66 / 122
近衛兵ギュールス=ボールド
部隊内外の諍い 団長室にて
しおりを挟む
深夜の非常事態の出動から戻ってきた次の朝。
やや睡眠時間が短い夜が終わる。
それでも毎日決められた予定の一つである、起床して身なりを整えた後の点呼の時間は変わらない。
点呼は本部に滞留している近衛兵の全部隊で行われるため、団長室に集合することになっている。
「……うん、点呼確認終了。さて、昨夜はご苦労だった。だが魔族はいつどこに現れるか分からないし、傭兵との連携も取る必要もある。体力、魔力その他、そして体調にも気を配るように」
やや気が緩んだ時間帯。
本部に滞留している部隊は近衛兵ばかりではない。
武器や鎧などの物理的攻防に長けた兵や魔術に特化した歩兵隊。
動物や飼育された魔獣の操縦に長けた騎兵部隊。
特殊地形兵と呼ばれる森林専門、山岳専門の兵。
道具の使用や、隠密行動が得意の工作兵などもいる。
首都内、国内の巡回警備は近衛兵ばかりではない。
今回の近衛兵のように突然の出動があり、休養が必要な場合もある。
その時はほかの兵科に当番を変えてもらったりして、予定外の出動に万全を期する工夫をしている。
「今日の首都内巡回は第三部隊になるが、そういうことで歩兵隊に当番を代わってもらった。十分休養を取るように。それから第一部隊は話がある。それ以外は解散。以上」
第二部隊、第三部隊は退室し、第一部隊の九名が残った。
「で、用件は何です? 団長」
「想像はつきますけどね」
「ズバリ、食糧難でしょう!」
早朝から下らない冗談を聞かされてため息をつくロワーナ。
戦場では頼もしい部下達も、緊張から解き放たれればご覧の有様。
もう少しまともにやらんかとも思わなくはない。
「わかってますよ、団長。……ギュールスの件ですね?」
エノーラが本題に切り込んできた。
「……近衛兵部隊はみな精鋭揃いだ。とは言え第一から第三までと、第四から第七までは明らかに違いがある」
「プライド、気位ばかりが高いって感じです。合同訓練も相手にならないくらい実力に差がありすぎます」
「その通りだ、ケイナ。その気位ばかりが高いことで、ギュールスへの評価がその属性にしか目がいかない。割と由々しき事態ということだ」
「皇帝陛下もしくはエリアード殿下専属の親衛隊に配属させたらどうでしょう? 人材的には引けを取りません」
ギュールス本人を前にして、エノーラのこの評価を皮切りに高い評価が次々と出てくるが、本人はまるで他人事のように聞き流している。
「近衛兵はある意味隔離されていると見ていい。あまり人前に出ることはない部隊だ。嫌厭されている者でも周りの目を気にせずに本領発揮できる場ではないかということで、例外と試用も兼ねて配属したのだ」
「配属した? されたのではなくて?」
「私が希望したからな。陛下も殿下も、特にこだわりもなかったようだし。それでも決定権は元帥にあるから、私一個人の思いで決められたことではなかったが」
第一部隊編成の裏話はここで切り上げられた。
そして本題に入る。
ロワーナは深夜の面談での結論を公表し、それを聞いた第一部隊はあちらこちらに呆れる感情を振り向ける。
「あのなぁ……ギュールス」
「いや、ギュールスが悪いわけじゃないでしょう。第四部隊……いや、先日の第七部隊もそうです。頭ごなしに決めつけることが多すぎです」
「団長……団長命令で何とでもできるでしょう」
「私の立場からすれば、近衛兵師団全部隊、誰もが私の部下なのだ。劣っている者がいれば、育て、導く義務がある。ギュールスにだけ温情をかけるわけにはいかない」
「だからといって……功績を誰かに譲るなど、迫害していた傭兵と同じではないですか! ギュールス、お前はどうなんだよ」
「傭兵には、そんな風に自分のことを考えてくれる者はいませんでした。その恩に報いるためでもあります」
「いや、そんなの当たり前だって」
「……ここから外されれば、また元の生活に戻ります。だから……この生活に慣れる必要はありますが、慣れるわけにはいきません」
なぞなぞみたいなことを言い出したギュールス。
誰もそれを理解することが出来ない。
「この生活に慣れたら、辞任を命じられたら元の生活に戻らなきゃなりませんから」
これには誰も言い返すことは出来なかった。
どんなにたくさんの戦功を積んで勇退したとしても、その後は一人の市井の者として生活をしなければならない。その生活の保障がされているわけではない。
『混族』への考え方がすっかり定着されているのだ。
「こういうことって、際限ないよね」
「どういうことですか? メイファさん」
「例えばその戦功を考慮する。その分の報酬を一旦金融関係に預けて、ギュールスがいつでも受け取れるようにする。ところが肩書を失ってからその報酬を受け取ろうとしたときに、そういうレッテルが貼られてたら……」
「受け取ることが出来ない……。財産没収……まさか」
「有り得なくはないよ? ならその報酬を普通の給与に組み込んで、皆と同額にするとか、あるいは部隊預かりにした方がまだ有意義に使える」
「そんな……そんな悲しい有難さなんて……」
「エリンの気持ちも分かるけどさ……。ね、ギュールス」
「はい? えーと、お腹がそろそろ」
「人が真剣にあなたのことを心配してるのに、お茶らけんな!」
珍しくメイファが怒る。
ギュールスのそばに来て、両手で彼の両頬をつまんで引っ張る。
「い、いあいいあい。やええー」
「あたし達は、あんたのことホントに心配してるのっ! 分かりなさいよ!」
「メイファ。多分こいつ、あたし達を仲間だと思ってないんじゃない? いろいろ心配してるのに、頼ってこないし縋りもしない。逆かもよ? ギュールスがあたし達を嫌ってるのかも」
「ナルア……」
「昨日のあの道具屋での対応考えると、もうあそこに行く気がないって感じがしたもの。いつも嫌われてるって体験がそうさせちゃったのかもしれないけど、その責任はあたし達にはないからね? 嫌われてきたその責任まで押し付けられるのも面倒。今までは今まで。これからはこれから。そう切り替えてもらいたいんだけどな」
「……嫌ってはいません。嫌われるかもって思いますけど。だから嫌われないように努力するんです。自分が求めたい物はみんなも求めてる。自分がしてほしいことは、みんなもしてほしい。そうに違いないと」
「それが無報酬で尽くすということか?」
「そうしてもらってうれしいとは思われないかもしれません。が、もらえる物がほかにもあるなら、勿体ないからもらおうって思うことはあるんじゃないかと。……って言うか、そうとしか考えられませんでしたから」
「……なんかずっと似たような議論し続けてきたような気がする。何の発展もないって言うか……」
アイミがややうんざりした顔で愚痴をこぼす。
何人かがギュールスに愛想が尽きかけているような顔をしている。
「近衛兵師団のシルフ達は、ずっと近衛兵として配属され続けるんでしょう?」
「そりゃそうね。実力が衰えたなんてことがない限りは、採用されたらずっとその役職ね」
「ならそっちの方が大切じゃないですか。……自分はいつ首を切られるか分からない立場だってのは分かってますから」
ギュールスの発言には、皮肉も捻くれも嫉妬も何もなく、ただ言葉通りの思いしか心の中には存在しなかった。
そして今まで何度か伝えたことがある言葉を繰り返し口にする。
仲間意識よりも、民、国、皇族への貢献を尽くすということと、魔族と親密な繋がりが疑われているレンドレスへの警戒する思いが新たに加わった。
慣れ合うよりも志を一つにしていることの方が重要で、ギュールスはそれを満たしている。
ロワーナは全員にそう語り、その思いを下に、新たに結束を強くしようという確認を第一部隊は検めた。
「堅苦しいと言えば堅苦しいが、そう言うのも嫌いじゃないな」
うんざりしていた者達も、ケイナの一言で気持ちを入れ替える。
「じゃあ困ったときはお互い様ということで。ということで、朝ご飯にいこっか? ギュールス」
「いや、団長からの話はほかにないか確認しないと」
「お腹減ったとか言ってたお前が言える立場か」
機嫌を直したメイファからの誘いを留まらせるギュールス。
彼への呆れたロワーナの言葉に笑いも出る気持ちの余裕が生まれた第一部隊であった。
やや睡眠時間が短い夜が終わる。
それでも毎日決められた予定の一つである、起床して身なりを整えた後の点呼の時間は変わらない。
点呼は本部に滞留している近衛兵の全部隊で行われるため、団長室に集合することになっている。
「……うん、点呼確認終了。さて、昨夜はご苦労だった。だが魔族はいつどこに現れるか分からないし、傭兵との連携も取る必要もある。体力、魔力その他、そして体調にも気を配るように」
やや気が緩んだ時間帯。
本部に滞留している部隊は近衛兵ばかりではない。
武器や鎧などの物理的攻防に長けた兵や魔術に特化した歩兵隊。
動物や飼育された魔獣の操縦に長けた騎兵部隊。
特殊地形兵と呼ばれる森林専門、山岳専門の兵。
道具の使用や、隠密行動が得意の工作兵などもいる。
首都内、国内の巡回警備は近衛兵ばかりではない。
今回の近衛兵のように突然の出動があり、休養が必要な場合もある。
その時はほかの兵科に当番を変えてもらったりして、予定外の出動に万全を期する工夫をしている。
「今日の首都内巡回は第三部隊になるが、そういうことで歩兵隊に当番を代わってもらった。十分休養を取るように。それから第一部隊は話がある。それ以外は解散。以上」
第二部隊、第三部隊は退室し、第一部隊の九名が残った。
「で、用件は何です? 団長」
「想像はつきますけどね」
「ズバリ、食糧難でしょう!」
早朝から下らない冗談を聞かされてため息をつくロワーナ。
戦場では頼もしい部下達も、緊張から解き放たれればご覧の有様。
もう少しまともにやらんかとも思わなくはない。
「わかってますよ、団長。……ギュールスの件ですね?」
エノーラが本題に切り込んできた。
「……近衛兵部隊はみな精鋭揃いだ。とは言え第一から第三までと、第四から第七までは明らかに違いがある」
「プライド、気位ばかりが高いって感じです。合同訓練も相手にならないくらい実力に差がありすぎます」
「その通りだ、ケイナ。その気位ばかりが高いことで、ギュールスへの評価がその属性にしか目がいかない。割と由々しき事態ということだ」
「皇帝陛下もしくはエリアード殿下専属の親衛隊に配属させたらどうでしょう? 人材的には引けを取りません」
ギュールス本人を前にして、エノーラのこの評価を皮切りに高い評価が次々と出てくるが、本人はまるで他人事のように聞き流している。
「近衛兵はある意味隔離されていると見ていい。あまり人前に出ることはない部隊だ。嫌厭されている者でも周りの目を気にせずに本領発揮できる場ではないかということで、例外と試用も兼ねて配属したのだ」
「配属した? されたのではなくて?」
「私が希望したからな。陛下も殿下も、特にこだわりもなかったようだし。それでも決定権は元帥にあるから、私一個人の思いで決められたことではなかったが」
第一部隊編成の裏話はここで切り上げられた。
そして本題に入る。
ロワーナは深夜の面談での結論を公表し、それを聞いた第一部隊はあちらこちらに呆れる感情を振り向ける。
「あのなぁ……ギュールス」
「いや、ギュールスが悪いわけじゃないでしょう。第四部隊……いや、先日の第七部隊もそうです。頭ごなしに決めつけることが多すぎです」
「団長……団長命令で何とでもできるでしょう」
「私の立場からすれば、近衛兵師団全部隊、誰もが私の部下なのだ。劣っている者がいれば、育て、導く義務がある。ギュールスにだけ温情をかけるわけにはいかない」
「だからといって……功績を誰かに譲るなど、迫害していた傭兵と同じではないですか! ギュールス、お前はどうなんだよ」
「傭兵には、そんな風に自分のことを考えてくれる者はいませんでした。その恩に報いるためでもあります」
「いや、そんなの当たり前だって」
「……ここから外されれば、また元の生活に戻ります。だから……この生活に慣れる必要はありますが、慣れるわけにはいきません」
なぞなぞみたいなことを言い出したギュールス。
誰もそれを理解することが出来ない。
「この生活に慣れたら、辞任を命じられたら元の生活に戻らなきゃなりませんから」
これには誰も言い返すことは出来なかった。
どんなにたくさんの戦功を積んで勇退したとしても、その後は一人の市井の者として生活をしなければならない。その生活の保障がされているわけではない。
『混族』への考え方がすっかり定着されているのだ。
「こういうことって、際限ないよね」
「どういうことですか? メイファさん」
「例えばその戦功を考慮する。その分の報酬を一旦金融関係に預けて、ギュールスがいつでも受け取れるようにする。ところが肩書を失ってからその報酬を受け取ろうとしたときに、そういうレッテルが貼られてたら……」
「受け取ることが出来ない……。財産没収……まさか」
「有り得なくはないよ? ならその報酬を普通の給与に組み込んで、皆と同額にするとか、あるいは部隊預かりにした方がまだ有意義に使える」
「そんな……そんな悲しい有難さなんて……」
「エリンの気持ちも分かるけどさ……。ね、ギュールス」
「はい? えーと、お腹がそろそろ」
「人が真剣にあなたのことを心配してるのに、お茶らけんな!」
珍しくメイファが怒る。
ギュールスのそばに来て、両手で彼の両頬をつまんで引っ張る。
「い、いあいいあい。やええー」
「あたし達は、あんたのことホントに心配してるのっ! 分かりなさいよ!」
「メイファ。多分こいつ、あたし達を仲間だと思ってないんじゃない? いろいろ心配してるのに、頼ってこないし縋りもしない。逆かもよ? ギュールスがあたし達を嫌ってるのかも」
「ナルア……」
「昨日のあの道具屋での対応考えると、もうあそこに行く気がないって感じがしたもの。いつも嫌われてるって体験がそうさせちゃったのかもしれないけど、その責任はあたし達にはないからね? 嫌われてきたその責任まで押し付けられるのも面倒。今までは今まで。これからはこれから。そう切り替えてもらいたいんだけどな」
「……嫌ってはいません。嫌われるかもって思いますけど。だから嫌われないように努力するんです。自分が求めたい物はみんなも求めてる。自分がしてほしいことは、みんなもしてほしい。そうに違いないと」
「それが無報酬で尽くすということか?」
「そうしてもらってうれしいとは思われないかもしれません。が、もらえる物がほかにもあるなら、勿体ないからもらおうって思うことはあるんじゃないかと。……って言うか、そうとしか考えられませんでしたから」
「……なんかずっと似たような議論し続けてきたような気がする。何の発展もないって言うか……」
アイミがややうんざりした顔で愚痴をこぼす。
何人かがギュールスに愛想が尽きかけているような顔をしている。
「近衛兵師団のシルフ達は、ずっと近衛兵として配属され続けるんでしょう?」
「そりゃそうね。実力が衰えたなんてことがない限りは、採用されたらずっとその役職ね」
「ならそっちの方が大切じゃないですか。……自分はいつ首を切られるか分からない立場だってのは分かってますから」
ギュールスの発言には、皮肉も捻くれも嫉妬も何もなく、ただ言葉通りの思いしか心の中には存在しなかった。
そして今まで何度か伝えたことがある言葉を繰り返し口にする。
仲間意識よりも、民、国、皇族への貢献を尽くすということと、魔族と親密な繋がりが疑われているレンドレスへの警戒する思いが新たに加わった。
慣れ合うよりも志を一つにしていることの方が重要で、ギュールスはそれを満たしている。
ロワーナは全員にそう語り、その思いを下に、新たに結束を強くしようという確認を第一部隊は検めた。
「堅苦しいと言えば堅苦しいが、そう言うのも嫌いじゃないな」
うんざりしていた者達も、ケイナの一言で気持ちを入れ替える。
「じゃあ困ったときはお互い様ということで。ということで、朝ご飯にいこっか? ギュールス」
「いや、団長からの話はほかにないか確認しないと」
「お腹減ったとか言ってたお前が言える立場か」
機嫌を直したメイファからの誘いを留まらせるギュールス。
彼への呆れたロワーナの言葉に笑いも出る気持ちの余裕が生まれた第一部隊であった。
1
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
ただの世界最強の村人と双子の弟子
ヒロ
ファンタジー
とある村にある森に、世界最強の大英雄が村人として生活していた。 そこにある双子の姉妹がやってきて弟子入りを志願する!
主人公は姉妹、大英雄です。
学生なので投稿ペースは一応20時を目安に毎日投稿する予定ですが確実ではありません。
本編は完結しましたが、お気に入り登録者200人で公開する話が残ってます。
次回作は公開しているので、そちらも是非。
誤字・誤用等があったらお知らせ下さい。
初心者なので訂正することが多くなります。
気軽に感想・アドバイスを頂けると有難いです。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる