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第三十九話 獣王国に
しおりを挟むエスリスとクリメが、こちらにやって来てから、1ヶ月が経った。
1ヶ月の間に、色々とあった。
1番大きかった出来事は、私の弟の第3王子とエスリスが、恋仲になったのだ。
なので、私は、エスリスのことをエスリス嬢と呼ばなくなった。
クリメは、メイドなので、嬢呼びは、やめて欲しいと言われたので、それを了承した。
今、私は、シャドーナイトの装備では無く、エアリアル王国の護衛騎士の装備を着ている。
何故、こんなことになっているかと言うと、弟の縁談が、関係している。
アスニナ獣王国から、弟に対して、縁談が来たのだ。
弟は、次期王なのだ。
私が、王にという声もあったが、私は、アンデットなので、人間の国は、人間が、収めるべきと考えていたので、私は、断った。
政略結婚は、王族の義務でもある。
それでも、弟は、エスリスと一緒になりたいのだろう。
今のエスリスは、公爵家の養子になったので、充分、政略結婚に、成り立つ。
ちなみに、エスリスが、養子になったのは、フレシャー公爵家だ。
フレシャー公爵家が、王家との縁を強化するために、エスリスを養子としたのだ。
まぁ、任せられると思ったのもあったが。
エスリスは、マリネに可愛がられているようだ。
前から、妹が、欲しいと言っていたからな。
エスリスが、心配なマリネと、父上から、言われたので、2人に同行することになったのだ。
シャドーナイトの装備で行ってしまうと、騒ぎになると考えたので、私は、普通の護衛騎士の装備を着るようにした。
ちなみに、私が、同行することを知っているのは、弟とエスリスとクリメと父上とマリネとフレシャー公爵だけだ。
アスニナ獣王国に向かって、出発した。
日中は、弟とエスリスとクリメの護衛をしている。
まぁ、必要ないが。
それは、エスリスとクリメに、影の魔物達を護衛につけているからだ。
ちなみに、父上と弟とマリネとフレシャー公爵にも影の魔物達を護衛につけている。
だから、護衛をする必要が無いのだ。
一応、このことを伝えたが、私が隣にいた方が、安心すると言われたので、護衛としてついてきている。
それに、私以外の本当の護衛騎士が、着いているから、大丈夫だろう。
宿に着いたら、私は、シャドートラベリングを使って、古城に帰っている。
夜は、セレリア達と過ごし、出発までには、弟のところに戻っている。
そんな日々を1週間ぐらい過ごしていると、無事に、アスニナ獣王国に到着した。
そして、そのまま進み、アスニナ獣王国の王都に到着した。
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