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最終話 幻想的な風景の中で
しおりを挟む結婚式が終えた俺達はランガン公爵家の屋敷まで帰った。
リリア達はウェデングドレスを着替えに行った。
妻となったリリア達は30分ぐらいすると普段着に着替え、俺が待っている部屋に入ってきた。
「リリア、エレネ、シアナ、今から少しだけ、外に行かないか?」
愛しい妻達は頷いて答えてくれた。
同意を貰った俺は転移魔法を使用し、ある場所に転移した。
転移した場所はただ広いだけの草原だ。
その草原には人は誰もおらず、満天の星空が浮かんでいた。
3人はその満天の星空に見惚れていた。
俺は見惚れている妻達の名前を呼んだ。
妻達は俺の方を降り向いてくれた。
妻達が振り向いてくれたこたを確認してから、俺は使い魔達にある指示を出した。
指示を受けた使い魔達はブレスを吐いて、俺達の周りにあるものを作った。
アメジストの壁と風の壁と水の壁が複雑に混ざり合い、俺達の周りに幻想的な風景を作り出した。
それが完成してから、俺は妻達の前に片膝をついた。
「俺、ビリー・ランガンはリリア・ランガン、エレネ・ランガン、シアナ・ランガンに永遠の愛を誓います。どうか、この誓いを受け取ってくれますか?」
「はい、受け取らさせて頂きます。私もビリー・ランガンに永遠の愛を誓います。私もビリーのことがずっと昔から大好きだから」
そう言いながら、リリアは幻想的な風景よりも美しい笑顔を浮かべていた。
「うん、うん、僕も受け取るよ。僕もビリー・ランガンに永遠の愛を誓うよ。僕もビリーのことが大好きだから」
そう言いながら、エレネも幻想的な風景よりも美しい笑顔を浮かべていた。
「うん、私も、受け取る。私も、ビリーに、永遠の愛を、誓う。だって、ビリーが大好き、だから」
そう言いながら、シアナも幻想的な風景よりも美しい笑顔を浮かべていた。
愛しい妻となったリリア達の返答を聞いた俺は立ち上がった。
「ありがとう、リリア、エレネ、シアナ。俺も3人のことを永遠に愛しているよ」
リリア達は顔を見合わせ、少し笑い合ってから、俺の方を向いてきた。
「私達もビリーのことを永遠に愛してますよ
そう言いながら、リリア達は今まで見た中で1番美しい笑顔を浮かべていた。
俺はその笑顔に見惚れてしまった。
伯爵家の次男に転生した。
リリアと婚約していたが、クソのせいで白紙になってしまった。
そして、10歳で当主になってしまった。
だが、俺は転生者だった。
前世の記憶を使い、領地を発展させた。
その中で、リリアと再会し、また婚約を結んだ。
リリアと同じ王立学院に通った。
通っている時にエレネとシアナに出会った。
そして、エレネとシアナとも婚約を結んだ。
今日、俺はリリア達と結婚した。
俺はリリア、エレネ、シアナに永遠の愛を誓う。
これからもリリア達のことを守るよ。
だって、リリア達のことが大好きだから。
満天の星空の下、俺はリリア達の方を向いた。
リリア、エレネ、シアナ、幸せになろう。
世界で1番幸せな家族を作ろう。
今まであった不幸を全て掻き消すぐらいに。
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