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第三十四話 ハーヴグーヴァ

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 俺はアカザのところに行き、ある魔法具を頼んだ。

 アカザに完成品を貰い、転移魔法を使い、海に向かった。

 その魔法具を海に投げた。

 その魔法具は水飛沫を上げて、海に浮かんだ。

  魔法具は海に音波のようなものを放った。

 この魔法具はクラーケンの素材を使ったものだ。

 そして、この魔法具は海の中を調べることが出来る。

 これで帝国軍の侵攻を一足先に知ろうと思ったが驚きのことが分かってしまった。

 帝国軍はもう俺達の大陸に向けて出陣していた。

 しかも後3日でこちらの大陸に着く位置まで進軍していた。

 数だけはすごいな。

 50万は確実にいると分かる。

 50万の兵士達が攻め込んでくるのか、これは守りきれないな。

 部下達を避難させるか。

 だが、正確の数は数えていた方がいいな。

 正確の数を確認していると帝国軍の船団の下に何か大きな反応を捉えた。

 なんだこの大きさは。

 王都と同じくらいの大きさだと。

 反応を通りだとすると動いている。

 まさか生物なのか?

 その大きな生物は海面に浮上した。

 その浮上によって、その周辺にいた帝国軍の船は巻き込まれ、海の藻屑になっていた。

 その大きな生物はそこから動いていなかった。

 ただ浮かんでいる。

 あの大きな生物はただ浮上しただけだが帝国軍にとっては災害だな。

 いきなり海面に砲撃の反応を捉えた。

 その反応に続き、砲撃の反応が続いた。

 この反応から帝国軍はあの大きな生物に向かって、砲撃しているのだろう。

 その直後、大きな反応を感じた。

 いや、海が揺れたのだ。

 その揺れは俺の近くまでやって来たのだ。

 嘘だろ。

 ここから相当離れている筈だぞ。

 揺れが収まってから反応を見てみると帝国軍の船団の反応は殆ど無かった。

 あの大きな生物は海に潜って何処かに泳ぎ去ってしまった。

 どうやら、あの大きな生物によって帝国軍は壊滅してしまったようだ。

 もし、俺の予測が正しければあの大きな生物はハーヴグーヴァだと思う。

 ハーヴグーヴァは言ってみれば元の世界の神話の大きな鯨だ。

 どうやら、この世界では普通に存在しているらしい。

 帝国軍にとっては最悪の出来事だと思うが自然の災害だと思うことだな。

 まぁ、これで難民問題は無くなるだろう。

 だが、あの大陸は平和がない時代に戻るだろう。

 俺には関係ないことだけど。

 俺達が住んでいる大陸の人達にとっては海の向こうの出来事だからな。

 さて、色々と後処理をしなくてはならないな。

 今日は徹夜かもしれない。

 それなことを思いながら俺は転移魔法を使用し、部下の元に向かった。

  
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