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第二十四話 説明
しおりを挟むセレリア達は、話し合いの後、私の昔のことなどを聞いていた。
マリネは、セレリア達に、約2ヶ月間のことを聞いた。
セレリア達とマリネが、満足した頃には、日が落ちていた。
私は、マリネの手を掴んで、シャドートラベリングを使って、ある場所に移動した。
着いた場所には、高価な服に身を包んだ初老の男が、ソファーに座っていた。
その初老の男は、驚きの表情を浮かべていた。
「お父様」と言い、マリネは、初老の男に抱きついた。
「何故、ここにいるんだ?マリネ」と言い、フレシャー公爵が、マリネを抱きしめ返した。
フレシャー公爵は、驚きながらも、マリネを抱きしめていた。
「シャドーラァプ」と、唱えた。
すると、影の膜が、この部屋を包んだ。
これで、声が外に漏れることは、無いだろう。
フレシャー公爵は、私に気づいた。
フレシャー公爵は、マリネを後ろに隠した。
「お前は、誰だ?」と、フレシャー公爵は、警戒を露わしながら、聞いてきた。
「お久しぶりでございます、フレシャー公爵」と答え、兜を外した。
「何故、そのような格好をしているのですか?ニース殿」と、フレシャー公爵は、驚きの表情を浮かべながら、聞いてきた。
「それは、長くなるので、座って話しましょう」と、答えた。
マリナは、フレシャー公爵の隣に座り、私は、その向かい側に座った。
私は、これまであったことを伝えた。
そして、最後に、マリネとの婚約解消を申し出た。
フレシャー公爵は、困惑の表情を浮かべ、「ニース殿の話を纏めると、第2王子殿下に殺され、シャドーナイトになったと」
フレシャー公爵は、続けて、「そして、ダンジョンのボスを倒し、セレリアというヴァンパイアの少女を助け、次は、リタという気弱な悪魔と出会い、最後に、サリラという堕天使と出会った。その3人とは、今、恋人関係にあるのか」
私は、頷いて、「そうゆうことです。フレシャー公爵」
「マリネ。念のために聞くが、これは、本当のことか?」と、フレシャー公爵は、マリネに、聞いた。
「うん、全部本当のことだよ。お父様。セレリアさんもリタさんもサリラさんも本当にいて、ニースの恋人だよ」と、マリネは、答えた。
「そうか」と、フレシャー公爵は、呟き、下を向いた。
数分すると、フレシャー公爵は、頭を上げた。
「お話は理解しました。ニース殿。婚約解消を受理いたします」と言い、フレシャー公爵は、私の目を見てきた。
「フレシャー公爵、どうか、マリネのことを幸せにしてあげて下さい。私が、出来なかったことを」と言い、フレシャー公爵に頭を下げた。
「任せてくれ、ニース殿」と言い、フレシャー公爵は、優しい表情を浮かべた。
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