上 下
44 / 61

第四十四話 ケーキの恨み

しおりを挟む

 僕は影移動のスキルで、魔王城に、移動した。

 魔王は、僕に気付き、世界に映像を展開した。

 「黒い騎士?そなた、愚かな異世界の勇者が、言っていた黒騎士か?」と、魔王が、聞いて来た。

 「ええ、そうです。あのクズどもが言っていた黒騎士です」と、答えた。

 「そうか。黒騎士、そなたは、世界の為に我を殺しに来たのでは無いのだろう?この世界は、黒色という理由だけで、差別される世界だからな」と、魔王が、聞いて来た。

 「ええ、その通りです。私は、ある場所で、追放された過去を持っているので、この世界を救おうなんて思いません。そして、私が、あなたを殺そうと思った理由は、私の大切な婚約者が、貴方のせいで限定ケーキが、買えなくて、落ち込んでしまったので、責任を取って、死んで下さい」と、答えた。

 「そうか、そうか、そなたは、ふざけているのだな。魔王の我をたかがケーキのために殺す?こんな、屈辱は、初めてだ。不愉快極まりない、死ね」と言い、魔王は、僕に向けて、数百の魔法を撃ち込んできた。

 僕は、数百の魔法を影喰いのスキルを使って、全て喰らい尽くした。

 魔王は、全ての魔法が、消えたことに驚いていたが、直ぐに剣に持ち替え、僕に斬りかかろうとして来た。

 僕は、鞘から剣を抜き、剣で剣を受け止めた。

 剣を受け止められた魔王は、動揺を隠せないでいた。そして、その動揺は、隙になっていた。

 僕は、そんな隙を見逃さず、魔王の腹に蹴りを入れた。

 蹴りを入れられた魔王は、壁まで、飛んでいき、壁に押し付けられた。

 直ぐに立ち上がったが、動揺を隠せてなかった。

 「そ、そなたは、何者なんだ?」と、魔王は、少しの恐怖を込めて、聞いて来た。

 「私は、黒騎士です。それ以上でもそれ以下でも有りません」と、答えた。

 僕は、続けて、「さて、ここからは、私の軍に相手をしてもらいます」

 僕は、そう言い、黒き軍団100体呼んだ。

 黒き軍団は、僕の後ろに並んでいる。

 魔王は、その光景を見て、固まってしまった。それもそうだ、突然、100体の黒い軍団が、現れたのだから。

 「構え」と、指示を出した。

 その言葉を聞き、黒き軍団は、背中から黒いボウガンを取り出し、黒い矢を装填し、魔王に狙いを付けた。

 「放て」と、指示を出した。

 その言葉を聞いた黒き軍団は、魔王に、黒い矢を放った。

 魔王は、魔力の盾を作り、黒い矢の攻撃を耐えていた。

 僕は、どんどん攻撃の指示を出した。

 20回目の攻撃を終えると、攻撃中止の指示を出した。

 魔王がいた場所は、黒い矢が、壁にも天井にも床にも大量に刺さっていた。魔王は、何とか致命傷を避けていたが、傷だらけになっていた。

 「流石、魔王ですね。これでも、殺せませんか。では、私の最強の騎士を出しましょう」と言い、ある指示を出した。

 黒き軍団は、その指示に従い、中央に集まり出した。そして、集まり終わると、徐々に形を作っていき、禍々しい騎士、ペイルライダーが出て来た。

 「な、何だ?その、騎士は?その騎士は、この世界にいるわけが無い。いや、そんな、騎士がいてたまるか。その騎士は、死そのものだ。魔王の我なんかよりも禍々しい、なんて、恐ろしいのだ」と、魔王は、恐怖を顔に浮かべていた。

 「この騎士の名は、ペイルライダー。私が、作り出した最強の騎士です。魔王、貴方の言葉に激しく同意しますよ。ペイルライダーは、死そのものと思うほど、禍々しいですから」と言い、魔王に剣を向けて、剣を上に上げた。

 僕は、続けて、「魔王、貴方は、強かったですよ。ですから、手向けとして、最強の騎士で、倒して差し上げます。行け、ペイルライダー」と言い、剣を下に下げて、ペイルライダーに、魔王の討伐の指示を出した。

 魔王は、ペイルライダーに距離を攻められ、僕に背中を向けて、逃げ始めた。

 だが、逃げ出した魔王に、ペイルライダーが、慈悲も逃すことも無く、魔王の首を刎ねた。

 魔王が、死んでも、しばらく映像は、消えなかった。

 僕は、新しい黒き軍団を後ろに呼び、ペイルライダーを僕の隣に配置させた。

 僕は、「さて、皆様、私が、魔王を倒したのは、ただの個人的のことなので、気にし無いで下さい。だが、私の邪魔を、私の大切な婚約者達を害そうとする者達には、一切の容赦をしません」

 僕は、続けて、「邪魔だけは、しないで下さいね。1つ言い忘れましたけど、ペイルライダーは、いくらでも出すことが出来ます。愚かなことをした者には、魔王が、恐怖したペイルライダーが、目の前に現れるでしょう」

 そう言い終わると、映像が、途切れた。

 僕は、ワーカーを出して、魔王城の探索を任せた。

 魔王城の探索を任せ、僕は、城に帰ることにした。

 影移動のスキルを使い、城に移動した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)

愛飢男
ファンタジー
最強の攻撃、それ即ち超硬度超質量の物体が超高速で激突する衝撃力である。 ってことは……大型トラックだよね。 21歳大型免許取り立ての久里井戸玲央、彼が仕事を終えて寝て起きたらそこは異世界だった。 勇者として召喚されたがファンタジーな異世界でトラック運転手は伝わらなかったようでやんわりと追放されてしまう。 追放勇者を拾ったのは隣国の聖女、これから久里井戸くんはどうなってしまうのでしょうか?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...