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従順なフリ弟・ツンツン絶対王政な兄@熱によく効く薬

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従順なフリが上手い弟・ギル×ツンツン絶対王政な兄・アーサー
(攻め視点)




兄と僕の力関係は小さい頃から絶対だった。

王位継承とかの権力もあるけど、
兄さんには体格でただ勝てなかった。

しかしある日から、立場はくるりと変わってしまった。

薬嫌いな兄に僕が座薬を入れてあげたら、
面白いくらい大人しくなった。

兄による絶対王政のプライドは崩れ、
僕に楯突けなくなっていた。
まあちょっとあほな兄さんは、
この主従関係を時々忘れてしまうけれど、
まあその時はまた躾直せばいいだけ。

「…っ…ギル…ぁっ…やめ…ろ」

僕の部屋のベットで仰向けで兄の手足を縛って目隠しをして
こんな風に、
彼の中に指を入れて気持ちいいところを擦ってあげると

眉間に皺を寄せて、
あっという間に大人しくなる。

まあこんなことができるようになったのは、成長が兄に追いついてきたからだろうな。

「妃候補のお見合い、なんでまたあんな粗暴な振る舞いをしたの」

「…んぁっ…やめっ…ギルっ…」

「もしかして、また僕にお仕置きをされたかったの」

「ちが…の…ごめんあっ…さい…反省っ…ぁ…したから…」


そう必死に兄は謝るが、
今回の件は1度目ではない。
いくら兄さんでも、
そろそろ覚えて欲しいものだ。

彼の快感を待ち侘びるところへの刺激を少し激しくする。


「向こうの国との関係が悪くなったらどうするんだ」

「んんっ…ほんとに…ぁん…ごめんんんっ」


呂律もだんだん回らなくなり、
暴れる手足の抵抗も大人しくなってくる。

そろそろ限界が近くなってきてる頃合いだ。

いつもなら、弟の指で果てる屈辱で屈服させているが、
今回は少し趣向を変えてみることにした。


「んあっ…」

彼の中から指を少し出すと名残惜しそうに声を漏らす。

「んんんん」

そしてまた中に入れると、身震いしながら喜ぶ。

寸止めで刺激を弱められたせいか、
僕の小さな動きに敏感に反応する。

ゆっくり出して、ゆっくり入れるのを数往復繰り返してると、
だんだんまた兄さんの息が荒くなる。

「あっ…はぁ…はあ…っ…」

快感で完全に理性を飛ばすのではなく、
あえて生殺しな弱い刺激だけを与える。


「僕が嫁ぐ話そんなに寂しかった⁇
でもだめだよ。僕たちは王族なんだから」


「んあっ…はあ…はっ…んはっ」

「兄さんが王位継承権を放棄してくれれば、ずっとこの国で一緒に暮らせるようにするのに」


「はぁ…ギル…はあ…」

うわ言のように彼に名前を呼ばれるのは
実は悪い気はしない。


「ほら、アーサー兄さん。
ちゃんとどうして欲しいかおねだりして
できるでしょ?」

彼の張り詰めたものは雫を垂らして限界を訴えていた。

体に教え込んだ快感に抗うには、とうに手遅れで
彼の体はもっと奥と求めるように吸い付いてくる。

「…ギルの…っ………んちん……っ…俺に…いれてください…っんぁ…」

おねだりはちゃんと覚えたようだ。

「いいよ」


彼の手足の拘束を外しても、
この頃にはもうぐったりとして、抵抗しなくなっていた。

「ほら、自分で足を持ってて
いくよ、兄さん」

僕の張り詰めたものを彼の中に収めていく。

「ンッ…ギルっ…あっ…やばっだめ…ぁああ」

そう喘ぎ、彼は我慢していたものを吐き出した。

「すごっ入れただけで
やっぱ兄さん変態の素質あるんじゃないの」


「あっ…ちがっ…まって…まだぁああ」


果てたばかりでより敏感になった体に、
容赦なく律動による刺激を送る。

兄さんはすっかり取り乱して、快感に溺れていく。

目隠しはしたままだから、
彼はただただ快感に流されていく。

ふっと、ちょっとしたいたずら心が浮かんでしまった。

兄さんの目隠しを外したらどんな表情をしてるんだろうと。

腰の動きを少し緩めて、
彼の目隠しを外す。


「…ゃあ/////」

僕と目が合うと、
顔はさらに赤くなり、
一生懸命手で顔を隠そうとする。

そんな彼の反応が想像以上に可愛らしいもので、

思わずもっと追い詰めたくなった。

隠す余裕も無くなるくらいとろけさせてやりたくなった。

「だめでしょ、隠しちゃ」

彼の両手をまとめて、頭の上でベットに押さえつける。

「ん…んんん…っ…」

兄さんは横を向いて目を閉じて、
必死に唇を噛んで声を抑えようとする。

「ちゃんと声聞かせて」

彼の唇を指で割って入る。

やめてと涙目で一生懸命訴えてくるけれど、
お仕置きなんだから
僕が満足するまでやめるわけないのに。

「あぁああ…っあ…うっ…んんんんん」

僕の律動に釣られて、兄さんはまた快感の雫を吐き出した。

そんな兄さんの絶頂に釣られて、僕も彼の奥に注ぎ込んだ。

「…っ…」

「あっ…ぁあぁ…あっ…」

鼓動が落ち着いてきた頃に、兄さんを見ると寝息をたてていた。

「まったく、本当に反省したのかな」

そう思ってしまうほど、
彼は少し幸せそうに口角を上げて気持ちよさそうに寝ていた。
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