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第六十二話 結婚式

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 あの後、私は色んな後処理に動くことになってしまう。

 表向きの後処理は院と国に任せたが、裏の方では色々と質問を受けていたのだ。

 国内国外問わず。

 無闇に力を使わないと説明すると何とか納得してくれたのだ。

 まぁ、詩花との政略結婚もあると思うが。

 後処理が終わる頃には1ヶ月が経っていたのだ。

 その頃には正体不明の至りし者の話題は落ち着いている。

 ちなみに、母さんには至りし者が私だとバレた。

 どうやら、雰囲気で分かったみたいだ。

 なので、母さんと楓には一部のことを除き全てを話している。

 それを聞いた2人は驚いた表情を浮かべていたのだ。

 ファンタジーのことを話した後、婚約者が3人いることも話す。

 それを聞いた楓からは私の友達に手を出してという視線を向けられてしまう。

 そして、母さんからはちゃんと愛していると聞かれたので、即答で愛していると答えている。

 それを聞いた母さんは安心したような表情を浮かべていたのだ。

 全てのことを話した私は2人に紹介するためにメッセージを送る。

 すると、直ぐに返信が帰ってくる。

 リーヴはそこまで遠くないので直ぐに来てくれたのだ。

 偶々、詩花は東京にいたので1時間くらいで家に到着してくれたのだ。

 リーヴと詩花の挨拶が終わった後に母さんと楓に紹介する。

 母さんと楓は顔を見合わせた後、一斉に私の方を向いえくる。

 そして、一斉に口を開く。

 「「ロリコン?」」

 そ、そう言われても仕方ないな。

 詩花は10歳の美少女だから。

 まぁ、何とか納得してくれた。

 納得してくれた後、話し合うことになる。

 話し合いの結果、リーヴが私の家に住むことになったのだ。

 リーヴが私の家に住むことが決まったことを聞いた詩花は不満そうに頬を膨らませていたのだ。

 不満そうな詩花を宥めるのは結構大変だったな。

 それから8年の時が経つ。

 今日は私達の結婚式だ。

 私達の結婚式の参列者はこのファンタジーを知っている者達だけだ。

 だから、母さんも楓もいる。

 そして、私はタキシードに身を包み、3人のことを待っていた。

 鐘の音が鳴ると結婚式会場の扉が開き、純白なウェデングドレスに身を包んだラナ達が入場してくる。

 そんなラナ達をエスコートして、私達は神父の前に向かう。

 神父の前に到着したら、誓いの言葉と指輪交換を終えた私はラナ達の方を向く。

 私は1人ずつ純白なベールを上にあげる。
 
 そして、私はラナ、リーヴ、詩花の順番で誓いのキスをしたのだ。

 誓いのキスを終えた私達は会場中から祝福を受けたのだ。

 その祝福は母さんと楓もしてくれた。

 その祝福を受けながら私達は会場の外に出て、ブーケを投げる。

 ラナと詩花が投げたブーケは普通に参列者のところに落ちたが、リーヴが投げたブーケだけは風に乗ったのだ。

 風に乗ったリーヴが投げたブーケは楓のところに落ちる。
 
 友達が投げたブーケを取った楓は嬉しそうにしていたな。

 ブーケを投げ終わったラナ達は私の方を向く。

 そして、満面の笑みを浮かべていたのだ。

 純白なウェデングドレスに身を包んだ妻となったラナ達に私は見惚れてしまう。

 

 
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