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番外編第五話 闇落ちした竜
しおりを挟むセレネと恋人になって3ヶ月が経った。
俺は、冒険者ギルドで、素材を換金していると、傷だらけの冒険者が、入ってきた。
冒険者ギルドの中は、慌ただしくなった。
ある者は、治療をし、ある者は、その冒険者から情報を聞き、ある者は、傍観していた。
俺は、傍観していた。
その冒険者が持ってきた情報は、驚くものだった。
どうやら、ドラゴンが、闇落ちしたらしい。
この世界のドラゴンは、ランク1の冒険者が、10人集まって、やっと倒すことが出来る程の魔物だ。
そして、闇落ちとは、様々なことが原因で、体を黒く変色させ、理性を失ってしまうことだ。
この闇落ちは、能力を強化してしまう。
普通の魔物を2倍くらいの強さにしてしまう。
なので、強いドラゴンが、さらに強くなってしまったのだ。
冒険者ギルドは、ランク1からランク5までの冒険者を緊急招集した。
俺は、冒険者ギルドの中にいたので、冒険者達が集まるまで、待機していた。
1時間が経つと、全員集合した。
全員が集合すると、ギルド長が、このことを喋り始めた。
このことを知らなかった冒険者達は、騒ぎ出した。
ギルド長は、そんな冒険者達を黙らせ、討伐隊を組むことになったことを伝えた。
そして、ここにいる冒険者達は、それに強制参加となった。
その説明を終えたギルド長が、質問は?と、聞いた。
俺は、手を挙げて、王都の防衛に残ることを伝えた。
ギルド長からなぜと、聞かれたが、万が一のことを考えてと答えた。
それからも何度か問答したが、結果的には、俺の提案は、受け入れられた。
その後は、作戦会議をするらしいので、俺は、関係がもう無いので、冒険者ギルドを出て、家に帰った。
家に帰った俺は、セレネにこのことを伝えた。
「レオクは、行くの?」と、セレネが、心配そうな表情を浮かべて、聞いてきた。
「いや、俺は、行かない。俺は、防衛のために、王都に残るよ」と、答えた。
俺は、続けて、「そのかわり、朝から夕方まで働くことになったけど」
「そ、そっか。なら、良かった。レオクには、危険な、こと、して欲しく、ないから」と言い、セレネは、安心した表情を浮かべた。
「そういえば、レオクは、毎日、働くの?」と、セレネが、聞いて来た。
「ああ、働くよ。ほとんどの冒険者が、王都から出て行くから、依頼が溜まってしまうから」と、答えた。
セレネは、「うん、分かった。レオクと、出掛けられ、無いけど、レオクが、危険な、ことを、するより、良いから、我慢する」
俺は、セレネの頭を撫で、「セレネ、出来るだけ、早く終わらせるから、待っていてくれ」
「うん、待ってる」と言い、セレネは、微笑んだ。
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