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第95話 新婚旅行
しおりを挟む結婚式から1ヶ月後に、僕達は、新婚旅行に行くことにした。期間としては、着いてから1週間にした。
僕は、妻達をヨルダン魔法国に行った時に使った方法を使って、グラゼル海王国に行くことにした。
グラゼル海王国には、約8時間ぐらいで着いた。
着いたら、直ぐにホテルに行き、明日から観光することにした。
このグラゼル海王国だが、リゾート地で有名で、僕の領地にあるリゾートホテルもここのリゾートホテルを参考にした。
1日目と7日目は、全員と観光しようと話になった。それ以外の日は、僕と1人ずつ観光することになった。
1日目は、定番の観光スポットに行った。
2日目は、テレスと植物園に行くことにした。
「この花、初めて見た」と、テレスが言った。
「この花は、海の近くでしか咲かない、珍しい花だよ」と、言った。
「へぇー、この花って、一般の人でも手に入る?」と、聞いて来た。
「一般の人は、無理だね。でも、僕の知り合いに頼めば、手に入れることは、出来るよ。テレス、欲しいの?」と、答えた。
「うん、欲しい。ありがとね、アレクくん」と、笑顔を浮かべた。
3日目は、アリアとスイーツ巡りをした。
「甘いものがいっぱいあって、楽しいです」と言い、笑顔を浮かべた。
「ここは、スイーツの聖地と呼ばれているから、アリアが喜ぶと思っていたよ」と、言った。
「はい、とても嬉しいです。ありがとね、アレクくん」と言い、満面の笑みを浮かべた。
4日目は、セシリーと教会に行くことにした。
「ここの教会は、凄いですね」と、セシリーが感想を呟いた。
「ここは、クラリス教国の次に信仰が深いと言われている国だから、教会に力が入れられているから、セシリーが驚くの無理がないよ」と、言った。
「そうなんですね。あ、あれは何ですか?」と、聞いて来た。
「ああ、あれは、観光スポットになっている場所で、あそこで手を繋ぐと永遠に幸せになると言われている場所だよ」と、答えた。
「アレクさん、行きましょう」と言い、セシリーは、僕の手を取り、そこに向かい、それをやった。
「アレクさん、これで私達も永遠に幸せになれますね」と言い、微笑んだ。
5日目は、フェリスと海に行くことにした。
「ここ、誰も、いない」と、言ってきた。
「うん、ここは、僕が見つけた秘密の場所なんだ。だから、誰も来ないよ」と、言った。
「じゃあ、アレク、遊ぼ」と言い、僕の手を取って、海の方に向かった。
僕達は、水を掛け合ったり、海を見ながら話をして過ごしていた。
そんなことをしていると、もう日が沈みそうになっていた。
「フェリス、そろそろ帰ろう」と、声を掛けた。
「うん、帰ろう」と言い、僕の唇にキスをした。
僕は驚いて、固まってしまった。
「アレク、ありがと。私を、アレクの、妻に、してくれて」と言い、夕日に照らされながら笑顔を浮かべた。
6日目に、エーリゼと1回来た時の順番で回ることにした。
最初に、店で食事をとり、買い物をして、今は、海岸沿いを手を繋ぎながら歩いている。
「ねぇ、アレク、こうして歩いていると何だか懐かしいね」と、言ってきた。
「うん、懐かしい気がするよ。前もこんな風にして、歩いたから」と、言った。
「そうだね。アレクと会ってから僕の人生は、良い方向に変わったよ」と、言ってきた。
「僕もそう思うよ、多分だけど、エーリゼと会って無かったら、テレスにもアリアにもセシリーにもフェリスにも会わなかったと思うよ。だから、エーリゼと会えたことが、僕の人生の転機だと思っているよ」と、言った。
「そう言って貰えて、僕は嬉しいよ」と言い、微笑んだ。
そんなことを話していると、海が一望できる場所に着いた。そして、日が海に沈みそうになっていた。
「ねぇ、僕は、アレクのことが好きになった場所は、ここなんだ」と、僕に背を向け、言った。
「夕日に照らされたアレクのことが、好きだとここで気づいたんだ。だからね、アレクと両想いになってから、またここに来たいと思っていたんだ」と言い、僕の方に振り返り、夕日に照らされながら満面の笑顔を浮かべた。
僕は、そんなエーリゼの唇にキスをした。
エーリゼは、驚いたが、直ぐに僕に抱きついた。そして、僕もエーリゼに抱きついた。
僕達は、もう沈みそうな夕日が完全に沈むまで、抱きつきながらキスをし続けた。
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