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第十八話 悲鳴
しおりを挟むこの世界に来て、約2ヶ月が経っていた。
俺は、いつものように、周回をしていた。
今は、ボス部屋に向かって、18階層を歩いた。
何処からか、女の悲鳴が聞こえて来た。
俺は、その声の方に向かった。
普段、この階層で、悲鳴なんて、聞こえないため、何かあったじゃないかと思った。
悲鳴が聞こえた場所に近くに着くと、誰かが魔物に襲われていた。
俺は、両手に、ナイフを出し、いつでもナイフを投擲出来るようにした。
俺は、追われている人物に近づいた。
俺は、その人物に見覚えがあった。
なんと、追われている人物は、アリスだったのだ。
なんで、ここにいるのかと疑問に思ったが、直ぐに、アリスを助けることにした。
俺は、アリスを追っている魔物に向かって、ナイフの投擲をした。
ナイフは、魔物に突き刺さり、素材に変わった。
俺は、素材を回収する前に、アリスに声を掛けた。
「アリス、大丈夫か?」と、聞いた。
「えっ、レオクさん。わ、私、怖かったです」と答え、私に抱きついて来た。
俺は、驚いたが、頭を撫でて、アリスを落ち着かせた。
俺は、アリスが落ち着いてから、「アリス、なんでここに?」と、聞いた。
「わ、分かんないです。宿の中で、掃除をしていたら、突然、光に包まれて、気付いたら、ここにいました」と、アリスが、答えたくれた。
俺は、「分かった。とりあえず、ここから出よう」
「レ、レオクさん、ここは、何処なんですか?」と、アリスが、聞いて来た。
「ここは、ダンジョンの18階層だよ」と、答えた。
アリスと話していると、後ろから、魔物の声が聞こえて来た。
俺は、アリスの手をとって、17階層を向かって走り始めた。
「ど、どうしたんですか?」と、アリスが、走りながら、聞いて来た。
「魔物が、後ろから来てるんだ。早く、16階層のセーフティエリアに向かおう」と、答えた。
俺は、アリスの手を引きながら、後ろを見た。
後ろからは、足が早い魔物が、追って来ていた。
俺は、左手で、アリスの手を引いているので、右手で、ナイフを出して、ナイフを投擲して、攻撃した。
体の体勢が、あまり良くないので、命中率が、低くいと思ったが、数が多かったので、全部当たった。
俺は、アリスの手を引きながら、ナイフを投擲しながら、17階層に向かった。
走っている途中に、アリスが、「レ、レオクさん、前」
俺は、前を向いた。
前には、草の壁のような魔物が道を塞いでいたのだ。
この魔物を倒すのには、20本以上のナイフを投擲する必要がある。
今の状況では、あの魔物を倒す頃には、後ろの魔物に追いつかれてしまう。
だから、俺は、覚悟を決めた。
俺は、アリスの前で、銃を使う覚悟を。
俺は、背中から中折れ式のダブルバレルショットガンを出し、前に構え、撃った。
銃口からは、白い煙が出ており、硝煙の匂いが漂っていた。
草の壁のような魔物の体を吹き飛ばし、素材だけを残し、消えって行った。
俺は、ナイフを出して、後ろに投擲するときに、アリスの顔を見た。
アリスは、驚きの表情を浮かべていた。
俺は、そんなアリスの手を引いて、17階層に上がった。
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