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第15話 婚約発表
しおりを挟むその後、アリア嬢を攫った連中を捕縛した。その後、その連中の調査が行われ、世界的に有名だった犯罪組織の幹部だったことが判明した。そのため、僕は、新たに子爵の爵位をもらうことになった。
[子爵の爵位を貰う、一週間前]
僕の屋敷に、グレーク伯爵とアリア嬢と、アングーレ辺境伯とテレスと、父上を招き入れた。
最初に父上が着き、その次にグレーク伯爵とアリア嬢が着き、最後にアングーレ辺境伯とテレスが着いた。アングーレ辺境伯とテレスが着きいた時に、グレーク伯爵とアリア嬢がいたことに驚いていた。
呼んだ全員が揃ったことを確認し、僕は話し始めた。「皆さま、集まってくださってありがとうございます。僕は、一週間後に子爵になることが決定したことを申し上げます」
その言葉を聞いて、皆は、喜びの顔を浮かべた。
「やったな、アレク」と、父上は褒めてくれた。
「これで、発表することができるね、アレクくん」と、アングーレ辺境伯が言った。
テレスは、自分の婚約が発表することが出来ると思い、笑顔を浮かべた。
「意外と早かったですね、アレク殿」と、グレーク伯爵が言った。
アリア嬢は、自分の想い人が評価されることが嬉しくて、笑顔を浮かべた。
「そして、もう一つお話ございます。父上、アングーレ辺境伯、テレス、僕は二人目の婚約者を向かい入れることにします」
グレーク伯爵以外が、驚いた顔した。
「二人目の婚約者というのは、アリア嬢のことかな」と、アングーレ辺境伯が聞いてきた。
「はい、その認識で間違いありません」と答えた。
「どうしてそうなったか、説明してくれるか」と、アングーレ辺境伯が再び聞いてきた。
「それについて、私からお話しよう」と、グレーク伯爵が答えた。「まず、アリアとの婚約を申し出したのは、私からだ。その理由としては、馬車を襲われている所を助けて頂き、更には護衛達の無礼も許してくれた。アレク殿は、優しい心を持ち、腕も立つときた、そして、アリアもアレク殿に好意を持っていた。そして、今回子爵に上がる要因となった功績もアリアを助け出しくれた結果だ」と言った。
「アングーレ辺境伯、テレス、申し訳ない。こんなに早く、子爵になると思わず、報告が遅れてしまった」と、二人に謝った。
「うーん、アリア嬢をアレクくんの婚約者に迎えることは、私は大丈夫だよ。ただ、第一婚約者がテレスだったら何も問題ないよ。グレーク伯爵、アリア嬢、大丈夫ですか」と、二人に問いを投げかけた。
「ええ、大丈夫ですよ」と、グレーク伯爵は答えた。
「あ、はい、私も大丈夫です」と、アリア嬢も答えた。
「テレス、大丈夫かな」と、アングーレ辺境伯がテレスに尋ねた。
「はい、最初はびっくりしましたけど、同じクラスで仲もいいので、特に問題ないです。これからよろしくね、アリア」と答えた。
「あ、はい、こちらこそよろしくおねがいします」と、アリア嬢も答えた。
その後は、6人で話をした。話の中で、婚約者になったので、アリアのことをアリア嬢というのも、おかしいため、アリアと呼ぶようにした。
[一週間後]
「アレク・フレック殿、世界的犯罪組織の幹部を捕縛したことを讃え、子爵の位を授ける」と、宰相が言った。
「謹んでお受けします」と、答えた。
次の瞬間、謁見の間に拍手が鳴り響いた。
「そして、フレック子爵の婚約者も重ねて発表する」と、宰相が言った。
そしたら、謁見の間は、ざわざわし出した。
「静粛に、では発表する。アングーレ辺境伯家次女、テレス・アングーレ嬢、グレーク伯爵家三女、アリア・グレーク嬢、以下2名をフレック子爵の婚約者とする。これで、謁見は以上にする」と、宰相が締めた。
その後、僕に嫉妬の目線を向けられた。
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