48 / 105
第一章
46*
しおりを挟む
「…動いてもいいか?」
「はい……、あっ、あぁ……」
こちらが焦れったくなるくらいの動きで揺すられる。
隙間無く嵌まっているせいで少しの動きでも肉壁が引っ張られてお尻に力が入ってしまい、中のモノを締め付けてしまう。
「ふぅ…っ、少し、力を抜いてくれないか…っ」
力を抜く?そんなのムリ。
反射で力んでしまうのに自分で制御なんて出来ない。
あんなに解したのに挿れるだけで精一杯だなんてどんだけデカいの?
規格外の大きさに流石の受け入れ体質に変化した身体でもスムーズに動かすのは至難の業のようだ。
おれの尻は無事に済むんだろうか?穴開いたままにならない?
不安でまたお尻を締めてしまったようでグランツ様が苦しそうに呻いた。ごめんなさい。
というか、揺すられるばっかりで全然中が動いてないような…?
奥をぐっぐっと押されるばかりでなんかいつもと違う。今まではこう…上下に擦られて…んぅ?
「はぁ…っあ、あの…グランツ様…?」
「なんだ…っ?」
「その、ふぅ…っ、動くんじゃ、なかったんですか…?」
「・・・・・」
「グランツ様?」
「・・ご、…ない」
「え?」
「・・・動けないんだ」
「え“っ」
よっぽど締め付けが苦しいのだろう、額から汗を流しながら時折耐えるように息を吐くグランツ様はこの上なく気まずそうだ。…え、マジ?
「引いたり押したりと動かしているのだが、その、ぴったりと吸い付いてきてて、動かないんだ…」
だからずっと力抜けって言ってくるのか。甘い言葉とかじゃなく、本気で言ってたんだな。
え?どうすんの?このままグランツ様嵌めたまま?絶対やだ。
快感なんて感じてる場合じゃねぇ。
「力ずくで抜けないんですか?」
「試してもいいが、少しでも上下に動かそうとすると…マシロが一緒について来るんだ。あまりに滑りが無さすぎて中身が一緒に出てしまうんじゃないかと…」
力ずくで引き抜かれた後の惨劇を想像してしまい血の気が引く。
「怖いこと言うなよ!絶対ダメっ!」
「まさかこんなことになるとは…、面目ない…」
本当にひとつになっちゃった☆って笑えねーよ!
穴開いたままどころか栓されたままじゃないか。
あ、そうだ!
「何か滑りを出せるものないんですか?ローションとか」
「…すまない。想定していなかったから置いていない」
「でも騎士塔にいる間はグランツ様にお任せするってカール様が…だから、てっきり…」
次はグランツ様となのかなって、勝手に思ってた。おれが勇気出なかったらカール様にお願いするつもりだったけど。
「いや、あれは私をからっかっていただけだ。手を握られただけで固まってしまう私が君を抱けると思っていなかったはずだ。現に明日カール殿が来る手筈になっている」
「え、そうなの?」
「私もマシロを抱く、などと露にも思っていなかったが、…まさか君の方から襲ってくるとは想像も出来なかった」
申し訳ございません。
「…もう一つ白状すると、実は…誰かの中に挿れたのは初めてなんだ…」
「ん?初めて?」
「うぅ…その、情けない事にマシロに挿れるまで、挿入したことが無くてだな…」
「えっ?えぇ?でも女の人とした事あるって…?」
「…そういう行為自体はあるんだが、…私のモノは、…大き過ぎると…断られていて……まさか、こんな事になるとは…」
どんどん落ち込んでいくグランツ様には悪いが、この貫禄で童貞という事実に衝撃を受けた。いや、今おれの中にいるからもう童貞じゃないんだけど。てかじゃあおれで筆下ろししたって事?わお、可哀想。
かくいうおれは未来永劫童貞らしいけどな。おれの方が可哀想。
「…卒業おめでとうございます、グランツ様」
「君で出来たのは幸福だが…消えたい…」
心を強く持って団長。
「何人もの女性に無理だと言われてきたから、念入りに解さないとと…。なのに君ときたら早く挿れろと泣くものだから…本当に辛かった。しかし、そこまでしてもこのざまだ…すまない」
ごめんて団長。
「あの時は軽く発情してたから…あっ、また発情状態になればいいんじゃないですかね?おれの身体あの状態の時お尻が勝手に濡れてくるみたいなんで」
「なるほど、あの時の君は凶悪な色香を纏っていたがそんな変化もあったとは。しかし、あれは身体に害は無いのか?」
「無い…と思いますけど…」
…え?無いよね?えっちな気分になって、すぐに気持ち良くなって、お尻の穴が濡れるだけで…十分害だな。
「でも!今を切り抜けるにはそれしか無いんです!グランツ様はずっとおれの中に挿れてるつもりですか?」
「……それもいい」
「嫌ですよね!ね!」
「…どうすれば発情出来るんだ?」
どうすれば。さっきはグランツ様の精液を飲んでしたけど、今はおれの中にあるから飲めない。…いや?このままグランツ様が一回イケばいいのでは?
「グランツ様に中出しして貰えたら出来ます!」
「ブフっ!!な、なか…っ!?」
「中出しです!」
「聞こえている…っ!この状況でか!?」
「さっきも精液飲んだらしたんで、このままおれの中に出してくれたらするはずです!」
「このまま…っ中に…ぐっ!」
ぐぐぐっとおれの中の質量が増える。まだデカくなるのかこれ!?
「はああ…っふうぅぅ…っ!く、くるし…グランツさま…壊れちゃうよぉ…っ」
「ぐぅ…っ!ゔぅ…っっ!!」
「うへ?あ?あっ!ああぁああぁ…っ!!出て、やぁ…っ、多い、おなかあちゅいよぉーっ!」
「ふーっ、はあっすまない…っはぁ、止まらない…っ!」
「ああぁぁあぁああ…っ!だめぇ…っ!あんっもうぉ…入らな…やああぁあ…っ!」
いきなり大量に注がれた精液が腹一杯にどぶどぶ溜まっていく。
みっちり蓋をされているせいで余す事なく全てがおれの中に吐き出された。
突然の熱量に頭がスパークしたようにチカチカと弾け、強烈な快感が一気に押し寄せる。
終わらない射精と一瞬で駆け抜けた快感に、おれは目の前が真っ白になっていった。
遠くの方でグランツ様の必死な声が聞こえた気がしたが、それを確かめる事なく、そのまま意識が途切れていった。
「はい……、あっ、あぁ……」
こちらが焦れったくなるくらいの動きで揺すられる。
隙間無く嵌まっているせいで少しの動きでも肉壁が引っ張られてお尻に力が入ってしまい、中のモノを締め付けてしまう。
「ふぅ…っ、少し、力を抜いてくれないか…っ」
力を抜く?そんなのムリ。
反射で力んでしまうのに自分で制御なんて出来ない。
あんなに解したのに挿れるだけで精一杯だなんてどんだけデカいの?
規格外の大きさに流石の受け入れ体質に変化した身体でもスムーズに動かすのは至難の業のようだ。
おれの尻は無事に済むんだろうか?穴開いたままにならない?
不安でまたお尻を締めてしまったようでグランツ様が苦しそうに呻いた。ごめんなさい。
というか、揺すられるばっかりで全然中が動いてないような…?
奥をぐっぐっと押されるばかりでなんかいつもと違う。今まではこう…上下に擦られて…んぅ?
「はぁ…っあ、あの…グランツ様…?」
「なんだ…っ?」
「その、ふぅ…っ、動くんじゃ、なかったんですか…?」
「・・・・・」
「グランツ様?」
「・・ご、…ない」
「え?」
「・・・動けないんだ」
「え“っ」
よっぽど締め付けが苦しいのだろう、額から汗を流しながら時折耐えるように息を吐くグランツ様はこの上なく気まずそうだ。…え、マジ?
「引いたり押したりと動かしているのだが、その、ぴったりと吸い付いてきてて、動かないんだ…」
だからずっと力抜けって言ってくるのか。甘い言葉とかじゃなく、本気で言ってたんだな。
え?どうすんの?このままグランツ様嵌めたまま?絶対やだ。
快感なんて感じてる場合じゃねぇ。
「力ずくで抜けないんですか?」
「試してもいいが、少しでも上下に動かそうとすると…マシロが一緒について来るんだ。あまりに滑りが無さすぎて中身が一緒に出てしまうんじゃないかと…」
力ずくで引き抜かれた後の惨劇を想像してしまい血の気が引く。
「怖いこと言うなよ!絶対ダメっ!」
「まさかこんなことになるとは…、面目ない…」
本当にひとつになっちゃった☆って笑えねーよ!
穴開いたままどころか栓されたままじゃないか。
あ、そうだ!
「何か滑りを出せるものないんですか?ローションとか」
「…すまない。想定していなかったから置いていない」
「でも騎士塔にいる間はグランツ様にお任せするってカール様が…だから、てっきり…」
次はグランツ様となのかなって、勝手に思ってた。おれが勇気出なかったらカール様にお願いするつもりだったけど。
「いや、あれは私をからっかっていただけだ。手を握られただけで固まってしまう私が君を抱けると思っていなかったはずだ。現に明日カール殿が来る手筈になっている」
「え、そうなの?」
「私もマシロを抱く、などと露にも思っていなかったが、…まさか君の方から襲ってくるとは想像も出来なかった」
申し訳ございません。
「…もう一つ白状すると、実は…誰かの中に挿れたのは初めてなんだ…」
「ん?初めて?」
「うぅ…その、情けない事にマシロに挿れるまで、挿入したことが無くてだな…」
「えっ?えぇ?でも女の人とした事あるって…?」
「…そういう行為自体はあるんだが、…私のモノは、…大き過ぎると…断られていて……まさか、こんな事になるとは…」
どんどん落ち込んでいくグランツ様には悪いが、この貫禄で童貞という事実に衝撃を受けた。いや、今おれの中にいるからもう童貞じゃないんだけど。てかじゃあおれで筆下ろししたって事?わお、可哀想。
かくいうおれは未来永劫童貞らしいけどな。おれの方が可哀想。
「…卒業おめでとうございます、グランツ様」
「君で出来たのは幸福だが…消えたい…」
心を強く持って団長。
「何人もの女性に無理だと言われてきたから、念入りに解さないとと…。なのに君ときたら早く挿れろと泣くものだから…本当に辛かった。しかし、そこまでしてもこのざまだ…すまない」
ごめんて団長。
「あの時は軽く発情してたから…あっ、また発情状態になればいいんじゃないですかね?おれの身体あの状態の時お尻が勝手に濡れてくるみたいなんで」
「なるほど、あの時の君は凶悪な色香を纏っていたがそんな変化もあったとは。しかし、あれは身体に害は無いのか?」
「無い…と思いますけど…」
…え?無いよね?えっちな気分になって、すぐに気持ち良くなって、お尻の穴が濡れるだけで…十分害だな。
「でも!今を切り抜けるにはそれしか無いんです!グランツ様はずっとおれの中に挿れてるつもりですか?」
「……それもいい」
「嫌ですよね!ね!」
「…どうすれば発情出来るんだ?」
どうすれば。さっきはグランツ様の精液を飲んでしたけど、今はおれの中にあるから飲めない。…いや?このままグランツ様が一回イケばいいのでは?
「グランツ様に中出しして貰えたら出来ます!」
「ブフっ!!な、なか…っ!?」
「中出しです!」
「聞こえている…っ!この状況でか!?」
「さっきも精液飲んだらしたんで、このままおれの中に出してくれたらするはずです!」
「このまま…っ中に…ぐっ!」
ぐぐぐっとおれの中の質量が増える。まだデカくなるのかこれ!?
「はああ…っふうぅぅ…っ!く、くるし…グランツさま…壊れちゃうよぉ…っ」
「ぐぅ…っ!ゔぅ…っっ!!」
「うへ?あ?あっ!ああぁああぁ…っ!!出て、やぁ…っ、多い、おなかあちゅいよぉーっ!」
「ふーっ、はあっすまない…っはぁ、止まらない…っ!」
「ああぁぁあぁああ…っ!だめぇ…っ!あんっもうぉ…入らな…やああぁあ…っ!」
いきなり大量に注がれた精液が腹一杯にどぶどぶ溜まっていく。
みっちり蓋をされているせいで余す事なく全てがおれの中に吐き出された。
突然の熱量に頭がスパークしたようにチカチカと弾け、強烈な快感が一気に押し寄せる。
終わらない射精と一瞬で駆け抜けた快感に、おれは目の前が真っ白になっていった。
遠くの方でグランツ様の必死な声が聞こえた気がしたが、それを確かめる事なく、そのまま意識が途切れていった。
72
お気に入りに追加
4,017
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。
実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので!
おじいちゃんと孫じゃないよ!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる