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第二十二話 魔族討伐

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  転移した俺はリリアに近付こうとした魔族の男に向かって、魔銃を引き金を引いた。

 撃った魔力の塊は魔族の男の近くの地面を削った。

 魔族の男はリリアから距離を取った。

 俺は直ぐにリリアに近付いた。

 「リリア、大丈夫か?」

 そう言いながら、魔族の男に魔銃を向けた。

 「あ、ビリー。うん、私は大丈夫だよ。怪我とかしてないよ」

 「それは良かった。リリア、エレネと一緒の場所にいてくれ」

 そう言いながら、魔法袋から転移石に似た魔法具を出した。

 それを使うのと同時に転移魔法を使い、リリアをエレネがいる場所に転移させた。

 「私は貴方と話し合うつもりは無い。ただ、死んでくれ」

 そう言いながら、魔銃の引き金を引いた。

 魔族の男は魔力の障壁を張り、魔力の塊から身を守った。

 俺は腰に携えた剣を抜いて、右手に持った。

 魔族の男は笑っていた。

 俺は魔族の男に向かって、切り込んだ。

 障壁を切り裂き、魔銃の引き金を引いた。

 魔力の塊は魔族の腰に携えていた剣で身を守った。

 俺は剣と魔銃を使って、魔族の男と戦いを続けた。

 10分ぐらい戦っていると魔族の男は意図的な隙を作った。

 俺は敢えてその隙に攻撃した。

 魔銃を撃って、牽制しながら剣で攻撃した。

 魔族の男にその攻撃は避けられた。

 その時、俺は大きな隙をつくってしまった。

 魔族の男はその隙を見逃すはずも無く、攻撃してきた。

 掛かったな。

 俺は剣を右手から手放し、懐からある魔法具を出した。

 そして、俺はその魔法具を使った。

 使った魔法具からは強力の火を放った。

 これはワイバーンの竜核を使った魔法具だ。

 威力は強力だが使い捨てだ。

 アカザが遊びで作った魔法具だが中々使える。

 魔族の男は突然の高威力の攻撃に対応出来ずにそのまま喰らった。

 魔族の男は顔を抑えながら後ろに仰け反った。

 使った魔法具は砕け散った。

 左手に持っている魔銃を右手に持ち替え、魔族の頭に押し付けた。

 「さらばだ、名も知らぬ、魔族よ」

 そう言いながら、魔銃の引き金を引いた。

 魔力の塊は確実に魔族の男の頭を貫いた。

 魔族の男は頭から血を流しながら、仰向けに倒れた。

 そのまま魔族の男の目からは生気が失われていき、やがて動かなくなった。

 剣を回収して、剣と魔銃は魔法袋の中にしまった。

 それが終わったら、魔法袋の中から転移石に似た魔法具を出した。

 それを使うのと同時に転移魔法を使い、リリアとエレネがいる場所に転移した。

 転移すると第1王女の護衛達に囲まれたが、リリアがその護衛達の中から出て来て、抱き着いてきた。

 「無事で良かった。本当に良かった」

 そう言いながら、リリアは俺の胸に顔を埋め出来たのだ。

 「大丈夫だよ、リリア。俺は、ここにいるから」

 「うん、ビリーはここにいる。ビリー、ありがとう、私を守ってくれて」

 そう言いながら、リリアは俺の胸から顔を上げて微笑んでくれた。

 この微笑みを守ることが出来て、本当に良かった。

 このやり取りを見て、エレネに見られたのは少し恥ずかしかったが。
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