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第三章 三件目 異世界への転移、転生希望者へ一言
ある日森の中蛇さんに出会った、そんな長閑な暗い夜
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「こぉおんな遅い時間にぃ、何がいるか分からない暗い所にぃ、警戒なしに来たらまずいんじゃなぁあいぃぃ?」
見下ろしながら今にもこっちにかかってこようとする体勢ってのは、下から見るとかなりの恐怖感があるもんだ。
しかも甘ったるいような口調で話しかけてくる。
余裕を見せる奴、見せたい奴にありがちな話し方だ。
そんな奴と戦うと、実はあっさりと勝ったりする物語も、ないことはない。
が、こっちには勝てる理由もないし戦うどころか立ち向かおうとする意地もつもりも予定もない。
俺だけなら余裕で逃げ切ることは出来る。
がその場合、その後のこいつが不憫でならない。
突然大蛇の女は上半身ごと顔をこっちに勢いよく近づけてきた。
「まぁさか、本当にいるとはねえぇ……。ただのほら話だと思ってたけどおぉ?」
両腕を殴りつけるではなく、いきなり予想外のヘッドバットかと勘違いするほどだった。
思わずビビッて尻もちをついたが、おそらく同じ思いをしたこいつは俺を馬鹿に出来ないだろう。
もっともその恐怖心は、ななの正体を想像するのとは質が違うしいくらかは軽いが。
顔を近づけても、細かい表情は分からない。
俺とこいつの二人を見ているのか、俺を見ているのか、こいつを見ているのか。
ただ、髪の毛はとても長く、ついななを連想してしまう。
だがそいつの顔をよく見ると、ななよりも随分大人びている。
恐怖心がなかったら、ななよりもこの女の方が幾分か好みだ。
「お、お前は、な、何者だ!」
その女はこいつの問いかけにクスリと笑った。
それは鼻で笑うような、他人を馬鹿にするような笑い方じゃなかった。
「私を呼ぶ者はみんな『エキドナ』って呼んでるわぁ。あなた……あなたたちは何て呼んだらいいのぉ?」
「お、俺はオーゥローだ。そう名前をつけてもらったんだ!」
へぇ。初めて知った。名付け親はななかな?
「で、そっちは何者かしらぁ?」
オーゥローには敵意がないようだが、だからと言って付き添いにも同じ態度をとるとは限らない。
が、警戒しすぎて機嫌を損ねることも有り得る。
「あー、俺はミナミってもんだが……。『見つけた』っつったのは俺達にか? こいつにか? それとも俺か?」
「もちろん二人とも、よぉ」
「俺達を見つけたってことは……俺達を探してたのか?」
オーゥローの言うことももっともだ。
探してなけりゃ見つけたなんて言いはしない。
となるとその目的が気になるな。
「それはもちろん、『魔王なき世の森の中 三つの月が闇に溶け そこに佇む影二つ その一つの魔に手を延べて 我らしもべと誓うべし』という詩に従うためなのよねぇ。もっとも半信半疑だったけどぉ」
「半信半疑のその詩を信じた理由は? つーか、まるで俺達を一口でのみ込みそうなくらい大きい……体だよなぁ?」
あっぶねーっ。
思わず「おっきい口」って言うところだった。
恥じらいがもしあるなら、怒らせること間違いなかったろうな。
「……ひょっとして、大きな口って言おうとしなかったかしらぁ?」
だから心を読むなと。
「三つの月すべて新月になるのって珍しいことなのよねぇ。魔王って呼ばれた魔族も冒険者達に倒されちゃったしぃ……。ミナミの同族にねぇ?」
眼前に迫る彼女の顔、まるで親の敵にようやく出会えたって言わんばかりでションベン漏らしそうなくらい怖ぇんだがっ。
害意はないってのはもちろん分かるが、迫力がっ! はんぱないって!
「で、その新月になるたびに探し回ってんのか? なんて言うか……まめな性格だな」
オーゥローのおかげで、怖い顔が俺から外れてくれた。
だが確かに……細かいというか神経質とでも言おうか。
「言ったでしょおぉ? 三つの月が同時に新月になる夜って」
エキドナの怖い顔に紛れちまったが、この世界には月が三つもあるのか?
「三つ同時に月が新月になる? そんなに珍しいことなのか?」
「五百年くらいに一度って感じかしらねえぇ? 二つなら五十年に一度くらいだけどねぇ」
そりゃずいぶん気の長いことで。
あ、しかも魔王が存在していないとき限定か。それなら探そうって気にはなるかもな。
ってのんびり考えてる場合じゃないんじゃないか?
次は五百年後ってことだ。
「ってことは、次の新月の夜が来るまでに、誰かが『俺は魔王になる』っつって立ち上がることもあるんだよな?」
「そういうことよぉ? それに魔王候補が見つかったら、早いうちに出会うと第一の家臣になれるかもしれないしぃ?」
お近づきの印にってわけか。
臣下の誰よりも立場が上ということにもなる。
まぁ血眼になって探しても損はないわな。
「で、本来ならば敵対する魔族と人間が一緒にいる珍しい場面にこうして出くわしたというわけなのよねぇ。オーゥローちゃんはぁひょっとしてぇ……」
「お、おう! 俺はこの世界で王になる! もちろん魔王だ!」
「ふぅん? ただの思い付きじゃなさそうねぇ?」
「もちろんだ! 前世で俺にひどいことをした奴に、逆に永遠の苦しみを味わわせてやるんだ!」
「前世ぇ? ってことは、この世界で生まれた者じゃないわけぇ?」
転生した者と転移した者の違いが分かるのか?
ってことは、こいつもななのことを知ってる?
……こんだけでかいんだ。ななの所に行って打ち滅ぼす、なんてこと言わないだろうな?
「前世のことを知ってるってんなら、なおさら魔王様の資質を持ってるのかもねぇ。何かの被害を受けた腹いせって理由は可愛いけど、関係者とは言え他人まで転移や転生させてまで巻き込むなんてこと、そんな器がないとできないことだものぉ。魔王になる資格は十分なくらいよぉ?」
頭の上から落ちてきたら、簡単に潰される。
そんな相手から、魔王の資質を持つ者として認められた。
まずは一安心だな。
「で、あなたは魔王様候補の何なのぉ?」
あかん。
まだ安心できなかったか?
瞬時にななの家に移動できるなら問題ないが、タイムラグがあるならちとまずいか?
「付き添いだよ。後見人のつもりはねぇし、実はこの世界の人間でもねぇんだ。だから将来を見届ける気はないが、せめてこいつが一人で自分の身を守れるか、安全の保証が得られるまではついてやらねぇとな、ってな」
どうせこの場限りの縁だ。別世界の人間だってほのめかすくらいなら問題なかろう。
「へぇ……。たとえ魔族の味方でも人間なら食ってやろうって気もあったんだけどねえぇ。この世界の人間じゃないってのも、その外見からも何となくわかりそうな気がするしぃ?」
同じ人間でも違いが分かるのか。
何となく興味深いが、いまはそれどころでもない。
「でもこの子の面倒見ててくれたってんならぁ、魔王様候補を一緒に探してた仲間達にも会ってほしいからぁ、ミナミも一緒に来てくれるぅ?」
この体を仲間と等分して食う、なんてことは勘弁だが……。
まぁここまでこいつを生存させられたんだ。魔王への道を出発するまでは見届けてみようか。
「魔王になるスタートでいきなり転ばれたら、俺が今までいた意味もねぇからな。確認できるまでは一緒にいてやるか」
……やっぱり男の子ってか?
心細いのを我慢して意地張って、俺が一緒について行くと知って安心したような顔してやがる。
だがそんな性根は立派だと思うぞ?
見下ろしながら今にもこっちにかかってこようとする体勢ってのは、下から見るとかなりの恐怖感があるもんだ。
しかも甘ったるいような口調で話しかけてくる。
余裕を見せる奴、見せたい奴にありがちな話し方だ。
そんな奴と戦うと、実はあっさりと勝ったりする物語も、ないことはない。
が、こっちには勝てる理由もないし戦うどころか立ち向かおうとする意地もつもりも予定もない。
俺だけなら余裕で逃げ切ることは出来る。
がその場合、その後のこいつが不憫でならない。
突然大蛇の女は上半身ごと顔をこっちに勢いよく近づけてきた。
「まぁさか、本当にいるとはねえぇ……。ただのほら話だと思ってたけどおぉ?」
両腕を殴りつけるではなく、いきなり予想外のヘッドバットかと勘違いするほどだった。
思わずビビッて尻もちをついたが、おそらく同じ思いをしたこいつは俺を馬鹿に出来ないだろう。
もっともその恐怖心は、ななの正体を想像するのとは質が違うしいくらかは軽いが。
顔を近づけても、細かい表情は分からない。
俺とこいつの二人を見ているのか、俺を見ているのか、こいつを見ているのか。
ただ、髪の毛はとても長く、ついななを連想してしまう。
だがそいつの顔をよく見ると、ななよりも随分大人びている。
恐怖心がなかったら、ななよりもこの女の方が幾分か好みだ。
「お、お前は、な、何者だ!」
その女はこいつの問いかけにクスリと笑った。
それは鼻で笑うような、他人を馬鹿にするような笑い方じゃなかった。
「私を呼ぶ者はみんな『エキドナ』って呼んでるわぁ。あなた……あなたたちは何て呼んだらいいのぉ?」
「お、俺はオーゥローだ。そう名前をつけてもらったんだ!」
へぇ。初めて知った。名付け親はななかな?
「で、そっちは何者かしらぁ?」
オーゥローには敵意がないようだが、だからと言って付き添いにも同じ態度をとるとは限らない。
が、警戒しすぎて機嫌を損ねることも有り得る。
「あー、俺はミナミってもんだが……。『見つけた』っつったのは俺達にか? こいつにか? それとも俺か?」
「もちろん二人とも、よぉ」
「俺達を見つけたってことは……俺達を探してたのか?」
オーゥローの言うことももっともだ。
探してなけりゃ見つけたなんて言いはしない。
となるとその目的が気になるな。
「それはもちろん、『魔王なき世の森の中 三つの月が闇に溶け そこに佇む影二つ その一つの魔に手を延べて 我らしもべと誓うべし』という詩に従うためなのよねぇ。もっとも半信半疑だったけどぉ」
「半信半疑のその詩を信じた理由は? つーか、まるで俺達を一口でのみ込みそうなくらい大きい……体だよなぁ?」
あっぶねーっ。
思わず「おっきい口」って言うところだった。
恥じらいがもしあるなら、怒らせること間違いなかったろうな。
「……ひょっとして、大きな口って言おうとしなかったかしらぁ?」
だから心を読むなと。
「三つの月すべて新月になるのって珍しいことなのよねぇ。魔王って呼ばれた魔族も冒険者達に倒されちゃったしぃ……。ミナミの同族にねぇ?」
眼前に迫る彼女の顔、まるで親の敵にようやく出会えたって言わんばかりでションベン漏らしそうなくらい怖ぇんだがっ。
害意はないってのはもちろん分かるが、迫力がっ! はんぱないって!
「で、その新月になるたびに探し回ってんのか? なんて言うか……まめな性格だな」
オーゥローのおかげで、怖い顔が俺から外れてくれた。
だが確かに……細かいというか神経質とでも言おうか。
「言ったでしょおぉ? 三つの月が同時に新月になる夜って」
エキドナの怖い顔に紛れちまったが、この世界には月が三つもあるのか?
「三つ同時に月が新月になる? そんなに珍しいことなのか?」
「五百年くらいに一度って感じかしらねえぇ? 二つなら五十年に一度くらいだけどねぇ」
そりゃずいぶん気の長いことで。
あ、しかも魔王が存在していないとき限定か。それなら探そうって気にはなるかもな。
ってのんびり考えてる場合じゃないんじゃないか?
次は五百年後ってことだ。
「ってことは、次の新月の夜が来るまでに、誰かが『俺は魔王になる』っつって立ち上がることもあるんだよな?」
「そういうことよぉ? それに魔王候補が見つかったら、早いうちに出会うと第一の家臣になれるかもしれないしぃ?」
お近づきの印にってわけか。
臣下の誰よりも立場が上ということにもなる。
まぁ血眼になって探しても損はないわな。
「で、本来ならば敵対する魔族と人間が一緒にいる珍しい場面にこうして出くわしたというわけなのよねぇ。オーゥローちゃんはぁひょっとしてぇ……」
「お、おう! 俺はこの世界で王になる! もちろん魔王だ!」
「ふぅん? ただの思い付きじゃなさそうねぇ?」
「もちろんだ! 前世で俺にひどいことをした奴に、逆に永遠の苦しみを味わわせてやるんだ!」
「前世ぇ? ってことは、この世界で生まれた者じゃないわけぇ?」
転生した者と転移した者の違いが分かるのか?
ってことは、こいつもななのことを知ってる?
……こんだけでかいんだ。ななの所に行って打ち滅ぼす、なんてこと言わないだろうな?
「前世のことを知ってるってんなら、なおさら魔王様の資質を持ってるのかもねぇ。何かの被害を受けた腹いせって理由は可愛いけど、関係者とは言え他人まで転移や転生させてまで巻き込むなんてこと、そんな器がないとできないことだものぉ。魔王になる資格は十分なくらいよぉ?」
頭の上から落ちてきたら、簡単に潰される。
そんな相手から、魔王の資質を持つ者として認められた。
まずは一安心だな。
「で、あなたは魔王様候補の何なのぉ?」
あかん。
まだ安心できなかったか?
瞬時にななの家に移動できるなら問題ないが、タイムラグがあるならちとまずいか?
「付き添いだよ。後見人のつもりはねぇし、実はこの世界の人間でもねぇんだ。だから将来を見届ける気はないが、せめてこいつが一人で自分の身を守れるか、安全の保証が得られるまではついてやらねぇとな、ってな」
どうせこの場限りの縁だ。別世界の人間だってほのめかすくらいなら問題なかろう。
「へぇ……。たとえ魔族の味方でも人間なら食ってやろうって気もあったんだけどねえぇ。この世界の人間じゃないってのも、その外見からも何となくわかりそうな気がするしぃ?」
同じ人間でも違いが分かるのか。
何となく興味深いが、いまはそれどころでもない。
「でもこの子の面倒見ててくれたってんならぁ、魔王様候補を一緒に探してた仲間達にも会ってほしいからぁ、ミナミも一緒に来てくれるぅ?」
この体を仲間と等分して食う、なんてことは勘弁だが……。
まぁここまでこいつを生存させられたんだ。魔王への道を出発するまでは見届けてみようか。
「魔王になるスタートでいきなり転ばれたら、俺が今までいた意味もねぇからな。確認できるまでは一緒にいてやるか」
……やっぱり男の子ってか?
心細いのを我慢して意地張って、俺が一緒について行くと知って安心したような顔してやがる。
だがそんな性根は立派だと思うぞ?
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