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第七十九話 昼下がりの庭で

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 [マーレ視点]

 私の名前は、マーレ・アクアリア、いえ、今は、ただのマーレです。

 私は、アクアリア公爵家の長女として、生を受けた。

 ママは、私を生んで、死んでしまった。

 そんな私を大好きなパパと大好きなお兄様は、とても溺愛してくれた。

 私は、溺愛を受けて、ここまで育って来た。

 でも、私が、15歳のある夜に、全てが変わった。

 何処からか、敷地内に、私と同い年ぐらいの少女が、入ってきた。

 私は、その少女を不思議そうに見ていた。

 すると、少女は、何かを唱えた。

 私は、物凄く嫌な予感がした。

 嫌な予感を感じていると、足音が私の部屋に近付いてきた。

 足音は、私の部屋の前に止まり、私の部屋のドアを開けた。

 開けたドアには、パパとお兄様がいた。

 私は、大好きな家族を見て、恐怖を感じた。

 大好きな家族が浮かべている表情は、まるで興味が無いものを見ているようだった。

 大好きな家族は、私の手を無理矢理引いて、何処かに行きはじめた。

 私は、声や抵抗をしたが、大好きな家族の表情は、変わらなかった。

 大好きな家族は、私を門の外まで、連れて行き、私を外に投げた。

 私は、ネグリジェのまま追い出された。

 そして、その少女の方に行き、私に向けられていた表情を浮かべていた。

 その少女は、私の方を向き、恐怖を湧き立たせる笑顔を浮かべた。

 そのまま、少女は、大好きな家族だった人達に、何かを伝えていた。

 大好きな家族だった2人は、私の方を向き、目の敵という表情を浮かべていた。

 私は、逃げた。

 このまま、ここにいたら、殺される。

 私は、行くあても無く、逃げた。

 私は、走り続け、疲れたが、普通の場所では、見つかると思い、路地裏に隠れた。

 私は、どうしてこうなったんだろうと思っていると、雨が降り始めた。

 私の頬には、涙か雨か分からないものが流れた。

 私は、裏路地に座り込んだ。

 何分経ったか分からない時に、誰かが私に近付いてきた。

 その人は、男性だった。

 私は、何故か、その人を見て、体が恐怖を感じた。

 しかし、その男性は、雨に濡れている私に、布を掛けてくれた。

 その男性は、私を助けたいと言ってきた。

 でも、私は、優しい男性に、恐怖を感じた。

 そしたら、その男性は、濡れた地面に膝を着いて、行動で見せてくれた。

 私は、その男性の好意に甘えることにした。

 すると、その男性は、私をお姫様抱っこして、何処かに移動した。

 着いた場所は、家だった。

 どうやら、この男性の家らしい。

 家の中に入ると、女性がいた。

 その後、私は、クメリさんに、お風呂に案内され、お粥を食べて、案内された部屋で寝てしまった。

 私が、次に起きると、昼過ぎだった。

 私の部屋の中には、クメリさんと、白色の髪で、両目の瞳の色が違う少女がいた。

 どうやら、その少女は、セレネさんと言って、私と同じで、元貴族らしい。

 その容姿には、驚いたけど、直ぐに、仲良くなった。

 私は、夕食まで、セレネさんと過ごした。

 夕食の時になったので、下に降りると、レオクさんがいた。

 私の体は、勝手に、レオクさんに恐怖を感じてしまった。

 夕食の後に、レオクさんから、私は、男性恐怖症と言われた。

 そして、それな私を受け入れてくれると言ってくれた。

 私は、嬉しかった。

 それから、私は、この家で過ごした。

 私は、この家で、過ごしていく中で、レオクさんに恋をした。

 だから、ダンジョンの異常事態に巻き込まれた時は、とても不安だった。

 でも、レオクさんとクメリさんは、帰ってきてくれた。

 私は、アリスさんとセレネさんと一緒に、レオクさんとクメリさんの抱きついた。

 その後は、私の病気を治してくれて、エリスさんの足も治してくれて、今がある。

 だから、私は、レオクさんに、告白する。

 後2人までだから、エリスさんと一緒に。

 「アリスさん、クメリさん、セレネさん、私、レオクさんのことがずっと好きでした。だから、エリスさんと一緒に、レオクさんと告白しても良いですか?」と、聞いた。

 3人とも頷いて答えてくれた。

 「えっ、わ、私もですか?」と、エリスさんが、聞いてきた。

 「だって、エリスさんもレオクさんのこと好きですよね?」と、聞き返した。

 「えっ、た、確かに、レオクさんのことは、す、好きですけど」と答え、エリスは、顔を真っ赤にしながら、下を向いた。

 「なら、大丈夫ですよね。告白頑張りましょう」と言い、私は、エリスさんの手を握った。

 「そうですね。私も覚悟を決めます。マーレさん、一緒に頑張りましょう」と言い、エリスさんは、手を握り返してくれた。

 その後、私とエリスさんは、アリスさんとクメリさんとセレネさんに、アドバイスを受けながら、告白の準備を進めた。

 

 

 

 

 

 
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