分かることは、ここはまだ地下十一階ってこと。
 そこに到達して、下に向かう階段をさがしているところで、いきなり揺れた。
 地震かと思ったけどそうじゃなかった。
 天井にひびが入りそれが大きな岩となって上から落ちてきた。
 ただの岩だと思ってた。
 瞬間、この階の床も天井も脆くなって、そういう意味では危険地帯に変わってしまうなぁ、と思った。
 けど、それはただの岩じゃなかった。
 その正体は、ロックゴーレムだった。
 しかも三体。
 モーナーよりも大きく、付き添っている冒険者なんか何の抵抗もできず簡単に踏みつぶされるだけの存在。

「みんなあ! 逃げろお!」

 モーナーはこんな時でも動きは遅い。
 けど、相手も同じくらい遅い。
 先制攻撃を繰り出し、それをヒットさせたのは意外にもモーナーだった。

「モーナーを馬鹿にすんなよ? こいつ、意外と賢いんだぞ?」

 アラタはモーナーを評するときは、最初の一言はかならずこれだった。
 ゴーレム一体を吹っ飛ばしたことで、子供達の逃げ道ができた。
 間違いなくそれは計算してのことだった。
 だって彼の利き腕は右。
 だけど最初の一発目は左手だったから。

 けど反応したのは一組だけ。
 もう一組は足がすくんで動けなかったらしい。
 仕方がない。
 目の前にゴーレムが天井から落ちてきたのだから。
 吹っ飛んだ一体は放置。
 モーナーは、そのゴーレムがいた位置と反対側にいたもう一体を、返す刀で左ひじをぶつけた。
 目の前に吹っ飛んでくるそいつを、あたしはすぐに後ろを向いて後ろ足と中足四本でカウンター。
 その衝撃でゴーレムの腹部にひびが入り、崩壊。
 逃げ出した子供達は一瞬こっちを向いた。
 大きな音が響いたから怖くて見てしまったんだろう。

「早く、逃げろお!」

 モーナーがまた叫んだ。
 残った子供達はまだ動けないでいる。
 このままじゃゴーレムに潰される。
 幸い最初の一体の体の崩壊からは免れたけど、明るくないこの場所でゴーレムと戦ったら、何かにこの子達は潰されるのも時間の問題。
 背中に乗せて避難しようとしたとき、またも揺れが起きた。
 またも天井にひびが入ったのを見てたのは、あたしだけだった。

「くっ!」

 背に乗せてる途中に瓦礫が当たったら、間違いなく子供達は大けがをする。

「痛いのは我慢して! ……しまった!」

 咄嗟に羽根で子供達をその場から払いのけた。
 けど、一人だけ漏らしてしまった。
 言い訳をさせてもらえば、その子だけ、一見人間なんだけど全身が妙に黒っぽかった。
 子供達の一人だと分かったのは、着ている服と防具は見えたから。
 けどあたしの真上から、さっきの落ちて来た物より比べ物にならないほど大きい。

「モーナー! お願いっ!」

 モーナーのそばにはゴーレムはいない。
 安全性だけ言えばモーナーの近くが一番いい。
 子供達を払った羽を逆に払い、その子をモーナーの元に飛ばした後、あたしもその場から逃げようとしたんだけど。

「ぐはっ!」

 逃げようとした先にゴーレムがいた。
 ゴーレムはあたしを攻撃しようとしていた。

「避け……ぎゃあああ!」
「テンちゃんさん!」

 まだ逃げることができない子供達の叫び声が聞こえた。
 けど、言葉ではない、悲鳴でもないような声も聞こえた。
 でもそれを確認する余裕はなかった。
 あたしの後ろ足一本が、その岩盤の下敷きになっていた。
 潰されてはいなかったが、押すことも引くこともできない。

「まずい! ゴーレムは……」

 あたしを襲おうとしたゴーレムは、まともに岩盤の下敷きになって潰されていた。
 三体目はあたしの目の前にいた。

「逃げて! いいから逃げて!」

 ここで子供達はようやく立ち上がり、支え合いながらこの場から去っていった。

「……ここまで、かな……。って、モーナーは……。モーナー?! 無事?!」

 モーナーの姿が見えない。
 それにもう一人の子も。
 けど最悪の事態は免れたようだった」

「いるぞお。子供もいるぞお」

 いつもと変わらない声が帰ってきた。
 でも姿は見えない。

「どこ? どこにいるの? あたしからはゴーレムが一体見えるんだけど! もう一体はこの岩盤で潰れてる!」
「そおかあ。俺と子供は無事だぞお。でも子供はあ、気を失ってるなあ。それと俺はあ、動けないなあ」
「動けない? でも無事?」

 あたしの足を挟んでいる岩盤を、体をねじって見る。
 ダンジョンの壁のように見える。
 ダンジョンの隅に建てかけられてるような状態だ。
 これを砕けばその奥に空間がある、だなんて、初見ではおそらく誰も分からないだろう。

「明かりが全然ないから、暗くて分かんないんだあ。けどお……テンちゃんのお、足は分かるぞお」
「あたしの足が見えるの?」

 やはりこの岩盤の向こう側にいる。
 けどあたしからはモーナーは全然見えない。
 僅かでも光が届かないってことは、それだけの隙間はないってことだ。
 岩盤が壁にめり込んでたりしてるのかもしれない。
 ゴーレムはあたしの方をちらっと向いた。
 あたしを攻撃する絶好のチャンス。
 ここであたしは終わるんだ。
 覚悟は決めた。
 けど、ゴーレムは岩盤の方を向いて、真っ向から殴り始めた。

「何の音だあ? あ、ゴーレムがまだ一つ残ってるのかあ」
「ええ。動けないあたしに目もくれず、岩盤を壊そうと……」

 壊れたらどうなる?
 岩盤がさらに倒れてモーナーに押しかかるんじゃないの?
 残り一人の子供を潰してしまうんじゃないの?
 けどそうなるにはかなり時間はかかる。

「モーナー! その岩に穴、開けられない?!」
「狭くて無理だぞお。押すのが精一杯だぞお。けど動かないんだなあ。それに押したらテンちゃん潰れるぞお」
「壁に穴掘って逃げ道作ったら?!」
「一気にこっちに倒れてくるかもしれないぞお。そしたらゴーレムから子供を守れる者お、いなくなるぞお」

 一難去ってまた一難どころじゃないわ!
 打つ手なしじゃない!
 ……いえ、手は……なくも……ない。

「モーナー。あなた、ここ掘ってる仕事の途中で、大きな虫食べたりした、とか言ってなかった?」
「なんだあ? 急にい」
「いいから! 魔物とかも食べたりするの?!」
「あ、あぁ、魔物でえ、食べられる物ならあ、食べるとすぐに力になるんだぞお。けどお、普通の食事じゃあ、そうはならないからあ、心配しなくていいぞお」

 普段の食事の話をしたいんじゃないっての!
 そうじゃなくて……。

「モーナー……あたしの足、見えてるんだよね」
「んー? あぁ、あるぞお。触ったら痛いだろお? うっ血はしてないみたいだからあ、挟まってるだけかもなあ」

 挟まってるだけじゃない。
 この痛みは、多分出血してるかも。
 骨も折れてるかもしれない。

「……あたしの足は、食べられる?」
「え?」
「あたしの足、食べたら岩盤ぶっ壊してゴーレム倒して、子供とあたし連れて帰れる?」
「バカな事言うなあ。できるわけないだろお」

 怒鳴ってるっぽいけど、あまり口調は変わらない、ように聞こえる。
 口調までは分からない。
 だって、すぐそばで、残ったゴーレムが岩盤を壊そうと殴り続けてるから。
 その音が響く響く。
 けど、全く歯が立たないわけじゃなさそうだ。
 殴りつける音が少しずつ音が変化している。
 どこかにひびが入ってなければ、そんな変化は起きないはずだ。

「……あのね、ずっと気にしてたの」
「何をだあ?」
「あたしが、モーナーに……。最初に会った時のこと」
「……覚えてるぞお」

 アシナ、とか言う得体のしれない、旗手とか言ってたけど旗手……勇者らしさがほとんどどこにも見られなかったあの男と一緒に行動していく中で、この村で最初にモーナーと対面した時のこと。
 こっちの言うことを聞かないから、ということで、モーナーに正面から突っ込んでいって大怪我させた。
 あんなことをしてしまった罪の意識は、いくらモーナーから許してくれると言われても、全然消えそうになかった。
 そんな中での毎日は、ある意味苦しい。
 でも、それは罰だ。
 規則違反をしたから与えられる罰じゃない。
 その罰も規則なら、規則を変更することで、受けなければならないはずであっても消えてしまうかもしれない罰。
 それとは違う、本物の罰だ。
 だからその苦しさから逃げるわけにはいかない。
 その苦しさを顔に出さず、態度に出さず、そしてみんなと一緒にいる間は、その和やかな空気を壊さないように、ひっそりとその罪を背負っていくんだ。

 けど、その罪を全て償える時がやってきたのかもしれない。
 もしもあたしの足を失うことで、そこにいる子もモーナーも無事に助かるのであれば、これほどの役得はないんじゃないの?

 でも……違ってた。
 返ってきた返事は、期待したものと違ってた。

「できるわけないぞお、そんなことお。だってテンちゃんはあ……」

 その次の言葉が出るまでは長くかかった。
 その間にも、岩盤が弱くなってそうな音の響きは続いている。
 早くあたしの足を受け取って、取り入れて、すぐにもここから脱出してほしい。

「アラタはあ、いい奴なんだそお」
「知ってるわよっ。それより早くしないと、岩盤かゴーレムどちらか、ひょっとしたら両方に襲われちゃうわよ!」
「アラタはあ、いい奴でえ、ヨウミもお、マッキーもお、いい奴だぞお」

 それがどうしたのよ!
 岩盤が崩れないうちに早くしないと!」

「ライムもいい奴たしい……」
「いいから! 何も言わなくていいから!」
「テンちゃんもいい奴だぞお」
「早く……え……」

 心臓が止まるかと思った。
 こんな時に、モーナーは何を言ってるの?

「俺が食える物はあ、食べ物とお、危害を加えそうな魔獣とかあ、生き物だぞお」

 でも、でもここから早く出ないと、私達はともかくその子が。

「テンちゃんはあ、仲間だぞお。仲良しでえ、いい奴だぞお。テンちゃんはあ、俺のことお、どうなんだあ?」
「……仲間で……いい人で……」

 言葉の度合いが違う。
 モーナーはきっと、本心からそう思ってるんだと思う。
 けどあたしの返事は……そんな答えしか言えないじゃない!
 こんな場面だし!
 でもモーナーは……モーナーには……見透かされてた。
 つくづく思い知らされた。
 アラタの、モーナーへの評価を。

「思ってないよなあ? だからあ、テンちゃんがアラタの仲間ならあ、テンちゃんの仲良しにい、なりたいんだあ」

 言葉が出ない。
 自分の命、そして子供の命が危ないというこの場面で出てくる言葉が……。
 助けて、でもなく、逃げろ、でもなく、あたしと仲良しになりたい、って……。

「な、何を……お……」
「ほんとに、もう、平気だからあ……。仲良しにい……」
「モーナー?」

 いつの間にか流れていた涙に驚いた。
 けど、今気づいた。
 光が入ってこない。
 子供が出てくる隙間がない空間って、密閉状態に近いんじゃない?
 呼吸ができなくなるのが先だった。

「誰か……」

 岩盤の向こうで、苦しそうな呼吸音が聞こえる。
 しかしその音もはっきりとは聞こえない。
 未だにゴーレムが岩盤を壊すために叩ぎ続けているから。

「誰か……誰か……モーナーを……。そこにいる子と……。岩盤の向こうにいる人達を……」

 動けない。
 後ろ足以外の体は、動かそうと思えば動かせる。
 しかし足が枷となって動けない。

「誰か……」

 足を自ら引きちぎろうとしても、足を切断できるような刃物の役目は、挟んでいる岩盤はしてくれなかった。
 あたしにできることは、もう、願うこと、祈ることしかできなかった。

「誰か……、ぁぅぅ……」

 この世界にはいろんな種族がいる。
 その中でも、体に込められる力はトップクラスの一つである天馬。
 そんな種族のあたしが、そんな力があるというのに、そんなことしかできないことが、本当に自分で情けない。
 モーナーの胸の内のことを想い、あたしがしでかしたことの悔い、そして自分への情けなさ。
 涙を止める力も出ない。
 気が付いたら泣いていた。
 声をあげて泣いていた。

「助けて……」

 けどゴーレムはそれに構わず、中にいる者ごと岩盤を壊さんばかりに殴り続けている。

「モーナーとあの子を……誰か……誰か助けてええぇぇ!」

 灰色のこの体は、この薄明りの中では目立たない。
 真っ先に目に入る体じゃないのも自覚している。
 けれども願わずにはいられない。
 気が付けば、絶叫していた。
 切望する思いの強さが声となって外に出た。
 それでもその願いは届かないこともある。
 そんな現実に満ち溢れた世界であることも知ってる。
 それでも願わずにいられない。
 そこにやって来る絶望。
 絶望と祈りがあたしの心に交互にやって来る。
 アラタがそばにいてくれたら。
 でも、あの人も、旗手として呼ばれたとはいえ、ただの人間。
 そんな人間が、ゴーレムと岩盤相手に何ができるんだろう?
 でも、真っ先に思い浮かんだ人はアラタだった。

「助けを求める奴には手を差し伸べてやる」

 いつかの言葉を思い出した。
 ただの人間の言う言葉なのに、なぜこんなに力強く感じられるのだろう。
 ここでの叫び声が、地上にまで聞こえるなんてあり得ないのに。
 しかし、それでも。

「モーナーと、あの子を助けてっ……アラタあ!」
「任せろおおお!」

 そのあり得ないはずの現実が、動けないあたしの目の前で起こった。
 あたしの声が届いたとしても、届いてからここに来るまでの時間があまりに短すぎる。
 この人は……ほんとに……。

「まずは、こいつだあああああ!」

 その声と同時に鈍い大きな音が響く。
 涙を振り切ってその方向を見ると、くらいなかで鈍く光る虹色の人の姿が見えた。

「あ……アラタ……ライムもっ……」
「ライムう! 分かってるよなあ?! 縦方向に……削り取れええぇぇ!」

 岩盤の左端、上から下へとその手は振り下ろされた。
 切り離された岩は左側に倒れる。

「ん……んん……」
「モーナー! 動けるなら自分の身と子供を守れ!」
「あ、アラタかあ。あ、ありがたいぞお」
「でりゃああああ!」

 二回目、三回目と腕を振り下ろす。
 その度に左側へ倒れる岩盤の切れ端。

「ライム! 気合い入れろお! 俺の体に遠慮すんな!」
「あ、アラタぁ、右側にい、テンちゃんのお、足があ」
「応! ライム! そこはいったん中断! テンちゃんの足のトンネル作れ!」

 あっという間に、あたしの足が岩盤から抜け出せる穴を作ってくれた。

「モーナー! 子供をトンネルから押し出せるか!」
「あ、ああ。できるぞお!」

 まだ気を失ったままの子供は、そのトンネルから押し出された。

「は、早すぎるよ、アラタぁ」
「マッキー! おせえ! 要救助者は岩盤の外に押し出された子供だ!」
「オッケー! 任せて!」
「ま、マッキーも……あ、あたしが」
「テンちゃん、あんた、体が挟まってたんだろ? あんたもさっさと退散。動ける者が動く事!」
「マッキー! 慌てなくていい! ゴーレムは全滅だ! だがこのフロアの耐久性は分からん、慌てず急げ!」
「はいよー! ほら、テンちゃんも! ……泣いてたの? 可愛いとこあんじゃん」
「ま、マッキーっ。う、うるさい!」
「ごちゃごちゃぬかさんでとっとと逃げろ! モーナー! もう少し辛抱しろ! ライム! スライス切断続行!」

 アラタがモーナーを支えながら脱出したのは、それから間もなくだった。
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