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第三十二話 祭り
しおりを挟む夕方ぐらいには王都に到着した。
王都の近くに着陸し、王都に入った。
王都の中は活気で溢れていた。
道の端には出店が出てきた。
様々な商品や食べ物が売られていた。
それを横目で見ながら、俺はハクエイ家の屋敷に向かった。
ギンレイ家の屋敷に到着すると直ぐに中に通された。
そして、ツキミがいる部屋に案内された。
俺の姿を見たツキミはとても嬉しそうな表情を浮かべていた。
「リアン、着いたんだ」
そう言い、ツキミは微笑んでくれた。
「ああ、急いで来たよ」
そう言い、俺はツキミに微笑み返した。
その後、俺はレンさんとツキミと一緒に夕食を食べた。
夕食を食べた後、風呂に入り、久し振りにツキミとの会話を楽しんだ。
夜が深くなって来たのでツキミと別れ、客室で眠った。
朝日が俺のことを起こした。
身支度を整えてから食堂に向かった。
ツキミとレンさんと一緒に朝食を食べた。
朝食を食べた後、一旦自室に戻り、着替えた。
俺はギンレイ家の屋敷を出て、王都の噴水広場の噴水の近くで待つことにした。
ツキミのことを。
昨日の夜の時に折角だから外で待ち合わせをしようという話になった。
待ち合わせのギリギリぐらいに聞き慣れた声が聞こえてきた。
「リアン、お待たせ」
俺は顔を上げた。
そこには浴衣に身を包んだツキミがいたのだ。
そして、髪を結って、後ろで纏めていた。
「リアン。似合ってる?」
「ああ、とても似合っているよ」
「ありがとう」
そう言いながら、ツキミは嬉しそうに微笑んでくれた。
「じゃあ、行こうか」
そう言い、俺はツキミの手を握った。
「はい、行きましょう」
そう言い、ツキミは微笑みながら、手を握り返してくれた。
俺達は手を繋ぎながら、王都を歩いた。
歩いている途中で気づいたんだが、俺達はとても目立っていた。
まぁ、ツキミがいるからな。
獣人の国でも珍しいからな。
銀狐族は。
それを気にせず、俺達は祭りを楽しんだ。
途中で美味しそうな屋台を見つけたら、購入し、食べ歩きをした。
昼過ぎぐらいに、少し気になる出店を見つけた。
その出店は髪飾りが売られていた。
「リアン、私のために髪飾りを選んでくれますか?」
「もちろん」
俺は売られている髪飾りを見てみた。
見ている中でこれだと思う髪飾りがあった。
俺はそれを購入し、ツキミの髪につけた。
その髪飾りはとてもツキミに似合っていた。
「ありがとう、リアン」
そう言いながら、ツキミは満面の笑みを浮かべてくれた。
「どういたしまして」
そう言い、俺はツキミに微笑んだ。
ふっと、周りを見渡してみると、顔を赤くして、何かに見惚れている男達がいた。
その視線上の先にはツキミがいた。
まさか、さっきの満面の笑みに見惚れているか?
さっさとこの場を離れなくては。
俺はツキミの手を引いて、この場を離れた。
その後、周りに注意しながら、祭りを楽しんだ。
15時ぐらいにギンレイ家の屋敷に到着した。
そこでツキミと別れた。
ツキミはこれから最後の練習があるそうだ。
ツキミの踊る姿が今からとても楽しみだ。
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