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第87話 アリアと空の上

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 僕は、アリアとグレーク伯爵の領地でデートすることにした。

 「アレクくん、今日はどこに行くのですか?」と、聞いてきた。

 「バレンタ王国から来ている商品が集まる貿易市場に行こうと思っているよ」と、答えた。

 「じゃあ、行こう」と言い、アリアの手を取って、貿易市場に向かった。

 貿易市場は、人が沢山いた。

 僕とアリアは、はぐれないように手を繋ぎながら貿易市場を回った。

 「これ、美味しそうです」と言い、バレンタ王国産のクッキーを見ていた。

 「どのクッキーが食べたいの?」と、聞いた。

 「そうですね、これが食べてみたいです」と言い、ドライフルーツが入っているクッキーを指差した。

 「店主さん、このクッキーを2つ下さい」と、言った。

 「ありがとう、アレクくん、美味しく食べますね」と言い、笑顔を浮かべた。

 その後は、グレーク伯爵の領地を回り、僕の領地に帰ることにした。

 「アリア、この後、最後に1つだけ行かない?」と、聞いた。

 「はい、行きましょう」と、答えてくれた。

 僕は、アリアのことをお姫様抱っこして、ある場所に向かった。

 5分も経たないで目的地に着いた。着いた場所は、グレーク伯爵の領地の端っこにある森の上だ。

 「ここは、アレクくんに私を救ってもらった場所ですね」と、言った。

 「うん、そうだよ。あの時のアリアの顔も可愛かったよ」と、言った。

 その言葉を聞き、アリアは、顔を赤くした。

 「そして、ここに来たのは、1つ伝えたいことがあったからだよ」と、言った。

 「つ、伝えたいこと?」と、まだ赤い顔で、可愛く首を傾げた。

 僕は、アリアの瞳の色の宝石が埋め込まれている指輪を取り出し、「アリア、僕と結婚して欲しい」と、言った。

 アリアは、指輪を見て、先程よりも顔を赤くした。

 「はい、私をアレクくんのお嫁さんにして下さい」と言い、指輪を受け取り、グレーク伯爵の屋敷で見た時より美しい笑顔を浮かべた。

 「ありがとう、アリア」と言い、アリアの唇にキスをした。

 アリアは、最初何されたか理解できなかったが、徐々に何をされたのかを理解し、湯気が出そうなくらい顔を赤くした。

 「アリアは、可愛いね」と、言った。

 「ア、アレクくん、せ、責任は取ってくださいね」と、アリアは真っ赤になった顔で言ってきた。

 「うん、勿論とるよ。一生ね」と、言った。

 僕は、アリアに言葉を伝えた後、瞬足を使って、僕の領地に帰った。

 アリアは、帰る中ずっと、僕の腕の中で顔を赤くしていた。

 
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