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第22話 聖女との会話
しおりを挟む僕は、テレスとアリアと別れ、自分に与えられた部屋に戻り、1時間くらい待ってから、聖女様の部屋の窓の前に移動した。そして、窓をノックすると、聖女様が窓を開けてくれて、そのまま部屋の中に入った。
「夜分遅くに、ありがとうございます」と、聖女様が言った。
「大丈夫ですよ。聖女様」と、答えた。
聖女様は、その言葉を聞き、頬を膨らませた。「私のことは、セシリーと呼んでください」と、言った。
僕は、もちろん断りの言葉を言ったが、聖女様に、繰り返しに言われたので、聖女様のことをセシリーと呼ぶしかなかった。
「では、馬車や2人の時は、セシリーと呼びますね。そのほかの時は、聖女様と呼ぶますね」と、答えた。
その返答を聞き、セシリーは満足そうな表情を浮かべた。「本題の前に一つ聞いていいですか?」と、聞いてきた。
「ええ、大丈夫ですよ」と、答えた。
「その、テレスさんとアリアさんとは、どのような関係なのですか?」と、聞いてきた。
「2人とは、婚約関係ですよ」と、答えた。
セシリーは、そうですか。と返し、小さい声で独り言を言っていた。
少し経った頃に、独り言をやめた。「さて、本題ですけど、私は教会内部の人間に命を狙われています。今回、この国に来たのは、一種の避難のようなものです。でも、相手側の息が掛かった人物が、混じっているようです。ですので、私のことを守ってください」と、言ってきた。
その言葉を聞き、聖騎士長やあの盗賊達が息の掛かった人物だと理解した。「その息が掛かった人物とは、聖騎士長と一部の聖騎士達ですよね」と、聞いた。
「ええ、そうです。だから、馬車の中だけでも、離れられるのはとても嬉しいです」と、答えた。
「セシリー、君に護衛として風神の騎士を2体つけるよ」と、セシリーに言った。
「風神の騎士というのは、盗賊達を無力化した人達ですよね」と、聞いてきた。
「あれは、僕のオリジナル魔法で、一種の魔法生物だと思ってくれ。ああ、あと、風神の騎士を護衛としてつけても、僕は疲れないから安心して、普段からテレスとアリアには2体ずつつけてるから」と、答えた。
セシリーは、その言葉を聞き、とても驚いた顔をしたが、すぐに安心した顔をした。「では、私のことを守ってくださいね、アレクさん」と、笑顔を浮かべた。
「ああ、任せてくれ、セシリー」と、答えた。
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