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僕と世界
601.鳥羽_KARASUBA
しおりを挟むじいちゃんは翌日の夕ごろに村に帰ってきて、
弟を村の長に紹介した。
しばらく夏休みの間面倒を見てくれないかと。
そして日が落ちた頃に、
大量の食料と水をこっそり家の中へ運んできた。
そのまま翌日の早朝にはじいちゃんは出発した。
父の元へ向かったのだ。
この世界では不透明人間の自由は強く保障されている。
だから、移動は自由にできる。
でもそれは半透明人間と関わってなければの話。
もし関わってたら、それだけで犯罪者扱いをされてしまう。
国家への、世界への反逆者とみなされる。
だから今回の勝負は一度きりの賭け。
じいちゃんのその後を知ることになるのは、テレビ越しでのみとなった。
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