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三波新、放浪編
行商を専業にしたいんだが、どうしてこうなった その3
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行商どころの話じゃない。
ライムを鎧にするのはいい考えだった。
ライムを身に纏うのは二度目だったが、実践で活用したのは初めてのこと。
防御はいろんな方面で完璧で、耐久力ばかりじゃなく、攻撃がどこに当たっても受け流せる曲面ばかりの鎧。
物理以外のあるゆる攻撃でも無敵を誇るが、俺に対しても全く遠慮しなかった。
まぁ命を大事に、が一番大事だから仕方がない。
とは言え、いくら無敵だからと言って、魔物にずっとガジガジされっぱなしでいつまでもそこにいられるわけでもない。
「でも強くない魔物だったんでしょ?」
「強くなくったって、俺は一般人だからな?」
「護衛を雇えばいいじゃない」
だから、俺達の護衛の依頼を引き受けてくれる冒険者だって少なくなった……いや、いないも同然だろ。
「いないわけないじゃない」
「どこにいるってんだ」
「新人達なら問題ないでしょ?」
何を言ってる。
魔物が来るかもしれない場所だぞ?
危険度は……。
「そんな危険な場所に、アラタが行くわけないでしょ?」
俺のことをあーだこーだと決めつけるなよ。
それはヨウミにだって当てはまるんだからな?
「そんな危険な場所に行けるほどの力はないでしょ?」
む……。
それはそうだが。
「ましてや、避けられる魔物との遭遇は回避できるんでしょ?」
まぁ、それも当たってるが。
「だったら今みたいに、戻る途中で無理やり体を動かさなきゃならない事態も、新人さん達に頑張ってもらえれば、新人さん達の鍛錬にもなるし。ひょっとしたら差し引きゼロになるんじゃない?」
「……なるほどな。いい考えじゃないか。ヨウミのくせに」
「あたしだってたまにはいいとこ見せるわよ? ふん」
いや、そのドヤ顔はいらない。
でもなるほどな。
ベテランの冒険者達に依頼料金払って、実地でコーチをしてもらう新人さんは、その出費を抑えることはできるってことか。
経済的にはそれはどうかと思うが、成長した暁には、高額な依頼をバンバン引き受けられるようになるなら、ある意味これも投資の一つってことになるかもな。
※
「なるほどなぁ。午前は店は開いてたがアラタがいなかった理由はそれだったのか。いや、それはなかなかいいアイデアだと思う。お前ら、どうだ? そっちがいいというなら、俺たちへの依頼は途中までだからその分返金するつもりだが?」
五人のベテラン冒険者チームの後ろに控えていた、新人達四人の冒険者は互いに見合わせてしばらく相談した後、俺の護衛の仕事を無償で引き受けることになった。
差し引きゼロ。
懐にも優しい仕事の依頼。
とは言え、彼らに何もしてやらないのも気が引ける。
「ライム特製の水とおにぎり二個セットを一つずつサービスしてやる」
「ほんとですか?!」と目を大きく開いた、見るからに初心者の剣士の男の子。
しかし全身、身に着けている金属の全身鎧は、なかなか立派なものだ。
余り出陣していないんだろう。その輝きに曇りはほとんどない。
「ありがとうございます!」と目を輝かせてそのセットに見入ってるのは、その剣士よりも装備は薄い。
弓兵だから機敏に動く必要があるため、だそうだ。
「い、頂きます……」と遠慮がちに受け取ったのは、回復役専門の女の子。
白を基調としたローブを纏っている。
「がんばりますっ!」と張り切っているのは、攻撃魔法の使い手の女の子。
みんな十五才とのこと。
「アラタ、責任重大ね。将来性のある子供達を全員無事に帰しなさいね?」
えーと、ヨウミさん?
俺がこいつらに護衛される立場だと思うんですが……。
「まぁしっかり頼むよ、アラタ、エージ。んじゃ俺らはこの辺で。そろそろ本腰入れて仕事にかからないと機嫌がまずくなるからな」
「シュルツさん、ありがとうございましたっ!」
あいつ、そういう名前だったのか。
まぁそれはともかく。
「あー、軽く自己紹介しとくか。俺は一般人の行商人。おにぎり売りの三波新だ。大概アラタって呼ばれてるな。それと、プリズムスライムのライム。俺の防具になってくれる」
地面でポヨンポヨンして、四人の新人から注目を浴びてたかと思うと、いきなり飛び上がって俺の頭上に乗っかる。
まるで装備を装着するかのように、一気に形態を変えた。
関節の部分と頭部は球状に。
他の部分は棒状の棒人間ぽいシルエットになる。
「かっこいいですねっ」
いや、特撮ヒーローじゃないんだから。
って、この世界に特撮なんてものがあるかどうかは分からんが。
「俺はエージって言います。本名はあるんですが、冒険者名は短く言いやすい名前にすることを推奨されてるんです」
鎧の剣士の少年がリーダーのようだ。
ちなみにその推奨の理由は、突然の事態に陥った時に呼んでもらいやすくするためらしい。
確かに寿限無のフルネームだったら、魔物に襲われた時に名前を呼び終える頃には骨だらけにされちまいそうだからな。
「ビッツです。飛び道具の技術なら大人顔負け、とは言われました」
弓兵の少年だが、スリングやブーメランなども使えるらしい。
「シームです。怪我、病、毒、筋肉や骨の損傷の回復担当です」
骨の異常まで治すのか。
子供っぽい割には随分なテクニシャンだな。
「デイリーです。五大元素の魔法、主に攻撃が得意です」
五大元素っつったら地水火風空……じゃない方か?
木火土金水かな?
「冒険者養成校卒業したんだって?」
「はい。何とか成績は上位で卒業しました」
見た目は子供、力は……大人顔負けってところか。
ひょっとしたら俺の依頼のレベルは、こいつらには物足りないって感じになるかもな。
「で、今回はどこに行くんです? シュルツさんとのお話によれば、ダンジョンの入り口前のフィールドに行かれたとか」
「多分今、そこら辺一帯は、魔物は一体もいないと思われますけど」
ダンジョンの中に向かう冒険者達は、みんな中に入ってるだろう。
その手前のフィールドには、こいつらが言うように、魔物も、そして冒険者もいなさそうだ。
大した労力も費やさず、あっという間に魔物は全滅っていうことなんだろう。
そんなところでヒィヒィ言ってた俺が、我ながら情けなく感じる。
「なら……無理しない程度でその中に入ってみるか。崖に入り口がある洞窟っぽいダンジョンだが、階層が地上と地下の方向に伸びてる。行くとしたら地下になるかな?」
「分かりました」
「護衛はお任せくださいっ」
こいつらが満足できる成果は挙げられるかどうか。
……なんて心配する余裕がない出来事が起きてしまった。
ベテランだったら笑い話で済む話だったろうが、戦闘経験のない俺、冒険者の経験が浅いこいつらだからこそ大事故と思われる事故に遭ってしまった。
ライムを鎧にするのはいい考えだった。
ライムを身に纏うのは二度目だったが、実践で活用したのは初めてのこと。
防御はいろんな方面で完璧で、耐久力ばかりじゃなく、攻撃がどこに当たっても受け流せる曲面ばかりの鎧。
物理以外のあるゆる攻撃でも無敵を誇るが、俺に対しても全く遠慮しなかった。
まぁ命を大事に、が一番大事だから仕方がない。
とは言え、いくら無敵だからと言って、魔物にずっとガジガジされっぱなしでいつまでもそこにいられるわけでもない。
「でも強くない魔物だったんでしょ?」
「強くなくったって、俺は一般人だからな?」
「護衛を雇えばいいじゃない」
だから、俺達の護衛の依頼を引き受けてくれる冒険者だって少なくなった……いや、いないも同然だろ。
「いないわけないじゃない」
「どこにいるってんだ」
「新人達なら問題ないでしょ?」
何を言ってる。
魔物が来るかもしれない場所だぞ?
危険度は……。
「そんな危険な場所に、アラタが行くわけないでしょ?」
俺のことをあーだこーだと決めつけるなよ。
それはヨウミにだって当てはまるんだからな?
「そんな危険な場所に行けるほどの力はないでしょ?」
む……。
それはそうだが。
「ましてや、避けられる魔物との遭遇は回避できるんでしょ?」
まぁ、それも当たってるが。
「だったら今みたいに、戻る途中で無理やり体を動かさなきゃならない事態も、新人さん達に頑張ってもらえれば、新人さん達の鍛錬にもなるし。ひょっとしたら差し引きゼロになるんじゃない?」
「……なるほどな。いい考えじゃないか。ヨウミのくせに」
「あたしだってたまにはいいとこ見せるわよ? ふん」
いや、そのドヤ顔はいらない。
でもなるほどな。
ベテランの冒険者達に依頼料金払って、実地でコーチをしてもらう新人さんは、その出費を抑えることはできるってことか。
経済的にはそれはどうかと思うが、成長した暁には、高額な依頼をバンバン引き受けられるようになるなら、ある意味これも投資の一つってことになるかもな。
※
「なるほどなぁ。午前は店は開いてたがアラタがいなかった理由はそれだったのか。いや、それはなかなかいいアイデアだと思う。お前ら、どうだ? そっちがいいというなら、俺たちへの依頼は途中までだからその分返金するつもりだが?」
五人のベテラン冒険者チームの後ろに控えていた、新人達四人の冒険者は互いに見合わせてしばらく相談した後、俺の護衛の仕事を無償で引き受けることになった。
差し引きゼロ。
懐にも優しい仕事の依頼。
とは言え、彼らに何もしてやらないのも気が引ける。
「ライム特製の水とおにぎり二個セットを一つずつサービスしてやる」
「ほんとですか?!」と目を大きく開いた、見るからに初心者の剣士の男の子。
しかし全身、身に着けている金属の全身鎧は、なかなか立派なものだ。
余り出陣していないんだろう。その輝きに曇りはほとんどない。
「ありがとうございます!」と目を輝かせてそのセットに見入ってるのは、その剣士よりも装備は薄い。
弓兵だから機敏に動く必要があるため、だそうだ。
「い、頂きます……」と遠慮がちに受け取ったのは、回復役専門の女の子。
白を基調としたローブを纏っている。
「がんばりますっ!」と張り切っているのは、攻撃魔法の使い手の女の子。
みんな十五才とのこと。
「アラタ、責任重大ね。将来性のある子供達を全員無事に帰しなさいね?」
えーと、ヨウミさん?
俺がこいつらに護衛される立場だと思うんですが……。
「まぁしっかり頼むよ、アラタ、エージ。んじゃ俺らはこの辺で。そろそろ本腰入れて仕事にかからないと機嫌がまずくなるからな」
「シュルツさん、ありがとうございましたっ!」
あいつ、そういう名前だったのか。
まぁそれはともかく。
「あー、軽く自己紹介しとくか。俺は一般人の行商人。おにぎり売りの三波新だ。大概アラタって呼ばれてるな。それと、プリズムスライムのライム。俺の防具になってくれる」
地面でポヨンポヨンして、四人の新人から注目を浴びてたかと思うと、いきなり飛び上がって俺の頭上に乗っかる。
まるで装備を装着するかのように、一気に形態を変えた。
関節の部分と頭部は球状に。
他の部分は棒状の棒人間ぽいシルエットになる。
「かっこいいですねっ」
いや、特撮ヒーローじゃないんだから。
って、この世界に特撮なんてものがあるかどうかは分からんが。
「俺はエージって言います。本名はあるんですが、冒険者名は短く言いやすい名前にすることを推奨されてるんです」
鎧の剣士の少年がリーダーのようだ。
ちなみにその推奨の理由は、突然の事態に陥った時に呼んでもらいやすくするためらしい。
確かに寿限無のフルネームだったら、魔物に襲われた時に名前を呼び終える頃には骨だらけにされちまいそうだからな。
「ビッツです。飛び道具の技術なら大人顔負け、とは言われました」
弓兵の少年だが、スリングやブーメランなども使えるらしい。
「シームです。怪我、病、毒、筋肉や骨の損傷の回復担当です」
骨の異常まで治すのか。
子供っぽい割には随分なテクニシャンだな。
「デイリーです。五大元素の魔法、主に攻撃が得意です」
五大元素っつったら地水火風空……じゃない方か?
木火土金水かな?
「冒険者養成校卒業したんだって?」
「はい。何とか成績は上位で卒業しました」
見た目は子供、力は……大人顔負けってところか。
ひょっとしたら俺の依頼のレベルは、こいつらには物足りないって感じになるかもな。
「で、今回はどこに行くんです? シュルツさんとのお話によれば、ダンジョンの入り口前のフィールドに行かれたとか」
「多分今、そこら辺一帯は、魔物は一体もいないと思われますけど」
ダンジョンの中に向かう冒険者達は、みんな中に入ってるだろう。
その手前のフィールドには、こいつらが言うように、魔物も、そして冒険者もいなさそうだ。
大した労力も費やさず、あっという間に魔物は全滅っていうことなんだろう。
そんなところでヒィヒィ言ってた俺が、我ながら情けなく感じる。
「なら……無理しない程度でその中に入ってみるか。崖に入り口がある洞窟っぽいダンジョンだが、階層が地上と地下の方向に伸びてる。行くとしたら地下になるかな?」
「分かりました」
「護衛はお任せくださいっ」
こいつらが満足できる成果は挙げられるかどうか。
……なんて心配する余裕がない出来事が起きてしまった。
ベテランだったら笑い話で済む話だったろうが、戦闘経験のない俺、冒険者の経験が浅いこいつらだからこそ大事故と思われる事故に遭ってしまった。
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