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第59話 魅力解除
しおりを挟む5人をそれぞれの所に返し、僕は瞬足を使って、クラリス教国に来ていた。
僕は、癒しのそよ風と魅力解除の魔法を同時に唱え、魅力解除が癒しのそよ風に乗って、遠くまで行くようにした。
明日の朝までには、クラリス教国の人達の魅力は解除されていることだろう。念の為に、風神の騎士を監視として残しておいた。
その後は、領地の屋敷に帰り、結果を待った。
次の日から、貴族学院は、2日間休みのため、テレスとアリアとエーリゼは、僕の領の屋敷に来ていた。そして、6人で話していた。
この時に、魅力解除したことも伝えておいた。
「ねぇ、アレク、ラタリア共和国の時、怒っていたよね」と、エーリゼが聞いて来た。
「やっぱり、エーリゼにはバレていたのか」と、答えた。
「え、アレクくん、怒ることあるの?」と、テレスが聞いて来た。
「うん、勿論あるよ」と、答えた。
「一体いつ怒ったんですか?」と、アリアが聞いて来た。
「本気で怒ったのは、3回かな。1回目は、エーリゼと旅をしている時だね。2回目は、元聖騎士長を捕まえる時だね。3回目は、テレスとアリアとエーリゼは、知っているラタリア共和国の時だね」と、答えた。
「アレクが、怒るの、意外」と、フェリスが言った。
「はい、私もそう思いました」と、セシリーが言った。
「あ、あと、怒る時は一人称も変わるよね。自分のことを俺って言うよね」と、エーリゼが言った。
「そうなんだ。アレクくんって、一人称とかどう使い分けてるの?」と、テレスが聞いて来た。
「一人称が僕の時は、距離が近い人に使うね。そして、私の時は、公の場とかあまり距離が近く無い人に使うね。それから、俺の時は、怒っている時ぐらいだね」と、答えた。
「まぁ、僕が怒るのは、大切な人を守る為だからね。だから、テレスにアリアにセシリーにフェリスにエーリゼに、危険が及ぶようだったら、僕は本気で怒るよ」と、追加で答えた。
その言葉を聞いて、5人とも様々な反応をした。
テレスは、顔を赤くして、下を向いた。
アリアも顔を赤くして、両手で顔を隠した。
セシリーも顔を赤くして、近くにあったクションで顔を隠した。
フェリスは、頬を少し赤くし、下を向いた。
エーリゼも顔を赤くして、片手で口元を隠した。
5人それぞれの反応が、僕は可愛いと思った。
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