モテたかったがこうじゃない

なん

文字の大きさ
上 下
30 / 105
第一章

28*

しおりを挟む
「ねぇ…ちゅっ、腰揺れてるけど、そんなに気持ちいいの?」

「ちゅっ、ん…っふぅ、きもひぃ…」

「ふふっ、お尻とお口どっちが?」

「はぁー、あ、うぶぅ…っ、ろっちもぉ…っ」

「んっ、はぁ…っ、そう、どっちも気持ちいいんだ。可愛いね」

「ねぇ…っ、もっとちゅーしてぇ」

「いいよ。あ、そうだ」

おもむろに酒瓶を掴んだアレク王子がそのまま煽ると、口に含んだお酒をおれの口に注いできた。

流し込まれるお酒はアレク王子の唾液と混じって喉を流れる。魔力の混じったお酒だからか、焼け付くような熱さにくらくらした。一気に脳みそが揺れる。

全て腹に納めた時には、もう何も考えられない程興奮していた。

「はぁーっ、あ、はぁーっ」

「あれ?もしかしてトんじゃった?」

気持ちよくなりたい。もっと、気持ちよく…。

それしか頭に無くなって、お尻に埋められた指で肉壁を擦るように腰を上下に揺する。もっといっぱい埋めて、擦って、突かれたい。そしたらもっと気持ちよくなれる。

「アレクさまぁ…っ、もっと、おおきいのぉ…っ、あんっ、おおきくてあついのぉ…挿れてよぉ」

「ごくっ…、大きくて熱いのってなぁに?マシロちゃん」

「おおきくて…はぁんっ、あついの…は、」

「…これの事?」

「う”ぐぅ…っ、ああ"あ"ぁ…っあぁ…っ」

今まで1本だった指がもう1本挿れられた。圧迫感が増してより満たされるが、これじゃない。

「はあぁ…っああ"ぁ、ふぅ、そ、それじゃにゃい…っ」

「えー?違ったかぁ。気持ちよさそうに擦ってたからこれかなって思ったのに」

「あんっ、やぁっ、はっ、あ"ぁ…っ」

ずっと微動だにしなかった指が上下に動き出した。他人の動きで擦られる中が歓喜に震える。あまりの快感に目の前の身体にしがみつき、喘ぐことしかできない。

「…マシロちゃん、俺を見て」

顔を上げさせられてアレク王子と見つめ合う。近過ぎる距離に、喘ぎや快感で身体が跳ねるたびに唇同士が触れ合った。その擽ったい刺激にも身体が反応してしまう。

「あん…っあぁ!ふぅっ!あぁっ、はぁっ、うにゅ…っぁ、んぅ…ふ、ぅ…んっ」

アレク王子の舌が触れるたびに唇を舐る。堪らずおれも舌を突き出すと、舌同士で舐める形になった。舌先の敏感なところが擦れ合い、突き出すことで息が上がって苦しいのに気持ちがいい。癖になりそう。

おれは蕩けた、アレク王子は捕食者の目でお互いを捕らえる。あぁ、食われてしまいたい。

すると顔が少し落ちてきて、おれの突き出した舌をアレク王子がしゃぶり出した。なにこれ気持ちいい…っ。

じゅぶじゅぶ舌をしゃぶられ、上から唾液も流れ落ちてくる。夢中になってしゃぶられていると、いつの間にか3本になった指がこちらもじゅぶじゅぶと音を立ててピストンされていた。

上も下も同時に擦られて、もう訳が分からない。まさにされるがままだ。正常な思考なんてもう残っていなかった。

それなのに追い打ちを掛けるようにおれのちんこを握られた。ズボンもパンツもいつの間にか膝下まで降ろされていて、M字に足を広げられる。アレク王子に跨がって全てを見せている状態。

でも恥ずかしがっている暇なんてない。何故なら握られたちんこが上下に擦られ出したからだ。あまりの刺激に背中から脳天に掛けて電流が走った。

口も、尻も、ちんこも同時に攻められて痙攣が止まらない。

「うう"う"ーっ!!う"う"ぅーっ!!ん"んんーーっ!!!」

目の奥がチカチカする。息が出来ているかも分からない。強過ぎる快感はもはや気持ちがいいのかも分からず、苦しささえあった。ちんこから小刻みにカウパーが飛び、アレク王子を汚すが手は止まらない。

無言で行為に没頭しているアレク王子は、ただおれを見つめている。

「う"ぅふ、うう"う"っん"っん"ーーっ!うん"ーーっ!!ーーーーっ!!!!」

地獄のような快楽に限界が来て、突き抜ける様な電流に尋常じゃ無いほど外も中も痙攣し絶頂した。そのタイミングで舌が解放される。

「っ!ああ”あぁぁああ…っああ"あ”あぁぁーーっ!!!」

自由になった口からは意味をなさない喘ぎ声ばかりが吐き出された。その開放感にも犯される。

「あ"ぁー…っあ、あ"ー…っ、あー…」

「ずっとイッてるね。かわいい。ねえ、気付いてる?マシロちゃんのここ、射精してないんだよ?って、聞こえてないか」

亀頭を親指で優しく撫でられてから、その手が今度は背中に回って支えられた。
お尻からも埋められていた3本の指が引き抜かれ、見える位置に掲げられる。しっとりと濡れた指は糸を引き、それをアレク王子はうっとりと見つめた。

「男の子なのにこんなに濡れちゃうんだ。えっちだねマシロちゃんは」

アレク王子が、トんでしまって朦朧としているおれの目元や頬を舐めてきて、意識を戻される。

「あ…?う…っ?」

「マシロちゃん分かる?」

「あ、あれく…?」

「ふふっ、そうアレクだよ。上手に中イキ出来たマシロちゃんに、お待ちかねの大きくて熱いの挿れてあげるね」

「え…?あちゅいの…?」

「美味しく食べてね♪」

「え…、っ!?やぁ!ああ”あ”あぁぁぁあっ!!」

一気に突き入れられたのはアレク王子のもの。出さずにイッたからか内側はまだ痙攣していて、挿れられた衝撃で射精してしまった。

「あぁ…っ、お"…っ?はぁ…っ、あ…っ?」

「あ”ぁー…っ、マシロちゃん中のうねりやばいよっ、気持ち良過ぎ…っ。ははっ、マシロちゃんもやっと出せたね。えらい、えらい」

ちゅっちゅっと顔中にキスを落とされるが反応出来ない。息をするだけでやっとだった。

力の入らないおれの服を器用に脱がせたアレク王子は、これまた器用に自分の服も脱ぎ捨て、お互いに裸で抱き合う。

「快感にヘロヘロになってるマシロちゃんも可愛いけど、一緒に気持ち良くなって欲しいからね」

唇に落とされたキスからまた魔力が流される。温かいそれが身体に沁みわたり、意識がはっきりしてきた。

「はぁっ、あれ…おれ…え?ふく…?」

「ふふっ、回復魔法、気持ちよかった?これからもっと気持ちよくなろうね。一緒に」

「え…?~っあ"、あ"あん…っ!ちょ…っ!?」

お尻に挿入されたまま抱っこされ、アレク王子が歩く度に奥を突かれて喘ぎ声が抑えられない。

そんなおれに可愛い可愛いとキスをしながら、奥にある大きなベッドへ運ばれたのだった。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

平凡リーマンが下心満載のスケベ社長と食事に行ったら、セクハラ三昧された挙句犯されてしまう話

すれすれ
BL
【全6話】 受けのことを密かに気に入ってたド変態エロおじ社長×純情童貞平凡ノンケ(だが身体はドスケベ)リーマンの話です。 社長が変態エロ爺で、受けにセクハラ質問責めしたりオナニー強要したりします。 そして快感に激弱な受けが流されに流され、セックスまでしちゃってめでたくちんぽ堕ちします。 【含まれるもの】 オナニー強要&鑑賞、乳首責め、飲精&飲尿(どちらもグラスに注いで飲む)、アナル舐め、寸止め、前立腺責め、結腸責め、おもらし、快楽堕ち、中出しetc

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

モブ男子ですが、生徒会長の一軍イケメンに捕まったもんで

天災
BL
 モブ男子なのに…

愛などもう求めない

白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。 「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」 「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」 目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。 本当に自分を愛してくれる人と生きたい。 ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。  ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。 最後まで読んでいただけると嬉しいです。

悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】

瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。 そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた! ……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。 ウィル様のおまけにて完結致しました。 長い間お付き合い頂きありがとうございました!

処理中です...