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三波新、放浪編
俺がとうとうお尋ね者に?! その1
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「今夜も野宿にするの?」
「今から隣町とかに移動できるわけがない。買い物だって危ない感じがする」
野宿が続く毎日はそんなに珍しくはない。
しかしそれは、俺が望んでいる条件がすべて揃った場所を見つけた場合に限る。
その条件とはすなわち、魔物が徘徊する範囲から外れていて、魔物が出現する場所からなるべく近く、一人たりとも同業者が傍でしごとをしていない、という三つ。
同業者の商売の邪魔をするつもりはないし、魔物の襲撃に抵抗する手段を持たない俺達は端から危険地帯に首を突っ込むつもりもない。
そして、客が一人も来ない場所でおにぎりを販売するつもりもない。
商売をするため、条件がすべて当てはまる場所探しの旅をしている、と言ってもいい。
冒険者達のほとんどはチームを組んでいる。
斡旋所を通さず、直接チームに仕事を依頼する人もいる。
そのため、拠点が必要になる。
だから冒険者達は、その拠点からあまり離れることはない。
だが俺達は違う。
魔物が湧く場所もタイミングも、その気配を感じ取るまでは分からない。
だから気配を感じ取るまでは足の向くまま気の向くまま。
気配を感じ取る目的でとにかく移動する。
もっとも、俺が最初にこの世界にやってきたあの神殿がある都市からは近づかないつもりだが。
その場所がなかなか見つからない時は、最寄りの町の宿に泊まる。
けれど、今回はそれがちょっと難しい。
「たまには宿で休みたいなぁ」
「ジユウ教とやらと商人ギルドの差し金に捕まらなければどの宿でもいいがな」
こないだのように、酒場でたまたま会った冒険者に用心棒を依頼できれば問題なく一夜を過ごすことはできる。
けど、俺が知っている冒険者はほとんどいない。
俺達のことを一方的に知ってるってケースは多いが。
そんな冒険者の何チームかから話を聞いた。
あれはたしか五日前だったか……。
※
「アラタ、お前、何かやらかしたか?」
「……何のことだ? 藪から棒に」
「あなた達、お尋ね者になってるわよ?」
「……はい?」
悪事を働いたことはない。
もっともこの国の法律は聞かされたことはないし、六法全書も読んだこともない。
出身地の日本民国の六法全書もそうだけど。
「わ、私達、何もしてないわよ? ただ、おにぎりをこうして販売してるだけよ!」
「……だよなぁ」
「そう言えば……二年くらい前か? アラタの似顔絵の張り紙見たぞ?」
「でもあれは違うでしょ? 旗手と名乗る偽物が現れたってだけで、似顔絵の人物の名前もなかったし」
「だよなぁ。噂聞いたことあるけど、旗手が近づくのが分かるとどっかに身を隠すって」
懐かしいな。
どの町に行っても、最初に見たあの似顔絵の張り紙はいつの間にか見ることなくなってたな、そういえば。
それにあいつらなぁ……。
来た客に口裏合わせるまでしたことあったもんな。
「そんなお前が、俺は旗手だなんてこと言うわけないしな」
「心境の変化でそんなこと言うようになったら、嘘言ってるってことすぐ分かるしな」
何と言うか、俺にとっては微妙なところで信頼を得てるんだな。
それにしても、今度はどんな濡れ衣を着せようというのか。
「尋ね者の張り紙って、どんな内容だったんだ? 説明、ついてたんだろ?」
「それなんだが……魔物の泉、魔物の雪崩現象を引き起こしてる張本人って」
はい?
「魔物が湧く現象って、いわゆる一つの自然現象よね? その自然現象を自由自在に引き起こす人間がどこにいるって、みんな笑い飛ばしてたんだけど」
「眉唾って言うか、あり得ないって言うか……。馬鹿馬鹿しい話だが、一応聞くけど……」
「あるわけないだろ」
「だよなぁ」
※
こんな感じだった。
「宿に泊まりたいけど、アラタが捕まっちゃったらやだしなぁ」
「こっちだって、好き好んで食われに行くような真似するかよ。もっと田舎の方にいって、危険度が少ない町で買い物するしかないな」
「買い物? 何の?」
ヨウミが不思議に思うのも無理はない。
行商で品を仕入れれば済むことだ。
が、行商では取り扱えない物もあるだろうよ。
「これだけ野宿が続くと、やっぱ寝袋より布団の方がいいかなって思う時がある」
自分の考え一つでお金の収入も浪費も思うがまま。
俺の世界じゃそんなことはほとんどなかった。
押し付けられた仕事。
押し付けられた社則。
押し付けられた、給与の規定。
何か大きな力に身を任せてれば、その日一日は無事に過ごすことはできる。
そんな感じだった。
ところがこの行商を始めてから、あらゆることが俺の差配一つで決まる。
俺が休めば、食費が減る。生活費が減る。
そして、食材を仕入れるための費用もままならなくなる。
だから健康に気を遣うようになった。
寝袋より布団の方が健康を維持しやすくなるのであれば、こんな毎日がずっと続く事を想定すれば絶対に必要かもしれない。
「それには賛成するけど……。荷車、大丈夫かな?
「ライムは生活臭すら取り除いてくれるし、強度を高めれば……あとはいくらか広くできれば、とは思うけど」
ライムの加入は、予想できなかったほどかなり心強かった。
体の垢まで吸収してくれる。
つまり、風呂に入らずに済む、というわけだ。
スライム、最高。
さすがに排泄までは……。
そういえば、簡易トイレはあるけど、排泄物が知らないうちに消えてるんだよな……。
深く考えたくはない。
いや、考えないことにしよう。
まぁ一番俺達にとって都合のいいのは、そのお尋ね者の知らせが撤去されること。
その日が一日でも早くやって来るといいが。
「今から隣町とかに移動できるわけがない。買い物だって危ない感じがする」
野宿が続く毎日はそんなに珍しくはない。
しかしそれは、俺が望んでいる条件がすべて揃った場所を見つけた場合に限る。
その条件とはすなわち、魔物が徘徊する範囲から外れていて、魔物が出現する場所からなるべく近く、一人たりとも同業者が傍でしごとをしていない、という三つ。
同業者の商売の邪魔をするつもりはないし、魔物の襲撃に抵抗する手段を持たない俺達は端から危険地帯に首を突っ込むつもりもない。
そして、客が一人も来ない場所でおにぎりを販売するつもりもない。
商売をするため、条件がすべて当てはまる場所探しの旅をしている、と言ってもいい。
冒険者達のほとんどはチームを組んでいる。
斡旋所を通さず、直接チームに仕事を依頼する人もいる。
そのため、拠点が必要になる。
だから冒険者達は、その拠点からあまり離れることはない。
だが俺達は違う。
魔物が湧く場所もタイミングも、その気配を感じ取るまでは分からない。
だから気配を感じ取るまでは足の向くまま気の向くまま。
気配を感じ取る目的でとにかく移動する。
もっとも、俺が最初にこの世界にやってきたあの神殿がある都市からは近づかないつもりだが。
その場所がなかなか見つからない時は、最寄りの町の宿に泊まる。
けれど、今回はそれがちょっと難しい。
「たまには宿で休みたいなぁ」
「ジユウ教とやらと商人ギルドの差し金に捕まらなければどの宿でもいいがな」
こないだのように、酒場でたまたま会った冒険者に用心棒を依頼できれば問題なく一夜を過ごすことはできる。
けど、俺が知っている冒険者はほとんどいない。
俺達のことを一方的に知ってるってケースは多いが。
そんな冒険者の何チームかから話を聞いた。
あれはたしか五日前だったか……。
※
「アラタ、お前、何かやらかしたか?」
「……何のことだ? 藪から棒に」
「あなた達、お尋ね者になってるわよ?」
「……はい?」
悪事を働いたことはない。
もっともこの国の法律は聞かされたことはないし、六法全書も読んだこともない。
出身地の日本民国の六法全書もそうだけど。
「わ、私達、何もしてないわよ? ただ、おにぎりをこうして販売してるだけよ!」
「……だよなぁ」
「そう言えば……二年くらい前か? アラタの似顔絵の張り紙見たぞ?」
「でもあれは違うでしょ? 旗手と名乗る偽物が現れたってだけで、似顔絵の人物の名前もなかったし」
「だよなぁ。噂聞いたことあるけど、旗手が近づくのが分かるとどっかに身を隠すって」
懐かしいな。
どの町に行っても、最初に見たあの似顔絵の張り紙はいつの間にか見ることなくなってたな、そういえば。
それにあいつらなぁ……。
来た客に口裏合わせるまでしたことあったもんな。
「そんなお前が、俺は旗手だなんてこと言うわけないしな」
「心境の変化でそんなこと言うようになったら、嘘言ってるってことすぐ分かるしな」
何と言うか、俺にとっては微妙なところで信頼を得てるんだな。
それにしても、今度はどんな濡れ衣を着せようというのか。
「尋ね者の張り紙って、どんな内容だったんだ? 説明、ついてたんだろ?」
「それなんだが……魔物の泉、魔物の雪崩現象を引き起こしてる張本人って」
はい?
「魔物が湧く現象って、いわゆる一つの自然現象よね? その自然現象を自由自在に引き起こす人間がどこにいるって、みんな笑い飛ばしてたんだけど」
「眉唾って言うか、あり得ないって言うか……。馬鹿馬鹿しい話だが、一応聞くけど……」
「あるわけないだろ」
「だよなぁ」
※
こんな感じだった。
「宿に泊まりたいけど、アラタが捕まっちゃったらやだしなぁ」
「こっちだって、好き好んで食われに行くような真似するかよ。もっと田舎の方にいって、危険度が少ない町で買い物するしかないな」
「買い物? 何の?」
ヨウミが不思議に思うのも無理はない。
行商で品を仕入れれば済むことだ。
が、行商では取り扱えない物もあるだろうよ。
「これだけ野宿が続くと、やっぱ寝袋より布団の方がいいかなって思う時がある」
自分の考え一つでお金の収入も浪費も思うがまま。
俺の世界じゃそんなことはほとんどなかった。
押し付けられた仕事。
押し付けられた社則。
押し付けられた、給与の規定。
何か大きな力に身を任せてれば、その日一日は無事に過ごすことはできる。
そんな感じだった。
ところがこの行商を始めてから、あらゆることが俺の差配一つで決まる。
俺が休めば、食費が減る。生活費が減る。
そして、食材を仕入れるための費用もままならなくなる。
だから健康に気を遣うようになった。
寝袋より布団の方が健康を維持しやすくなるのであれば、こんな毎日がずっと続く事を想定すれば絶対に必要かもしれない。
「それには賛成するけど……。荷車、大丈夫かな?
「ライムは生活臭すら取り除いてくれるし、強度を高めれば……あとはいくらか広くできれば、とは思うけど」
ライムの加入は、予想できなかったほどかなり心強かった。
体の垢まで吸収してくれる。
つまり、風呂に入らずに済む、というわけだ。
スライム、最高。
さすがに排泄までは……。
そういえば、簡易トイレはあるけど、排泄物が知らないうちに消えてるんだよな……。
深く考えたくはない。
いや、考えないことにしよう。
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