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第四十八話 学園都市の力

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 ドラゴンの宴。

 強力なドラゴンが、500年に一度の周期で生まれ、他のドラゴンとともに、街を攻め滅ぼすのだ。

 標的にされた街は、瓦礫の山となり、そこに住んでいる人々の生存は、絶望的だ。

 これは、ドラゴン達にとって、宴なのだ。

 そんなことを考えながら、私は、屋根の上に登った。

 来たな。

 空が、様々な種類のドラゴンに覆われた。

 そして、地面も様々な種類のドラゴンに包まれた。

 壮観だな。

 B級からS級のドラゴン達が、こんなにも集まるなんて。

 ドラゴン達は、この学園都市に向かって、様々な属性のブレスを吐いてきた。

 だが、学園都市には、届くことは、無かった。

 学園都市を包む透明な壁に全て阻まれたからだ。

 流石、初代学園長ウェンターが、作り出した魔法具だな。

 この学園都市には、ウェンターが作り出した魔法具が地下に埋め込まれている。

 この魔法具は、この学園都市を障壁で、全て包むことが出来るのだ。

 何処からか、聞こえた。

 撃てと。

 すると、空に飛んでいるドラゴン達と地面にいるドラゴン達に向かって、様々な属性の魔法と矢が飛んで行ったのだ。

 様々な属性の魔法と矢によって、命を落としたドラゴンは、空から落ちた。

 様々な属性の魔法と矢は、絶え間なく、ドラゴン達に攻撃を浴びせている。

 地上のドラゴン達は、障壁に向かって、突撃して、体をぶつけていたが、何も意味を成さなかった。

 これなら、大丈夫そうだな。

 そう思っていると、矢を弾く音が聞こえた。

 私は、音がした方を見た。

 あれは、メタルドラゴン。

 あのドラゴンは、S級の中でも上位にくる。

 始まりの魔法では無いと難しいか。

 だが、その前に、周りを一掃しよう。

 「ウォーターマシンガン」と、唱えた。

 すると、私の周りに、多数の雫が浮かび上がった。

 私は、メタルドラゴンの方を指差し、「メタルドラゴン以外、蜂の巣にしてやれ」

 すると、多数の雫は、メタルドラゴンの周りにいたドラゴン達を蜂の巣にし、空から落とした。

 私は、ドラゴン達に攻撃している者達の前に移動した。

 私は、後ろを向き、「メタルドラゴンは、私に任せて。他のドラゴンを狙ってくれ」

 すると、ドラゴンに攻撃している者達は、他のドラゴンに攻撃を始めた。

 私は、メタルドラゴンの方を向いた。

 「ウォーター」と、唱えた。

 すると、一雫の水が現れた。

 私は、メタルドラゴンの核を指差し、「穿て」

 すると、一雫の水は、鋼のように硬い皮膚を貫通し、核を破壊した。

 核が破壊されたメタルドラゴンは、口から血を出しながら、地面に落ちて行った。

 よし、これで完了だ。

 弟の声がしたので、そちらの方を見てみると、指揮をしていた。

 どのドラゴンに、攻撃を集中させるかを。

 成長しているんだな。

 弟の成長を感じていると、今まで聞いたことが無い咆哮が聞こえてきた。

 私以外の者達は、思わず、耳を塞いでしまった。

 それは、空を飛んでいた。

 メタルドラゴンよりも何倍にも大きいドラゴンが。

 あの大きさは、ブラックドラゴンよりも大きいな。

 あれが、今回の宴の主催か。

 



 

 
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