30 / 493
三波新、放浪編
リクエストに応えてみよう と思ったんですが その2
しおりを挟む
気配を感じる、というのは、今現状においてどうなっているかを感じ取れるってこと。
その現状によって引き起こされる現象は、俺の洞察力とか推察力に関わってくる。
宿を出発する前に、雨が降りそうな気配は感じた。
これは空模様を見れば判る。
けど、ぬかるみにハマって動きづらくなることは、これは気配を発する事柄じゃない。
俺の推察力不足、ということになる。
動けない、助けてくれって言ってるんじゃないんだ。
天気が良くなれば地面のぬかるみも消える。
で、今、俺がいる所は洞窟の中。
迷宮目指して、って言うんじゃなく、単なる雨宿り。
いや、単なるでもない。
焚火と言うよりは……キャンプファイヤー?
俺の隣にはライムがいる。
その火の向かいには……馬が一頭。
というより、魔獣だよな。
どうしてこうなった……。
いや、俺の行動が原因なんだけど。
あぁ、後悔はしてないし反省もしていない。
ちなみにヨウミは、近くの町に単独行動させてる。
まぁ……まさか魔獣とは思わなかったけど……。
事の始まりは……宿を出て、その町を離れてからのことだった。
───────
汗をかきそうな気温の中、霧雨が降っている。
びしょ濡れって感じにはならないから、荷車を引いて歩く俺には恵みの雨。実に気持ちいい。
「鼻歌交じりなのはいいけど、いつの間にか体温が奪われてた、なんてことにはならないように注意してね?」
「はいはい。空腹でくたばりそうになったらまずいが、今のところは問題ない。ただ雨宿りに丁度いい場所に目星つけとかないとまずいかもな」
降ったり止んだりを繰り返す雨模様の中、そんな会話をしながら前に進む。
雨降りが再開するたびに、雨脚が強くなってる気がする。
「……どうしたの? 止まっちゃって。ここで中に入って休む? それともお店、するの?」
「いや……魔物が四体いる気配……引き返すにも一本道だし……」
「え?! こっちに来るの? 退治できないよ? それに雨も強くなってきた。逃げ切れるの?」
逃げなきゃならないなら、すぐにでも振り返って走って引っ張るさ。
でも様子がちと……。
「いや、それが……あぁ、魔物同士で争ってるって感じだ。三対一で、一の気配が弱まってる。多分捕食する気じゃないか?」
「……どうするの? 逃げるなら今のうちでしょ?」
弱まってる方の一体は……害悪なものじゃなさそうだ。
逆に三体は凶悪な魔獣っぽい。
どうするのも何も、そんな奴の前に出たら、こっちの身がヤバい。
それに泉現象じゃない以上、いわゆる自然現象の一つだろうから……余計な横槍は入れられないだろう。
弱肉強食は世の常だと思う。
弱い方が逃げ切れそうなら助けてやってもいいが、三体が相手にして助けられるとも思えない。
「その一体を三体が食ったらここから去るんじゃないかな? 襲われてる魔獣には気の毒だが、俺らの安全のため犠牲になってもらおう」
「……しょうがないか。ライム。大人しくしてましょ」
「どれ、俺も中に入って休むか」
─────
これが、俺達の幸運不運が入り混じる現状の始まりだった。
まず、俺達が進む道路は、水源が近い道を常に選ぶ。
ススキを見かけない地域はない。
つまり生米モドキをいつでも手に入れられる。
が、水がなければ米は炊けない。
だからどこでも炊飯できるような道を通る必要がある。
水源にすることが多いのは川。
自ずと川沿いの道を選びがちになる。
この時は、ススキのせいで見ることはできなかったが、おそらく河川敷がある大きな川に沿った道だったと思う。
大きな川。
河川敷がある。
次第に強くなる雨。
魔獣同士が争っている。
これで、今俺達の現状を予測するのはまず無理。
何が起こったかと言うと、急に川が増水した。
魔獣たちは、ススキが密集している河川敷にいた。
襲っている三体は濁流に流された。
襲われてた魔獣はこちらの岸に来るつもりか、川の流れがなるべく穏やかところを選んで動いていた。
──────
「……ここ、危険じゃない?」
「少し移動すれば大丈夫のはずだ。多分あの三体、溺れ死ぬ」
「もう一体は?」
「助けようと思えば助けられるだろうが……」
「大人しいのよね?」
「ん?」
「襲われてた魔獣、人を襲わない種族なんでしょ?」
種族までは分からない。
なんせススキの密集が死角になってるからな。
ただ、性格はそんな感じがする。
だが襲われてたことと、この川の濁流を見たせいか、えらく興奮してる。
助けに行ったところで、二次被害に遭う可能性もある。
「ほったらかしにしても助かるならいいでしょうけど……」
それはない。
怪我をしている。
興奮している割には移動距離が短い。
「……私達の安全の確保が第一だもんね」
あの気配なら襲われることはない。
俺達とあの魔獣との間に何の繋がりも共通点もない。
何より、川の増水からの洪水が怖い。
まぁ洪水になるには降水量が遥かに少ないと思うが。
けど。
けれども。
俺はあの時。
無関係な者でもいいから誰かに、そいつに何か一言を言ってもらいたい、と思わなかったか?
あの時の俺は、そいつに、適切な言葉を並べることができなかった。
体も小さく、声も小さかった。
いくら叫んでも聞き入れてくれないと思わなかったか?
だから誰かに、この思いを託したいと思ったんじゃなかったか?
その誰かがいてくれたら、俺は胸を撫で下ろすことができたんじゃないか?
そんな気持ちになりたかったんじゃなかったのか?
でも誰もいなかったろ?
だから、二十年近く経っても、この気持ちは今だ拭えずにいるんじゃないのか?
そして、あの魔獣はどうなんだ?
助かりたいと思ったから、向こう岸に近づいたんだろ?
でも地上に上がれない。
助かりたくても動けない。
そいつは……誰でもいいから助けてほしい、と思ってるんじゃないか?
それともこれは、俺の思い込みか? 俺のおせっかいか?
けど、死にたいとは思ってないはずだ。
助かりたい、と必死に思ってるはずだ。
あいつは……あの時の俺か。
「……ヨウミ」
「何?」
「ロープとかスコップとかはあるよな?」
荷車が何かに引っかかって動けなくなったら困る。
だからそのために、そんな道具も用意してある。
荷車に備え付けてるものだから、通常の大きさじゃないけどな。
「……助けるの? 危ないよ?」
「……俺が行ってくる。俺が行くんだ。ライム、お前はヨウミに何かあったら俺は動けないから守ってやれ」
ライムが俺の足元に纏わり始める。
まるで危険だから行くな、と言わんばかりに。
「……言うことを聞け。邪魔すんな」
ライムに初めて脅すような感情を向けた。
すごすごと引き下がる。
「俺に何が起きてもここを離れるな。お前らはこの荷車を守れ」
凶悪な魔物は川に流されていった。
だからといって、もう襲われることはないとは限らない。
商人ギルドからのちょっかいが来ることもあり得る。
それに……。
俺は、あの時の俺を助けに行くのだ。
誰も手を差し伸べてくれなかった俺に、俺が手を差し伸べるのだ。
ヨウミもライムも手伝いに来たとしても、何をいまさら、だ。
少しの間、我慢しろ。
溺れるのも、流されるのも、何としても堪えろ。
お前は、助かりたいんだろ?
その要望に応えてやる。
同じ要望を誰からも応えてもらえなかった俺が、だ。
ロープとハサミ、スコップと鎌を持って、雨の中、その魔獣の元に向かった。
その現状によって引き起こされる現象は、俺の洞察力とか推察力に関わってくる。
宿を出発する前に、雨が降りそうな気配は感じた。
これは空模様を見れば判る。
けど、ぬかるみにハマって動きづらくなることは、これは気配を発する事柄じゃない。
俺の推察力不足、ということになる。
動けない、助けてくれって言ってるんじゃないんだ。
天気が良くなれば地面のぬかるみも消える。
で、今、俺がいる所は洞窟の中。
迷宮目指して、って言うんじゃなく、単なる雨宿り。
いや、単なるでもない。
焚火と言うよりは……キャンプファイヤー?
俺の隣にはライムがいる。
その火の向かいには……馬が一頭。
というより、魔獣だよな。
どうしてこうなった……。
いや、俺の行動が原因なんだけど。
あぁ、後悔はしてないし反省もしていない。
ちなみにヨウミは、近くの町に単独行動させてる。
まぁ……まさか魔獣とは思わなかったけど……。
事の始まりは……宿を出て、その町を離れてからのことだった。
───────
汗をかきそうな気温の中、霧雨が降っている。
びしょ濡れって感じにはならないから、荷車を引いて歩く俺には恵みの雨。実に気持ちいい。
「鼻歌交じりなのはいいけど、いつの間にか体温が奪われてた、なんてことにはならないように注意してね?」
「はいはい。空腹でくたばりそうになったらまずいが、今のところは問題ない。ただ雨宿りに丁度いい場所に目星つけとかないとまずいかもな」
降ったり止んだりを繰り返す雨模様の中、そんな会話をしながら前に進む。
雨降りが再開するたびに、雨脚が強くなってる気がする。
「……どうしたの? 止まっちゃって。ここで中に入って休む? それともお店、するの?」
「いや……魔物が四体いる気配……引き返すにも一本道だし……」
「え?! こっちに来るの? 退治できないよ? それに雨も強くなってきた。逃げ切れるの?」
逃げなきゃならないなら、すぐにでも振り返って走って引っ張るさ。
でも様子がちと……。
「いや、それが……あぁ、魔物同士で争ってるって感じだ。三対一で、一の気配が弱まってる。多分捕食する気じゃないか?」
「……どうするの? 逃げるなら今のうちでしょ?」
弱まってる方の一体は……害悪なものじゃなさそうだ。
逆に三体は凶悪な魔獣っぽい。
どうするのも何も、そんな奴の前に出たら、こっちの身がヤバい。
それに泉現象じゃない以上、いわゆる自然現象の一つだろうから……余計な横槍は入れられないだろう。
弱肉強食は世の常だと思う。
弱い方が逃げ切れそうなら助けてやってもいいが、三体が相手にして助けられるとも思えない。
「その一体を三体が食ったらここから去るんじゃないかな? 襲われてる魔獣には気の毒だが、俺らの安全のため犠牲になってもらおう」
「……しょうがないか。ライム。大人しくしてましょ」
「どれ、俺も中に入って休むか」
─────
これが、俺達の幸運不運が入り混じる現状の始まりだった。
まず、俺達が進む道路は、水源が近い道を常に選ぶ。
ススキを見かけない地域はない。
つまり生米モドキをいつでも手に入れられる。
が、水がなければ米は炊けない。
だからどこでも炊飯できるような道を通る必要がある。
水源にすることが多いのは川。
自ずと川沿いの道を選びがちになる。
この時は、ススキのせいで見ることはできなかったが、おそらく河川敷がある大きな川に沿った道だったと思う。
大きな川。
河川敷がある。
次第に強くなる雨。
魔獣同士が争っている。
これで、今俺達の現状を予測するのはまず無理。
何が起こったかと言うと、急に川が増水した。
魔獣たちは、ススキが密集している河川敷にいた。
襲っている三体は濁流に流された。
襲われてた魔獣はこちらの岸に来るつもりか、川の流れがなるべく穏やかところを選んで動いていた。
──────
「……ここ、危険じゃない?」
「少し移動すれば大丈夫のはずだ。多分あの三体、溺れ死ぬ」
「もう一体は?」
「助けようと思えば助けられるだろうが……」
「大人しいのよね?」
「ん?」
「襲われてた魔獣、人を襲わない種族なんでしょ?」
種族までは分からない。
なんせススキの密集が死角になってるからな。
ただ、性格はそんな感じがする。
だが襲われてたことと、この川の濁流を見たせいか、えらく興奮してる。
助けに行ったところで、二次被害に遭う可能性もある。
「ほったらかしにしても助かるならいいでしょうけど……」
それはない。
怪我をしている。
興奮している割には移動距離が短い。
「……私達の安全の確保が第一だもんね」
あの気配なら襲われることはない。
俺達とあの魔獣との間に何の繋がりも共通点もない。
何より、川の増水からの洪水が怖い。
まぁ洪水になるには降水量が遥かに少ないと思うが。
けど。
けれども。
俺はあの時。
無関係な者でもいいから誰かに、そいつに何か一言を言ってもらいたい、と思わなかったか?
あの時の俺は、そいつに、適切な言葉を並べることができなかった。
体も小さく、声も小さかった。
いくら叫んでも聞き入れてくれないと思わなかったか?
だから誰かに、この思いを託したいと思ったんじゃなかったか?
その誰かがいてくれたら、俺は胸を撫で下ろすことができたんじゃないか?
そんな気持ちになりたかったんじゃなかったのか?
でも誰もいなかったろ?
だから、二十年近く経っても、この気持ちは今だ拭えずにいるんじゃないのか?
そして、あの魔獣はどうなんだ?
助かりたいと思ったから、向こう岸に近づいたんだろ?
でも地上に上がれない。
助かりたくても動けない。
そいつは……誰でもいいから助けてほしい、と思ってるんじゃないか?
それともこれは、俺の思い込みか? 俺のおせっかいか?
けど、死にたいとは思ってないはずだ。
助かりたい、と必死に思ってるはずだ。
あいつは……あの時の俺か。
「……ヨウミ」
「何?」
「ロープとかスコップとかはあるよな?」
荷車が何かに引っかかって動けなくなったら困る。
だからそのために、そんな道具も用意してある。
荷車に備え付けてるものだから、通常の大きさじゃないけどな。
「……助けるの? 危ないよ?」
「……俺が行ってくる。俺が行くんだ。ライム、お前はヨウミに何かあったら俺は動けないから守ってやれ」
ライムが俺の足元に纏わり始める。
まるで危険だから行くな、と言わんばかりに。
「……言うことを聞け。邪魔すんな」
ライムに初めて脅すような感情を向けた。
すごすごと引き下がる。
「俺に何が起きてもここを離れるな。お前らはこの荷車を守れ」
凶悪な魔物は川に流されていった。
だからといって、もう襲われることはないとは限らない。
商人ギルドからのちょっかいが来ることもあり得る。
それに……。
俺は、あの時の俺を助けに行くのだ。
誰も手を差し伸べてくれなかった俺に、俺が手を差し伸べるのだ。
ヨウミもライムも手伝いに来たとしても、何をいまさら、だ。
少しの間、我慢しろ。
溺れるのも、流されるのも、何としても堪えろ。
お前は、助かりたいんだろ?
その要望に応えてやる。
同じ要望を誰からも応えてもらえなかった俺が、だ。
ロープとハサミ、スコップと鎌を持って、雨の中、その魔獣の元に向かった。
0
お気に入りに追加
1,585
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
人間だった竜人の番は、生まれ変わってエルフになったので、大好きなお父さんと暮らします
吉野屋
ファンタジー
竜人国の皇太子の番として預言者に予言され妃になるため城に入った人間のシロアナだが、皇太子は人間の番と言う事実が受け入れられず、超塩対応だった。シロアナはそれならば人間の国へ帰りたいと思っていたが、イラつく皇太子の不手際のせいであっさり死んでしまった(人は竜人に比べてとても脆い存在)。
魂に傷を負った娘は、エルフの娘に生まれ変わる。
次の身体の父親はエルフの最高位の大魔術師を退き、妻が命と引き換えに生んだ娘と森で暮らす事を選んだ男だった。
【完結したお話を現在改稿中です。改稿しだい順次お話しをUPして行きます】
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺わかば
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる