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第四十六話 決闘
しおりを挟むその後、帰還用の転移魔法陣があったので、それを使用し、ダンジョンに戻った。
ダンジョンをクリアしてから、このことを話した。
まぁ、色々と大変だった。
その時に、私が、水属性の始まりが、使えることを話したので、色々な話がやって来てしまった。
私は、リーシアの護衛騎士だと言い、全て断った。
全て断ることは出来たが、視線を多く感じることになってしまった。
リーシアのことを護衛していると、少年が立ち塞がった。
その少年は、私のことを指差した。
その少年は、「おい、お前。俺と勝負しろ」
私もリーシアは、困ってしまった。
その少年は、勝手に勘違いし、「何故、無視するんだ。分かった。お前は、剣が使えないだな。護衛騎士のくせに、剣が使えないなんて雑魚だな」
リーシアの方を少し見てみると、目が笑ってない笑顔を浮かべていた。
これは、怒っているな。
リーシアは、私の方を向いた。
リーシアは、「ねぇ、ニース?」
「何でしょうか、姫様」と、答えた。
「力の違いを見せてあげて」と言い、リーシアは、微笑んだ。
「分かりました、姫様」と言い、少し頭を下げた。
私は、リーシアと少年を連れて、決闘場に向かった。
何処で漏れたのか、決闘場には、沢山の人達で溢れていた。
その人達の中には、本来の筈なら、止める立場にいる先生も混ざっていた。
私は、リーシアから、離れ、木刀を持った。
少年は、木刀を持って、私と対峙した。
審判は、剣術の先生に頼んだ。
審判が、試合開始の合図を出した。
すると、少年は、木刀を上に上げ、突撃して来た。
私は、少年の後ろに回った。
私は、木刀を後ろから、少年の首に当てた。
私は、「これで、終わりです」
少年は、冷や汗をかきながら、「ま、参りました」
その言葉を聞いた審判は、「勝者、護衛騎士ニース」
すると、決闘場は、歓声に包まれた。
木刀を審判に渡し、リーシアの所に戻ろうとすると、私の前に、また少年が、立ちはだかった。
「ご、護衛騎士様。私を弟子にしてください」と言い、少年は、頭を下げた。
「申し訳ないが、それは、不可能です」と、答えた。
「な、何故ですか?」と、少年は、顔を上げ、聞いて来た。
「お忘れですか?貴方は、私のことを剣を使えないと言いました。それに、貴方は、姫様から、怒りを買いました。そのような人に剣を教えることは、出来ません」と、答えた。
私は、続けて、「つまり、自業自得です」
「そ、そんな」と言い、少年は、その場に崩れ落ちた。
私は、その少年に手を貸すことなく、リーシアの方に向かった。
リーシアのことを控えめにエスコートしながら、この場を離れた。
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