短い怖い話 （怖い話、ホラー、短編集）

トカゲのUMAを見たかもしれない話

　僕は、小学２年生の時に祖父母の所有する栗畑で宇宙人らしき謎の生物を目撃して以降（謎の宇宙人？を見た話を参照されてください）オカルトな体験をするようになりました。

　今回は、あの日本で有名なUMAを見たかもしれない話をします。
　


　これも小学生の時でした。小学５年生の冬のこと、僕は一人で下校していました。
　国道沿いの大通りです。僕の地元は、都会とは言えない街ですが、通学路は国道沿いと言うこともあり僕が小学生の当時には既に数多くの飲食店やスーパー、病院が立ち並んでいました。

　いつもは、友人と2人で下校しているのですが、ちょうどインフルエンザが流行しており友人もインフルエンザで学校をもう3日ほどお休みしていました。


　1人で歩いている以外は、いつもと何も変わらない通学路。

　もう自宅まであと、200メートル程になりました。

　僕の家の近くは飲食店が多く、残り200メートルほどの距離の間に回転寿司店→ピザ屋→ラーメン屋の順番で飲食店が並んでいました。そしてその後一軒家を一つと信号を通り過ぎた十字路に家がありました。


　家を通り過ぎてちょうどピザ屋とラーメン屋の間の細道にあるブロック塀に張り付いている、何か動く影を見つけました。
　僕は、生き物が大好きだったのでもし猫や犬だったら触りたいし、虫やトカゲだったら捕まえようと思ったんです。

　でも、そこにいたのは明らかに1メートル以上はある大きなトカゲだったんです。一瞬イグアナかと思いましたが、焦げ茶色でツルツルした鱗、イグアナのようなトゲトゲはありませんでした。


（ツチノコだ………！！！！！）



　明らかに手足はないし、尻尾は太く、三角の頭。


　そいつは、ゆっくりゆっくりブロック塀を蛇のように這いながら、こっちに向かってきています。

　僕は、捕まえようとそっと忍足で近づきました。


　僕はそいつのと距離を充分に詰めて、そいつの頭を目がけて両腕を思いっきり伸ばしました。


　しかし、僕の両掌はそいつに当たることも無く、そいつはブロック塀からラーメン屋の壁に飛び移りました。


　僕が、呆気に取られている間にラーメン屋の壁をスルスルと気持ち悪い蛇のような動きでそいつは音もなく這っていきます。それも、さっきのゆっくりした動きではなく機敏な感じで素早く動き始めました。


　僕は、その姿を呆然と眺めることしかできませんでした。

　すぐにそいつは屋根に登り姿は見えなくなりました。








　ツチノコは、「アオジタトカゲ」と言う生物を見間違えたのだと言う説がありますよね。


　僕は、小学生の当時からアオジタトカゲを知っていましたが、僕が見たツチノコと思われるそいつはアオジタトカゲにしては頭でっかちで首が細く、尻尾は太いし、脚はないし、大きすぎました。また、アオジタトカゲは足がないのに

　もし、アオジタトカゲ以外のトカゲや蛇を見間違えたとしても、気温10度を下回る日に変温動物の蛇やトカゲがあんな元気に動き回れるのでしょうか？