49 / 102
第49話 昔の約束
しおりを挟む「ねぇ、アレク、僕達が最後にした約束覚えている?」と、エーリゼが僕に聞いてきた。
「うん、覚えているよ。また会うことがあったら、再会した時に1つゆうことを聞く約束だよね。それが、どうかしたの?」と、答えた。
「覚えていてくれて嬉しいよ。だから、その約束を今使っても大丈夫だよね?」と、聞いてきた。
「うん、僕に出来ることだったら、大丈夫だよ」と、答えた。
「え、えっとね、僕をアレクの婚約者にして欲しいの」と、顔を赤くしながらエーリゼが言った。
「え、どうしてなの?」と、僕はエーリゼに聞いた。
「そ、それは、一緒に旅をしていく中で、アレクのことが好きになったの。9歳の頃からずっと好きだったの」と、更に顔を赤くしてエーリゼが答えた。
「ありがとう、エーリゼ。じゃあ、今から一緒に僕の婚約者達に挨拶しに行こう」と、言った。
「え、いいの、アレク、僕が婚約者になっても?」と、エーリゼは聞いてきた。
「ああ、大丈夫だよ。だって、こんなにも僕のことを思ってくれているから」と、答え、手をエーリゼに伸ばした。
「うん、ありがとう、アレク」と、エーリゼは笑顔を浮かべ、僕の手を取った。
その後は、クロードとエレナに別れを告げ、王宮に戻り、婚約者がいる部屋に向かった。
客間のドアをノックした。中から、どなたですか?と、テレスの声が聞こえてきた。僕だよ。今入っても大丈夫?と聞いた。大丈夫だよと、テレスの声で帰ってきた。
その言葉を聞き、僕はエーリゼと一緒に客間の中に入った。
「え、エーリゼちゃん、久しぶり」と、アリアが驚いた顔で、言った。
「え、久しぶりだね、アリア」と、エーリゼが答えた。
「エーリゼと知り合いなのか?アリア」と、アリアに聞いた。
「はい。隣国のサレック伯爵の娘さんで、お父様の領と隣なので、幼い頃に何度か一緒に遊びました」と、答えた。
「でも、何で、アレクくんと一緒なのですか?」と、アリアが聞いてきた。
「それは、僕がアレクの新しい婚約者になるから、その挨拶をしにきたんだ」と、エーリゼが答えた。
その言葉を聞き、3人ともえっと驚いた。
「ど、どういうこと、数時間の間に何があったか、全部説明して」と、テレスが言った。
「うん、説明を、して欲しい」と、フェリスも言った。
「まずは、エーリゼと出会った時から話するね。エーリゼとは、旅をしている時に出会って、一緒に旅をしていた時期があったんだ。そして、エーリゼが婚約者になったのは、僕のことを9歳の頃から好きでいてくれたらしくて、それに応えようとしたから」と、答えた。
「そうなんですね。エーリゼちゃん、今の話本当のことですか?」と、アリアはエーリゼに聞いた。
「うん、その通りだよ」と、顔を赤くして答えた。
「そうですか。でしたら、私は、エーリゼちゃんがアレクくんの婚約者になることは大丈夫です。テレスちゃんとフェリスちゃんは、大丈夫ですか?」と、2人に聞いた。
「私も話を聞いた限り、大丈夫よ。これからよろしくね、エーリゼ」と、答えた。
「私も、大丈夫、これから、よろしく」と、フェリスも答えた。
「うん、これから、よろしくね」と、エーリゼは言った。
1
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
今度は悪意から逃げますね!
れもんぴーる
ファンタジー
国中に発生する大災害。魔法師アリスは、魔術師イリークとともに救助、復興の為に飛び回る。
隣国の教会使節団の協力もあり、徐々に災害は落ち着いていったが・・・
しかしその災害は人的に引き起こされたものだと分かり、イリークやアリス達が捕らえられ、無罪を訴えても家族までもが信じてくれず、断罪されてしまう。
長期にわたり牢につながれ、命を奪われたアリス・・・気が付くと5歳に戻っていた。
今度は陥れられないように力をつけなくちゃ!そして自分を嵌めた人間たちや家族から逃げ、イリークを助けなければ!
冤罪をかけられないよう立ち回り、災害から国民を守るために奮闘するアリスのお話。え?頑張りすぎてチートな力が?
*ご都合的なところもありますが、楽しんでいただけると嬉しいです。
*話の流れで少しですが残酷なシーンがあります。詳しい描写は控えておりますが、苦手な方は数段飛ばし読みしてください。お願いします。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
怒らせてはいけない人々 ~雉も鳴かずば撃たれまいに~
美袋和仁
恋愛
ある夜、一人の少女が婚約を破棄された。根も葉もない噂による冤罪だが、事を荒立てたくない彼女は従容として婚約破棄される。
しかしその背後で爆音が轟き、一人の男性が姿を見せた。彼は少女の父親。
怒らせてはならない人々に繋がる少女の婚約破棄が、思わぬ展開を導きだす。
なんとなくの一気書き。御笑覧下さると幸いです。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる