上 下
95 / 102

第95話 新婚旅行

しおりを挟む

 結婚式から1ヶ月後に、僕達は、新婚旅行に行くことにした。期間としては、着いてから1週間にした。

 僕は、妻達をヨルダン魔法国に行った時に使った方法を使って、グラゼル海王国に行くことにした。

 グラゼル海王国には、約8時間ぐらいで着いた。

 着いたら、直ぐにホテルに行き、明日から観光することにした。

 このグラゼル海王国だが、リゾート地で有名で、僕の領地にあるリゾートホテルもここのリゾートホテルを参考にした。

 1日目と7日目は、全員と観光しようと話になった。それ以外の日は、僕と1人ずつ観光することになった。

 1日目は、定番の観光スポットに行った。

 2日目は、テレスと植物園に行くことにした。

 「この花、初めて見た」と、テレスが言った。

 「この花は、海の近くでしか咲かない、珍しい花だよ」と、言った。

 「へぇー、この花って、一般の人でも手に入る?」と、聞いて来た。

 「一般の人は、無理だね。でも、僕の知り合いに頼めば、手に入れることは、出来るよ。テレス、欲しいの?」と、答えた。

 「うん、欲しい。ありがとね、アレクくん」と、笑顔を浮かべた。

 3日目は、アリアとスイーツ巡りをした。

 「甘いものがいっぱいあって、楽しいです」と言い、笑顔を浮かべた。

 「ここは、スイーツの聖地と呼ばれているから、アリアが喜ぶと思っていたよ」と、言った。

 「はい、とても嬉しいです。ありがとね、アレクくん」と言い、満面の笑みを浮かべた。

 4日目は、セシリーと教会に行くことにした。

 「ここの教会は、凄いですね」と、セシリーが感想を呟いた。

 「ここは、クラリス教国の次に信仰が深いと言われている国だから、教会に力が入れられているから、セシリーが驚くの無理がないよ」と、言った。

 「そうなんですね。あ、あれは何ですか?」と、聞いて来た。

 「ああ、あれは、観光スポットになっている場所で、あそこで手を繋ぐと永遠に幸せになると言われている場所だよ」と、答えた。

 「アレクさん、行きましょう」と言い、セシリーは、僕の手を取り、そこに向かい、それをやった。

 「アレクさん、これで私達も永遠に幸せになれますね」と言い、微笑んだ。

 5日目は、フェリスと海に行くことにした。

 「ここ、誰も、いない」と、言ってきた。

 「うん、ここは、僕が見つけた秘密の場所なんだ。だから、誰も来ないよ」と、言った。

 「じゃあ、アレク、遊ぼ」と言い、僕の手を取って、海の方に向かった。

 僕達は、水を掛け合ったり、海を見ながら話をして過ごしていた。

 そんなことをしていると、もう日が沈みそうになっていた。

 「フェリス、そろそろ帰ろう」と、声を掛けた。

 「うん、帰ろう」と言い、僕の唇にキスをした。

 僕は驚いて、固まってしまった。

 「アレク、ありがと。私を、アレクの、妻に、してくれて」と言い、夕日に照らされながら笑顔を浮かべた。

 6日目に、エーリゼと1回来た時の順番で回ることにした。

 最初に、店で食事をとり、買い物をして、今は、海岸沿いを手を繋ぎながら歩いている。

 「ねぇ、アレク、こうして歩いていると何だか懐かしいね」と、言ってきた。

 「うん、懐かしい気がするよ。前もこんな風にして、歩いたから」と、言った。

 「そうだね。アレクと会ってから僕の人生は、良い方向に変わったよ」と、言ってきた。

 「僕もそう思うよ、多分だけど、エーリゼと会って無かったら、テレスにもアリアにもセシリーにもフェリスにも会わなかったと思うよ。だから、エーリゼと会えたことが、僕の人生の転機だと思っているよ」と、言った。

 「そう言って貰えて、僕は嬉しいよ」と言い、微笑んだ。

 そんなことを話していると、海が一望できる場所に着いた。そして、日が海に沈みそうになっていた。

 「ねぇ、僕は、アレクのことが好きになった場所は、ここなんだ」と、僕に背を向け、言った。

 「夕日に照らされたアレクのことが、好きだとここで気づいたんだ。だからね、アレクと両想いになってから、またここに来たいと思っていたんだ」と言い、僕の方に振り返り、夕日に照らされながら満面の笑顔を浮かべた。

 僕は、そんなエーリゼの唇にキスをした。

 エーリゼは、驚いたが、直ぐに僕に抱きついた。そして、僕もエーリゼに抱きついた。

 僕達は、もう沈みそうな夕日が完全に沈むまで、抱きつきながらキスをし続けた。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今度は悪意から逃げますね!

れもんぴーる
ファンタジー
国中に発生する大災害。魔法師アリスは、魔術師イリークとともに救助、復興の為に飛び回る。 隣国の教会使節団の協力もあり、徐々に災害は落ち着いていったが・・・ しかしその災害は人的に引き起こされたものだと分かり、イリークやアリス達が捕らえられ、無罪を訴えても家族までもが信じてくれず、断罪されてしまう。 長期にわたり牢につながれ、命を奪われたアリス・・・気が付くと5歳に戻っていた。 今度は陥れられないように力をつけなくちゃ!そして自分を嵌めた人間たちや家族から逃げ、イリークを助けなければ! 冤罪をかけられないよう立ち回り、災害から国民を守るために奮闘するアリスのお話。え?頑張りすぎてチートな力が? *ご都合的なところもありますが、楽しんでいただけると嬉しいです。 *話の流れで少しですが残酷なシーンがあります。詳しい描写は控えておりますが、苦手な方は数段飛ばし読みしてください。お願いします。

その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました

海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。 しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。 偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。 御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。 これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。 【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】 【続編も8/17完結しました。】 「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785 ↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。

いらないと言ったのはあなたの方なのに

水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。 セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。 エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。 ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。 しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。 ◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬 ◇いいね、エールありがとうございます!

 怒らせてはいけない人々 ~雉も鳴かずば撃たれまいに~

美袋和仁
恋愛
 ある夜、一人の少女が婚約を破棄された。根も葉もない噂による冤罪だが、事を荒立てたくない彼女は従容として婚約破棄される。  しかしその背後で爆音が轟き、一人の男性が姿を見せた。彼は少女の父親。  怒らせてはならない人々に繋がる少女の婚約破棄が、思わぬ展開を導きだす。  なんとなくの一気書き。御笑覧下さると幸いです。

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。 ※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。 ※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・) 更新はめっちゃ不定期です。 ※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

処理中です...