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第十三話 ランク上げ
しおりを挟む俺は、ランクを上げることにした。
冒険者ランクを上げるには、冒険者ギルドに、素材を一定額、売却することが、条件とされている。
逆に、職業レベルを上げるには、その職業のものを使うか、魔物を倒すことだ。
1番効率がいいのは、職業の武器を使いながら、魔物を倒すことだ。
一応、ナイフで、倒しても職業レベルは、上がるが、銃よりも効率が悪い。
しかも、銃の場合は、銃弾を撃つだけ撃つと、職業レベルの上がりが早いと感じた。
だから、俺は、職業レベルと冒険者ランクを上げるために、11階層から15階層を周回することにした。
最短ルートは、初日に見つけたので、道中の魔物は、ナイフの投擲で倒し、ボスのビックナマコは、出来る限り、銃弾を浴びせることにした。
これを1日、3周すると、夕方ぐらいになり丁度いいので、それを取り敢えず、1週間続けることにした。
3日目ぐらいに、あることに気が付いた。
ビックナマコは、頭のど真ん中が、弱点だと気付いた。
ビックナマコの頭のど真ん中をリボルバーで抜くと、1発の銃弾で、倒せたのだ。
逆に、ビックナマコの頭のど真ん中を貫かないと、死ぬことがないことも分かった。
そこから、ビックナマコは、射撃訓練の的に良いと思った。
俺は、ビックナマコの攻撃範囲ギリギリまで、銃弾を浴びせて、危なくなったら、ビックナマコの頭のど真ん中を貫くようにした。
これで、職業レベルを早く、上げることが出来るだろう。
この狩りを1日に、3回繰り返すため、1日、2000ゼネ以上を稼ぐことが出来た。
こんだけ稼げているのは、それは、俺が、ソロでやっているからだ。
パーティーを組むのは、確かに、安全に魔物を倒せる。
だが、1人当たりの取り分は、減ってしまうのだ。
ソロの場合は、パーティーを組むより安全では無くなるが、稼いだだけ、自分の懐に入るのだ。
俺の場合は、装備や消耗品などの必要経費も無いので、稼いだ金が、全て懐に入るのだ。
そして、俺は、宿代以外には、ほとんどお金を使わない。
たまに、お酒とおつまみを購入して、晩酌することは、あるが、1週間に1回くらいしかしない。
だから、稼いだお金が、どんどん溜まっていくだけだ。
まぁ、お金は、持っておいて、損は無いから良いけど。
ここ最近の宿では、アリスと仲良くやっている。
アリスが、前に言っていたように、俺と同い年の人は、いなかった。
だから、アリスは、俺がいた時に、嬉しかったのか。
大体、2日に1度くらいは、風呂に入った後に、アリスと話している。
前は、冒険者のことを聞かれた。
俺は、ダンジョンの中などの話を聞いた。
アリスは、嬉しそうな表情を浮かべながら、聞いてくれた。
アリスは、とても可愛い少女だ。
俺は、そんなアリスがいる金の林檎亭に、泊まれて幸運だった。
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