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ギュールス=ボールドの流浪 ロワーナの変革期
彼は彼女と別れ、改めて共に
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「聞き取り……取り調べはすべて終わったと全会一致で判断された。だから確かに自由の身ではあるのだが」
「ロワーナ王女、その……いいんですか? えっと……」
「いいはずないだろう……。だが、あいつを探す理由も、止める理由もない。探したい、止めたい思いはあるがな」
エリンから通信を受けた親衛隊達はロワーナに、ギュールスが自らの意志で王宮を去った報告をした。
ロワーナの前から不意にいなくなったのは二回目。
しかし彼女の部下だった一回目とは事情が違う。
本音が見え隠れするロワーナを見て、全員がやきもきする。
「えーと、メイファですが、みんなどこにいるの?」
ミラノスの部屋に向かったメイファから通信が入る。
親衛隊の控室に戻ったが誰もいなかったので通信で呼びかけたようだ。
「どうした? メイファ。今みんな私の所にいるが」
「あ、ロワーナ王女。えーと、あ、ちょっとミラノスに用事がありまして、部屋に行ったんですがどこにもおらず……お風呂も入ってないようですし……」
内緒にしておく方がいいか、とメイファは一部言葉を濁す。
しかしその通信を全員が受信していた。
「ギュールスがいなくて、ミラノスもいない?」
「まさか二人一緒に?」
色めき立つ親衛隊。
項垂れるロワーナ。
「えーと、ですね。ロワーナ王女。この国に滞在するの明日一日だけですよね? 私らの自由時間はこんな時間しかないし、お土産買いに行ってこようかなー……なんて」
アイミが遠慮がちに声を出す。
日付が変わる寸前である。
土産物屋が店を開いている時間のわけがない。
「……アイミ、あんた地元を離れたことだし、どこか飲みに行くつもりなんでしょ!」
「ケイナさん、付き合ってあげましょうよ」
「ティルは飲めないでしょ。あなたはケイナさんとあたしの保護者」
「ちょっ! エリン、あんたねーっ」
騒ぎ出す元第一部隊。
お節介で、上司思いの彼女達。
そんな彼女達にロワーナは一声かける。
「……門番にあまり迷惑かけるなよ?」
「はーいっ!」
「反応、早っ」
一番最初に反応したのは、通信機能を使ったメイファだった。
…… …… ……
時間は、ギュールスの聞き取り調査が終わった後に戻る。
全ての聞き取り調査を終え、ロワーナが出た後の部屋の中。
親衛隊に付き添われ、自分の部屋に戻る。
ニューロス達を無抵抗化して以来、その気まずさからミラノスとは別の部屋を用意してもらってからは、ミラノスと共に過ごす時間はほとんどなくなった。
今回の件の事後の役割も済ませ、ようやく自由の身となれたギュールスは、心の中までも解放されたわけではなかった。
自分から言い出すのがベストか、それとも彼女から言い出す方がいいのか。
いずれなし崩しに、反レンドレス同盟の調査が進んでいく中で、ミラノスとの婚姻関係も解消になっていた。
ギュールスにはこの王宮にいなければならない理由はなくなった。
オワサワールでの近衛兵の辞表と同じ文面で書置きを部屋に残し、誰からも見咎められることなく、門番からも何も言われることもなく王宮の外に出た。
外に出ればこちらのもの。
どんな扱いをされても体の色の変化はない。
夜に紛れやすいその色はたとえ繁華街の光が当たっても、意外と目立つものではない。
王宮内と同じように誰の目にも留められず、ギュールスは竜車待機所に向かった。
「……どこ行くの?」
竜車の乗り場に着く前に声をかける者がいた。
待合室の前で立っている緑色した体の女性はその色に似た服を着ていたため、ギュールスもその存在に気付けなかった。
「あなたのことだから、ここにいたら多分会えるかなって」
ゆっくりと近づく女性はミラノスだった。
ギュールスは首をすくめ体を固くしている。
間違いなくミラノスに怯えている。
「……ここじゃなんだから、待合室に行かない? あなたも私に言いたいこと、あるでしょ?」
ギュールスはかすかに頷き、待合室に入るミラノスの後についていった。
待合室は、もうこの時間になると照明は消されている。
つけようと思えばつけられるのだが、今のミラノスには暗いままの方が、ギュールスの隣にいやすい気がした。
ミラノスの隣の椅子に、同じ方向を向いてギュールスが座る。
しばらく沈黙したあと、先に口を開いたのはギュールス。
しかしそれは蚊の鳴くような細い声。
「ごめんなさい」
と、震えながらただ一言。
それはミラノスが期待していた言葉。
しかし何に謝っているのかを聞く必要があった。
父親にしたことなのか、国にしたことなのか、家族に対してなのか。
しかしそれを聞くまでもなかった。
「ミラノス、さん……あなたに……」
続いて出たその言葉は、その先が詰まる。それだけで、ミラノスも胸がいっぱいになる。
それだけで十分だった。
「うん……。もう、いいよ。私も、あなたに、ごめんなさい。それと、あなたのお母さんにも……」
お互いに謝る。
しかし意外にもギュールスは首を横に振る。
自分のことは赦してはもらえないのかと、ミラノスは力を落とすがそうではないらしい。
「俺は……赦してもらえなくていい、です。赦してもらうつもり、ないです」
「いいの」
「やっぱり、魔族の血、ひいてるから、ミラノスさんにも、ひどいこと」
「いいの」
ギュールスのすすり泣きが待合室の中に響く。
一番赦す気がないのはギュールスのことをよく知っている者達ではなく、ギュールス本人ではなかろうか。
ミラノスはそんなことを感じる。
「じゃあ……私にあることをしたら赦してあげる」
ギュールスは久々にミラノスと目が合った。
どこからかかすかに待合室に届く光が、互いの瞳に反射する。
「私はこれからずっとあなたに付き添ってあげる。ごめんなさいって言うつもりがあるのなら、特別なことがない限り私から離れない事。それが私への罪滅ぼし。どう?」
彼に居場所は多分なくなったのだろう。
自分もこの国にはいられなくなってしまった。
同じ、居場所がいなくなった者同士。
どちらかが寿命で命を失うまで一緒にいられるのなら、互いが互いの居場所になれるはず。
ミラノスはそう考えた。
そしてミラノスも書置きをロワーナに充てて、この待合室に残す。
彼が交わした約束に自分も加わりつつ、ギュールスと共に旅に出る、と。
「ロワーナ王女、その……いいんですか? えっと……」
「いいはずないだろう……。だが、あいつを探す理由も、止める理由もない。探したい、止めたい思いはあるがな」
エリンから通信を受けた親衛隊達はロワーナに、ギュールスが自らの意志で王宮を去った報告をした。
ロワーナの前から不意にいなくなったのは二回目。
しかし彼女の部下だった一回目とは事情が違う。
本音が見え隠れするロワーナを見て、全員がやきもきする。
「えーと、メイファですが、みんなどこにいるの?」
ミラノスの部屋に向かったメイファから通信が入る。
親衛隊の控室に戻ったが誰もいなかったので通信で呼びかけたようだ。
「どうした? メイファ。今みんな私の所にいるが」
「あ、ロワーナ王女。えーと、あ、ちょっとミラノスに用事がありまして、部屋に行ったんですがどこにもおらず……お風呂も入ってないようですし……」
内緒にしておく方がいいか、とメイファは一部言葉を濁す。
しかしその通信を全員が受信していた。
「ギュールスがいなくて、ミラノスもいない?」
「まさか二人一緒に?」
色めき立つ親衛隊。
項垂れるロワーナ。
「えーと、ですね。ロワーナ王女。この国に滞在するの明日一日だけですよね? 私らの自由時間はこんな時間しかないし、お土産買いに行ってこようかなー……なんて」
アイミが遠慮がちに声を出す。
日付が変わる寸前である。
土産物屋が店を開いている時間のわけがない。
「……アイミ、あんた地元を離れたことだし、どこか飲みに行くつもりなんでしょ!」
「ケイナさん、付き合ってあげましょうよ」
「ティルは飲めないでしょ。あなたはケイナさんとあたしの保護者」
「ちょっ! エリン、あんたねーっ」
騒ぎ出す元第一部隊。
お節介で、上司思いの彼女達。
そんな彼女達にロワーナは一声かける。
「……門番にあまり迷惑かけるなよ?」
「はーいっ!」
「反応、早っ」
一番最初に反応したのは、通信機能を使ったメイファだった。
…… …… ……
時間は、ギュールスの聞き取り調査が終わった後に戻る。
全ての聞き取り調査を終え、ロワーナが出た後の部屋の中。
親衛隊に付き添われ、自分の部屋に戻る。
ニューロス達を無抵抗化して以来、その気まずさからミラノスとは別の部屋を用意してもらってからは、ミラノスと共に過ごす時間はほとんどなくなった。
今回の件の事後の役割も済ませ、ようやく自由の身となれたギュールスは、心の中までも解放されたわけではなかった。
自分から言い出すのがベストか、それとも彼女から言い出す方がいいのか。
いずれなし崩しに、反レンドレス同盟の調査が進んでいく中で、ミラノスとの婚姻関係も解消になっていた。
ギュールスにはこの王宮にいなければならない理由はなくなった。
オワサワールでの近衛兵の辞表と同じ文面で書置きを部屋に残し、誰からも見咎められることなく、門番からも何も言われることもなく王宮の外に出た。
外に出ればこちらのもの。
どんな扱いをされても体の色の変化はない。
夜に紛れやすいその色はたとえ繁華街の光が当たっても、意外と目立つものではない。
王宮内と同じように誰の目にも留められず、ギュールスは竜車待機所に向かった。
「……どこ行くの?」
竜車の乗り場に着く前に声をかける者がいた。
待合室の前で立っている緑色した体の女性はその色に似た服を着ていたため、ギュールスもその存在に気付けなかった。
「あなたのことだから、ここにいたら多分会えるかなって」
ゆっくりと近づく女性はミラノスだった。
ギュールスは首をすくめ体を固くしている。
間違いなくミラノスに怯えている。
「……ここじゃなんだから、待合室に行かない? あなたも私に言いたいこと、あるでしょ?」
ギュールスはかすかに頷き、待合室に入るミラノスの後についていった。
待合室は、もうこの時間になると照明は消されている。
つけようと思えばつけられるのだが、今のミラノスには暗いままの方が、ギュールスの隣にいやすい気がした。
ミラノスの隣の椅子に、同じ方向を向いてギュールスが座る。
しばらく沈黙したあと、先に口を開いたのはギュールス。
しかしそれは蚊の鳴くような細い声。
「ごめんなさい」
と、震えながらただ一言。
それはミラノスが期待していた言葉。
しかし何に謝っているのかを聞く必要があった。
父親にしたことなのか、国にしたことなのか、家族に対してなのか。
しかしそれを聞くまでもなかった。
「ミラノス、さん……あなたに……」
続いて出たその言葉は、その先が詰まる。それだけで、ミラノスも胸がいっぱいになる。
それだけで十分だった。
「うん……。もう、いいよ。私も、あなたに、ごめんなさい。それと、あなたのお母さんにも……」
お互いに謝る。
しかし意外にもギュールスは首を横に振る。
自分のことは赦してはもらえないのかと、ミラノスは力を落とすがそうではないらしい。
「俺は……赦してもらえなくていい、です。赦してもらうつもり、ないです」
「いいの」
「やっぱり、魔族の血、ひいてるから、ミラノスさんにも、ひどいこと」
「いいの」
ギュールスのすすり泣きが待合室の中に響く。
一番赦す気がないのはギュールスのことをよく知っている者達ではなく、ギュールス本人ではなかろうか。
ミラノスはそんなことを感じる。
「じゃあ……私にあることをしたら赦してあげる」
ギュールスは久々にミラノスと目が合った。
どこからかかすかに待合室に届く光が、互いの瞳に反射する。
「私はこれからずっとあなたに付き添ってあげる。ごめんなさいって言うつもりがあるのなら、特別なことがない限り私から離れない事。それが私への罪滅ぼし。どう?」
彼に居場所は多分なくなったのだろう。
自分もこの国にはいられなくなってしまった。
同じ、居場所がいなくなった者同士。
どちらかが寿命で命を失うまで一緒にいられるのなら、互いが互いの居場所になれるはず。
ミラノスはそう考えた。
そしてミラノスも書置きをロワーナに充てて、この待合室に残す。
彼が交わした約束に自分も加わりつつ、ギュールスと共に旅に出る、と。
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