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王女シェイラ=ミラージュ
昼の握り飯タイムの後 話し合いのこじれ
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部屋の中で渦を巻いてたような感激の熱は、ようやく冷めた。
もちろんその熱は、箱入りお嬢様で王女のシェイラに向けられたもの。
見知らぬ大人達からようやく解放された、というわけだ。
そして今、個室でこいつと向かい合うように座っている。
異なる世界の冒険者達ですら、体を動かすことを許さないようなオーラを放つこいつの母親。
その母親から、この部屋で社会勉強してこい、みたいなことを言われていた。
勘当とか虐待の目的でこの部屋に連れてきたわけじゃない。
だから、娘がここに滞在することを嫌がる説明を丁寧にすれば、母親も理解してくれるだろう、と俺は思っていた。
誰かに危害を加えたわけじゃないしな。
いや。
誰かに危害を加えてた方が、却って母親の元に戻しやすかったかもしれない。
こんな危険人物なら、いつまでも面倒見ていられませんってな。
だがその娘の様相……違うな。
彼女自身の思い、そして周りの冒険者達が感じる彼女への思いが一転した。
俺はそんなに変わらないけどな。
変わらないようにしている、と言った方が正しいか。
だから俺からは、彼女にはこうしてほしいとか、そんな思いは持たない。
今は、さっきまでと変わった彼女の心の内により、この後どんな予定にするかという話をしているところだ。
「どのみち俺は、この世界から見たら異世界と呼ばれるすべての場所に移動することはできない。だから母親への最初と最後の接触はお前さんがしなきゃいけない」
お前はここにいる全員の世界に移動することができるのか?
時々そんな質問を受ける。
答えはいつも同じだ。
それはこいつにも当てはまる。
「お前にはどう接しているかは知らん。けど鬼じゃなかろ? 何か言われたら、用事があるのは俺だって言えば問題ないだろうしな」
……俺の話を聞いているのか聞いてないのか。
ベッドの上に座っているシェイラは、下を向いて足をぶらぶらさせている。
自分のこれからの身の振り方の話だというのに、何となく上の空で聞いているような気がする。
ここで俺が「俺の話聞いてるのか?」などと聞けば「聞いてるわよ!」と怒鳴り返されて終わりだろう。
返事が読める問いかけも面倒だ。
「母親が案じている娘には、特に心配する点はなし。そう伝えるさ。事実だろ?」
事実である。
あれだけもみくちゃにされるほど喜ばれてたんだから。
中には涙を流す者もいた。
シェイラの着ているヒラヒラが多い服は、それでもそんな汚れはついてはいないが、しわだらけになるのを回避することは無理だった。
多くの者から慕われた証しと思えば、「こんな綺麗な洋服を台無しにするなんて!」などと怒りはしないだろう。
「握り飯食ってこの部屋を出てった者は多いが、まだ居残ってる奴もいる。俺がいきなり手のひら返して、お前の悪口を言ったとしても、それを咎める奴はいる」
こいつが恐れるとしたら、俺が事実と食い違う証言をすることくらいか。
シェイラが心配することと言ったらそれくらい。
だが証人は、部屋にいる連中の半分近くは居残っている。
「お前がどんな所に住んでるかは想像できる。事実と違うかもしれんが、どのみちここでの待遇よりは相当いいはずだ。住み慣れた生活に戻れるのは歓迎す」
「言うことはそれだけ?」
シェイラは俺の言葉を突然遮った。
ぶらぶらと振っていた足が、いつの間にか止まっていた。
何か決心がついたような、そんな力強さがその言葉の中に感じたが、それ以外に何を言えと?
「家に戻りたいっていうお前の後押しを、あの母親にいかに効果的にアピールするかっていう話し合いの場だろ? あ、他に名案があるのか? あるんなら聞かせてくれ」
俺の頭じゃそれくらいしか思いつかんしな。
大体ここで失敗したら、同じ手は今後通用しない。
帰るに帰れない状況に追い込まれたら嫌だろ?
「……ってんの」
はい?
聞こえん。
「何? 話し合いなんだから、相手に聞こえるような声で言ってくれ。聞こえるような声で言っても誤解があったりすることもあるからな」
「……残ってもいいって言ってんの!」
……えー?
お願い。
いろいろ面倒だから帰って?
「残ってもいいってことは、帰るだけという予定に、居残るという選択肢が増えたってことでいいんだよな?」
「……そうよっ! 悪い?!」
選択肢が増えた。
それだけだ。
「ってことは、帰ると残るの二つに一つ、どちらにしますか? ってことだよな?」
「……そうよ」
「んじゃ帰るを選ぼう」
「なっ!」
いや、そんなに驚かんでも。
最初の予定通り、ということでいいじゃん。
ここに避難してくる奴と余計なトラブル生み出してほしくないし、手伝ってほしい仕事を一々説明しながら俺の仕事も同時進行なんてやってらんねぇよ。
「大丈夫だよ。お前の母ちゃん、俺に親しみを持ってるようだから、俺が分かりやすく説明すれば分かってくれるよ」
「そういうことじゃないっ!」
うわぁ……。
今度は泣きそうになってるよ。
帰りたいんじゃないの?
お前の言うことを全部聞いてくれる大人は、ここにはいないんだぞ?
……残りたい、ここにいたいって気持ちが生まれたか。
理由は、何となく分かるけどさ。
でも、それじゃここに居させられない。
……何だかんだ言って、俺もある意味おせっかいだよな。
有無を言わさず帰せばそれで話は終わるってのにな。
面倒くさい性格の持ち主は、こいつだけじゃなかったってことだ、うん。
もちろんその熱は、箱入りお嬢様で王女のシェイラに向けられたもの。
見知らぬ大人達からようやく解放された、というわけだ。
そして今、個室でこいつと向かい合うように座っている。
異なる世界の冒険者達ですら、体を動かすことを許さないようなオーラを放つこいつの母親。
その母親から、この部屋で社会勉強してこい、みたいなことを言われていた。
勘当とか虐待の目的でこの部屋に連れてきたわけじゃない。
だから、娘がここに滞在することを嫌がる説明を丁寧にすれば、母親も理解してくれるだろう、と俺は思っていた。
誰かに危害を加えたわけじゃないしな。
いや。
誰かに危害を加えてた方が、却って母親の元に戻しやすかったかもしれない。
こんな危険人物なら、いつまでも面倒見ていられませんってな。
だがその娘の様相……違うな。
彼女自身の思い、そして周りの冒険者達が感じる彼女への思いが一転した。
俺はそんなに変わらないけどな。
変わらないようにしている、と言った方が正しいか。
だから俺からは、彼女にはこうしてほしいとか、そんな思いは持たない。
今は、さっきまでと変わった彼女の心の内により、この後どんな予定にするかという話をしているところだ。
「どのみち俺は、この世界から見たら異世界と呼ばれるすべての場所に移動することはできない。だから母親への最初と最後の接触はお前さんがしなきゃいけない」
お前はここにいる全員の世界に移動することができるのか?
時々そんな質問を受ける。
答えはいつも同じだ。
それはこいつにも当てはまる。
「お前にはどう接しているかは知らん。けど鬼じゃなかろ? 何か言われたら、用事があるのは俺だって言えば問題ないだろうしな」
……俺の話を聞いているのか聞いてないのか。
ベッドの上に座っているシェイラは、下を向いて足をぶらぶらさせている。
自分のこれからの身の振り方の話だというのに、何となく上の空で聞いているような気がする。
ここで俺が「俺の話聞いてるのか?」などと聞けば「聞いてるわよ!」と怒鳴り返されて終わりだろう。
返事が読める問いかけも面倒だ。
「母親が案じている娘には、特に心配する点はなし。そう伝えるさ。事実だろ?」
事実である。
あれだけもみくちゃにされるほど喜ばれてたんだから。
中には涙を流す者もいた。
シェイラの着ているヒラヒラが多い服は、それでもそんな汚れはついてはいないが、しわだらけになるのを回避することは無理だった。
多くの者から慕われた証しと思えば、「こんな綺麗な洋服を台無しにするなんて!」などと怒りはしないだろう。
「握り飯食ってこの部屋を出てった者は多いが、まだ居残ってる奴もいる。俺がいきなり手のひら返して、お前の悪口を言ったとしても、それを咎める奴はいる」
こいつが恐れるとしたら、俺が事実と食い違う証言をすることくらいか。
シェイラが心配することと言ったらそれくらい。
だが証人は、部屋にいる連中の半分近くは居残っている。
「お前がどんな所に住んでるかは想像できる。事実と違うかもしれんが、どのみちここでの待遇よりは相当いいはずだ。住み慣れた生活に戻れるのは歓迎す」
「言うことはそれだけ?」
シェイラは俺の言葉を突然遮った。
ぶらぶらと振っていた足が、いつの間にか止まっていた。
何か決心がついたような、そんな力強さがその言葉の中に感じたが、それ以外に何を言えと?
「家に戻りたいっていうお前の後押しを、あの母親にいかに効果的にアピールするかっていう話し合いの場だろ? あ、他に名案があるのか? あるんなら聞かせてくれ」
俺の頭じゃそれくらいしか思いつかんしな。
大体ここで失敗したら、同じ手は今後通用しない。
帰るに帰れない状況に追い込まれたら嫌だろ?
「……ってんの」
はい?
聞こえん。
「何? 話し合いなんだから、相手に聞こえるような声で言ってくれ。聞こえるような声で言っても誤解があったりすることもあるからな」
「……残ってもいいって言ってんの!」
……えー?
お願い。
いろいろ面倒だから帰って?
「残ってもいいってことは、帰るだけという予定に、居残るという選択肢が増えたってことでいいんだよな?」
「……そうよっ! 悪い?!」
選択肢が増えた。
それだけだ。
「ってことは、帰ると残るの二つに一つ、どちらにしますか? ってことだよな?」
「……そうよ」
「んじゃ帰るを選ぼう」
「なっ!」
いや、そんなに驚かんでも。
最初の予定通り、ということでいいじゃん。
ここに避難してくる奴と余計なトラブル生み出してほしくないし、手伝ってほしい仕事を一々説明しながら俺の仕事も同時進行なんてやってらんねぇよ。
「大丈夫だよ。お前の母ちゃん、俺に親しみを持ってるようだから、俺が分かりやすく説明すれば分かってくれるよ」
「そういうことじゃないっ!」
うわぁ……。
今度は泣きそうになってるよ。
帰りたいんじゃないの?
お前の言うことを全部聞いてくれる大人は、ここにはいないんだぞ?
……残りたい、ここにいたいって気持ちが生まれたか。
理由は、何となく分かるけどさ。
でも、それじゃここに居させられない。
……何だかんだ言って、俺もある意味おせっかいだよな。
有無を言わさず帰せばそれで話は終わるってのにな。
面倒くさい性格の持ち主は、こいつだけじゃなかったってことだ、うん。
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