モテたかったがこうじゃない

なん

文字の大きさ
上 下
18 / 105
第一章

16*

しおりを挟む
ちゅーってなんでこんなに気持ち良いんだろう。少し硬めの唇も分厚い舌も温かい唾液も、全部気持ち良い。

絡め合う舌はどこかぎこちなさを感じるのもいい。レイヴァン様、ちゅー馴れてないのかな?かわいい。

カール様の時を思い出してリードするように、積極的に舌を入れると戸惑うように絡めて来る。なんだかおれが優位になったようで気分がいい。

夢中でしているとおしりがキュンキュンしてきた。なんだかボーっとしてきて、身体が熱い。おかしいな、あれが、欲しい…。

「ちゅっ、んー…レイヴァンさまぁ」

「ふっ、どうした?」

「おしり…あつくて、ムズムズするぅ…」

「・・・・・」

「あれが、ほしくてぇ…あの、おくに…あたたかくて…おいしいのぉ…ちょーだい」

おしりを擦り付けるように揺らすと、ハッとしたレイヴァン様がおれの瞳を覗き込む。

「マシロ…色が薄くなってる…」

「はぁ…っ、いろぉ?」

「…っ!、これが発情か…っ。魔力を、マシロこれに触れて」

魔力量測定器に手を置いた。

「…824。かなり下がってるな」

「おれ、しぬ?」

「大丈夫。僕がいる」

押し倒されて両足を広げられる。大事なところが全部レイヴァン様に丸見えだ。くぱくぱと勝手に動いているのが自分でも分かる。

ゴクッと唾を飲み込む大きな音がした。
凄く見られている。

見られているだけで一向に触って貰えない。あ、両手でおれの足を広げてるから触れないのか。だったら自分で持てばいいんだ。

自分の膝裏を持って、広げられている以上に自分で広げて見せる。レイヴァン様ももっと見やすくなっただろう。

「レイヴァンさまぁ、ここだよ?」

「…っ!?」

「おれ、もってるから。はやくさわって?」

早く早くと急かすようにおしりを左右に揺らした。

はーっはーっと荒い息遣いがし出して、おれの足を支えていたレイヴァン様の手がやっとおしりに添えられる。穴を確かめるように何度か表面を撫でられた。欲しかった場所への刺激にまたくぱくぱと勝手に動いた。

「あっはぁ…っあん、なかもぉ…さわってよぉ…っ」

おれの催促に表面をなぞっていた指が一本つぷ…っと差し込まれた。それもゆっくりゆっくりと入ってきて、どこまで入るのか確認しているようだ。そんなことしなくてもちゃんと入るのに。本当に焦れったい。

「あぁ…あー…あー…っ」

堪らず何度も中の指を締め付けてしまう。指一本全て納まった。中の肉壁をぐるっと触られる。気持ち良い。気持ち良い…けど、やっぱりもどかしい。

「凄く…柔らかいな…」

「あっ…やわらかいなら…もっと、ちょーだいよぉ…っ」

「いや…でも、ちゃんと解さないとマシロが辛いぞ?」

「いま、つらい…っ!なか欲しい…って、ずっといってるのに…っ!いじわるしないでぇ…っ」

「あ…悪かった。すぐ解してやるから泣くな」

ぐずっていると、せっかく入っていた指すら抜かれていく。なんで抜いちゃうの…っ。

「やぁーっ!抜かないでぇ…っ、なかにいてよぉ…っ、ひやっ!?」

「潤滑油だ。…必要無さそうだか、念の為な。三本入れるが、きつかったら言うんだぞ」

ヌルヌルの力を借りてレイヴァン様の指がまた入ってくる。さっきと一緒でゆっくりとだが、今度はさっきより沢山でいっぱい広がって中が埋められる。初めは冷たかったヌルヌルも中に入ると温かくなって気持ち良い。おれのちんこからもぷっくり透明な先走りが滲んできた。

「あんっはぁあ…っあぁ…っん」

「…なんて光景だ」

「ねぇ、あんっ、レイヴァンさまぁ…、もっと…うごかして…はぁ…っ」

「こ、こうか…?」

「うん…うん…っ、あぁっ、そう、もっとぉ…っ」

少し大胆に抜き差しされて、じゅぶじゅぶと卑猥な音が大きくなる。もっと、気持ち良いと呟く度にピストンは速くなっていき、中を掻き出すような動きに変わった。

「はーっはーっ、マシロ…っ!」

「あぁっああぁん、あ、あ"!?ああ”あぁぁーっ!!」

中で曲げられた指先が中程にある突起をグリッと引っ掻いた、途端全身に雷が落ちたかのような刺激が走る。ガクガクと引っ切り無しに跳ねる様子にレイヴァン様がうっとりと呟く。

「ここが… マシロのいいところか」

「ああ”あぁ…っなに…っ?そこぉ…っああんっ!や、つよいぃ…っ」

「…本で調べたよりも凄いな。全然止まらない」

場所を把握したレイヴァン様が突起を何度もノックする。その度に電流が走り、わけが分からなくなってくる。強過ぎる快感に声が止まらない。

「ああっああ”あぁぁ…っも、やっ、ああ…っ」

「…可愛い、マシロ」

レイヴァン様が伸し掛かる様に覆い被さり、おれの顔をうっとりと眺める。逃げられない刺激に追い詰められて絶頂が近い予感がした。また出ちゃう。

「あっああぁ…っレイヴァ…ンさ、まぁ…っ!でゆぅ…っ、まら…でちゃ…っ」

「…あぁ、いいぞ。沢山出せ」

「ああぁ…やらぁ…っ、だしたくないぃ…っ、やらああ”あぁぁーっ!!」

追い立てるように激しく刺激されて、おれは三回目だというのに勢い良く射精した。ガクガクと痙攣する身体が止まらない。イッたばかりでうねる肉壁をダメ押しの様に更に擦られてぴゅくぴゅくと小刻みに射精した。

「可愛い…可愛い…っ」

「あぁ…やぁ…いってゆの…も…いやぁ…」

いつまでも与えられ続ける快感に震えていた身体が、今度は違う意味でガタガタと痙攣する。さっきまで凄く熱かったのに、急激に寒くなる。顔が強張り、上手く息が出来ない。

「マシロ?」

「あ…ぁ… さむい…あ、ほしぃ…」

「っ!出させ過ぎたか…っ!すまない、今やるからな…っ」

「はぁ…あっ、あああぁぁ…っ!!」

さっきまで中を埋めていた指が抜かれ、代わりに硬くて質量のある大きな塊が付き挿れられた。

「…くぅっ、なんだ…っこの、絡み付いてくる…っ」

入ってきて直ぐに激しく揺さぶられ、奥を何度も突かれる。暫くすると腹の奥に温かい物が注がれた。あぁ、気持ち良い、もっと欲しい。

「はっはぁっ、マシロ…?大丈夫か?」

「あ…あぁ…、あったかいのぉ…きもちい…もっと、ほしいよぉ…」

「っくぅ、…分かった、沢山やろうな」

「あんっあっはぁっああん…っ」

「マシロ…っ、マシロ…っ」

「こ、しゅるのぉ…っ、きもちぃ…っ」

バチュンバチュンと打ち付けられ、腟内が忙しなくレイヴァン様に絡み付く。大きなストロークで肉壁が擦り上げられて凄く気持ち良い。力強く抱き締められながら何度も何度も突かれた。

「あっあっあっ、はげ…し…っ」

「マシロ…っ、今、中に注いでやるからな…っ」

「あっああぁ…っああ”あぁぁーっ!!」

ドプドプドプゥーっ!!

「ふーっふーっ」

腕の中で閉じ込められて、二回目のレイヴァン様精液もたっぷりと腹に流し込まれた。量が多いのか、既に少し腹が膨れている。出し切るよう小刻みに中を突かれて喘ぎ声が出た。その声にレイヴァン様が興奮した息遣いになる。

「はぁ…っ、マシロ…可愛い…もっと欲しい?僕の欲しい…?」

おれが返事をする前にまたピストンが始まる。抜かずに擦られて腟内も休む暇なんてない。

「あう…っあ、あんっ、まって…っ」

「…気持ち良い、身体を繋げるのがこんなに良いなんて知らなかった。マシロ…もっと、気持ち良くなろ?」

「あぁっ!ああぁぁ…っレイヴァ…さ、まぁ…っ」

「あぁ…瞳が。また僕の色だ。やっと、僕の、マシロ…」

ちゅっちゅっと顔中にキスの雨を受けながら、終わりの見えない快楽の夜は、おれが気絶するまで続いた…。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)

美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします。……やっぱり狙われちゃう感じ?

み馬
BL
※ 完結しました。お読みくださった方々、誠にありがとうございました! 志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、とある加護を受けた8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 独自設定、造語、下ネタあり。出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】

瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。 そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた! ……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。 ウィル様のおまけにて完結致しました。 長い間お付き合い頂きありがとうございました!

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった! せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。 失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。 「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」 アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。 でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。 ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!? 完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ! ※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※ pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/105819552

伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。 実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので! おじいちゃんと孫じゃないよ!

処理中です...