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第二十六話 ベンネット伯爵家の許可
しおりを挟む[エレネ視点]
第2夫人の話を聞いた僕は内心凄く喜んだ。
僕は3人にバレないように下を向いて喜びを顔に出してしまった。
リリアとベンネット伯爵様が許しくれたら、僕はビリーの第2夫人になりたい。
ビリーのことが好きだから。
ビリーは領の代官に報告と用事を済ませるため、転移魔法を使って、領地に行ってしまった。
ちなみに僕はリリアを高位魔族から助け出した後にビリーから転移魔法を使えることを聞いた。
その時は結構驚いた。
それを聞いても僕はビリーが好きのままだった。
僕は部屋を出て行こうとしたベンネット伯爵様を呼び止め、ソファーに座らせた。
「リ、リリア、ベンネット伯爵様。伝えたいことがあるんだ」
「伝えたいこと?」
僕はバクバクいっている心臓を少しでも落ち着かせる為に深呼吸し、覚悟を決めた。
「僕はビリーのことがま、前から好きだったんだ」
その言葉にリリアとベンネット伯爵様は驚きの表情を浮かべていた。
「だ、だから、ぼ、僕をビリーの婚約者として認めて欲しいんだ///」
そう言い終えた僕の体が暑いと感じる。
多分の僕の顔は真っ赤になっていることだろう。
「そうなんだ。エレネちゃんはビリーのことはいつから好きだったの?」
「気づいた頃にはビリーのことが好きになっていた」
僕の答えを聞いたリリアは嬉しそうな表情を浮かべていた。
「私はエレネちゃんなら大歓迎だよ。お父様は大丈夫?」
「リリアがいいなら、私は構わない。本音を言ってしまうとこちらとしても有難いんだ。リリアがビリー君の第1夫人になるのだから、必然的に第2夫人は伯爵家以下の令嬢になる。そして、リリアとの関係が良い令嬢なら更に良い」
そう言い終えたベンネット伯爵様は僕の方を向いたのだ。
「その条件をエレネ嬢は満たしている。これから改めてよろしく頼む、エレネ嬢」
「ほ、本当にいいの?僕がビリーの2番目の婚約者になっても」
リリアとベンネット伯爵様は頷いて答えてくれた。
僕は嬉しかった。
リリアとベンネット伯爵様が僕を受け入れてくれて。
その後、僕達はビリーに告白するための作戦会議をした。
ビリーには僕から伝えるよ。
僕がビリーのことを好きだということとリリアとベンネット伯爵様が許可してくれたことを。
もし、ビリーが僕のことを受け入れてくれなかったら泣くかもしれない。
それでも僕はビリーのことを諦めないよ。
ビリーが僕のことを好きになってくれるまで、アピールをし続けるから。
だって、僕はビリーのことが大好きだから。
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