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番外編第九話 2度目の結婚式
しおりを挟む俺達の結婚式は、俺の家族と新郎と新婦達と神父しかいない小さい結婚式になった。
セレネは、両親の顔すら知らない。
クメリは、無理矢理結婚させられそうになって、家出したので、親に連絡をしなかった。
今のクメリの家族は、金のことしか考えてないクズ親らしい。
もし、俺と結婚することを伝えるとなると、厄介ごとしか起きないから、伝えないことにした。
結婚式の準備は、着々進んで、結婚式の当日を迎えた。
俺は、タキシードを着て、待っていた。
少し経つと、新婦達が入って来た。
セレネとクメリは、バージングロードを一緒に歩く人が居ないので、2人で、手を繋いで、バージングロードを歩いて来た。
セレネは、真っ白のプリンセスラインのウェディングドレスを着て、銀色の金糸でデザインされたベールをつけていた。
クメリは、真っ白のAライン型のウェディングドレスを着て、ショートベールをつけていた。
新婦達は、一緒に、俺の隣まで、やって来た。
俺は、新婦達をエスコートして、神父の前まで移動した。
「新婦、セレネ、クメリ、新郎、レオクに永遠の愛を誓うか?」と、神父が、2人に聞いた。
セレネが、「誓います」
クメリが、「誓います」
全員が、誓いますと、答えた。
「では、新郎、レオク、新婦、セレネ、クメリに永遠の愛を誓いますか?」と、神父が、聞いて来た。
「誓います」と、答えた。
俺の答えを聞き、神父は、「では、誓いのキスを」
俺は、2人の方に向いた。
俺は、セレネのベールを上げ、セレネの唇に、誓いのキスをした。
続けて、クメリのベールを上げ、クメリの唇に、誓いのキスをした。
セレネとクメリに、誓いのキスを終えると、小さい教会の中に、俺の家族だけの祝福が響いた。
「この夫婦が、これからも幸せでありますように」と、神父が、祈りを捧げてくれた。
これで、俺は、2度目の結婚をした。
俺の愛しい妻になったのは、前世の妻達だ。
セレネは、俺の運命を縛り、クメリは、前世のことを少し覚えていた。
何故か、分からないが、この結婚式は、何度も上げることになるだろうと感じた。
そして、絶対に、俺の隣には、セレネがいる。
セレネ以外には、クメリがいたり、アリスがいたり、マーレがいたり、エリスがいたり、今はまだ知らない女性がいたり、している。
その中には、クメリと同じぐらいの回数、俺の妻になっている女性もいた。
俺は、前世の妻達も今世の妻達もこれから会うだろう妻達を守る。
全て守る。
この銃で。
全て撃ち払い、全てを撃ち抜き、全てを撃ち倒す。
俺の平穏を妻達の安全を侵すものは、等しく死をもたらしてやる。
それが、俺が銃を持つ意味だ。
だが、今は、セレネとクメリとの生活を楽しもう。
何度生まれ変わったとしてもこの人生は、たった1度きりだからだ。
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