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第一話 転生

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 ふぅ、まさか売っているとは、思わなかったな。

 前々から買いたいと思っていた、MG42があるなんて。

 少し高かったが、いい買い物をした。

 再来週のサバゲーの時に、使うのが、楽しみだ。

 そして、友人達にも自慢することが出来るのも楽しみで仕方なかった。

 俺は、ウキウキの気分なまま、買った商品を持って、店から出て、駅の方角に向かって、歩き始めた。

 後、少しで、駅に着くというタイミングで、周りから悲鳴が聞こえて来た。

 俺は、周りの見渡すと、黒い格好をした男が、刃物を持って、暴れていた。

 俺が、呆然としていると、その男は、俺に向かってきた。

 俺は、恐怖の所為か、体を動かすことが出来ず、その男に、腹を刃物で刺された。

 その男は、刃物を俺の腹から抜いた。

 俺の腹からは、赤い血が、勢いよく出て来た。

 俺は、立てなくなり、倒れ込んだ。

 周りの人達は、悲鳴をあげた。

 俺の体からは、血がどんどんと抜けていることを感じ、寒くなって来た。

 そして、俺の周りには、俺の血で出来た血溜まりが出来ていた。

 俺は、痛みと寒さを感じながら、意識を手放した。

 俺が、次に、意識を取り戻すと、見知らぬ場所にいた。

 俺は、コンクリートの森の中にいたはずなのに、普通の森の中に何故かいた。

 俺の耳に、水音が聞こえて来た。

 俺は、水音の方に視線をやると、川があった。

 喉も渇いたので、俺は、水を飲もうと、川の方に向かった。

 俺は、川の水を飲んだ。

 川の水は、冷たく、渇いた喉によく響いた。

 この時に、これは、夢でないことを理解することが出来た。

 ついでに、顔を洗った。

 さっぱりした俺は、川を覗き込んだ。

 俺は、驚きを隠せなかった。

 川に写った俺の顔は、若返っていたのだ。

 元々いた世界よりも10歳以上若返っていたのだ。

 元々いた世界では、俺は、30歳を超えて、中年になっていた。

 若返った俺は、16歳ぐらいまで、若返っていた。

 腰が痛いなどの体の不調が無く、嬉しかったが、いくらなんでも若返り過ぎだろ。

 もう一度、夢でないことを確認するために、俺は、自分の頬を引っ張った。

 しっかりと、痛みを感じた。

 これで、改めて、ここは、夢の中では無く、現実であることを理解した。

 俺は、周りを見渡した。

 周りに生えている植物達をよく見ると、元々いた世界には無い、植物だらけだった。

 これは、よく創作物に出て来る、異世界転生なのか?

 俺は、通り魔に刺されて、確かに死んだ。

 この状況は、異世界転生でなければ、説明がつかないなぁ。

 そんなことを考えていると、頭の中に声が聞こえて来た。

 

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