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第十九話 謝罪と許可

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 サリラの前で、片膝をついた。

 「大丈夫か、サリラ?怪我とかして無いか?」と、聞いた。

 サリラは、その質問には、答えずに、私に抱きついてきた。

 「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返しながら、サリラは、泣き始めてしまった。

 私は、そんなサリラを黙って抱きしめた。

 サリラは、10分ぐらい泣き続けた。

 泣き止んだサリラは、私から離れ、顔を逸らした。

 サリラは、手を顔で拭い、私に泣き顔を見せないようにしていた。

 涙を拭き終わったサリラは、私の方に向いた。

 サリラの目は、少し腫れていた。

 「あ、ありがとう、ニース。助けてくれて」と言い、サリラは、少し顔を赤くしていた。

 恥ずかしいのかな?

 「気にしないでくれ。そして、無事で良かった」と言い、シャドーナイトの装備を解いた。

 サリラは、顔を逸らしてしまった。

 サリラは、顔を逸らしたまま、私の方に、手を伸ばしてきた。

 私は、何故、サリラが、手を伸ばしたのか分からなかった。

 サリラは、真っ赤な顔を私の方に向け、「な、何してるの?わ、私の手を掴んで、シャドートラベリングを使って、古城に帰りましょ」

 「あ、ああ」と言い、私は、セレリアの手を掴んだ。

 手を掴んだ時、セレリアは、耳まで真っ赤になっていた。

 「シャドートラベリング」と、唱えた。

 私達は、古城に到着した。

 私達が帰ってきたことを確認したセレリアは、サリラに抱きついた。

 サリラは、驚きの表情を浮かべていた。

 セレリアから離れたサリラは、リタの方を向いた。

 リタは、少し怖がっていた。

 サリラが、突然頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、リタ。最初に、悪魔だけだという理由で、睨んでしまって。そして、怖がらせてしまって」

 リタは、困惑しながら、「えっ、えっと、だ、大丈夫ですよ。そ、それに、私もサリラさんを最初に睨まれただけなのに、避けてしまいました。な、なので、お互い様です」

 「ありがとう、リタ」と言い、サリラは、頭を上げ、微笑んだ。

 次に、サリラは、セレリアの方を向いた。

 セレリアは、少し不思議そうにしていた。

 セレリアは、また頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、セレリア。私のせいで、恋人との時間を奪ってしまって」

 「それは、大丈夫。ニースとの時間は、取っているから。それに、サリラと話すのも楽しい」と言い、セレリアは、サリラに微笑んだ。

 「ありがとう、セレリア」と言い、サリラは、頭を上げ、微笑んだ。

 最後に、サリラは、私の方を向いた。

 サリラは、またまた頭を下げた。

 サリラは、「ごめんなさい、ニース。貴方の好意を無駄にしてしまって。私が、黙って、影の魔物達の護衛を受けていれば、迷惑を掛けなかったのに」

 私は、「気にしないでくれ。サリラが、元天使だったことを考えれば、納得できることだから」

 「ありがとう、ニース」と言い、サリラは、微笑んだ。

 サリラは、セレリアとリタの方を向いた。

 サリラは、真剣な表情を浮かべ、「セレリア、リタ。私は、許可が欲しいの」

 「なんの許可?」と、セレリアが、サリラに、聞いた。

 「ニースの恋人になる許可」と、サリラが、答えた。

 セレリアは、嬉しそうな表情を浮かべ、リタは、驚きの表情を浮かべていた。

 「私は、ニースと恋人になるのは、賛成よ。リタは、良い?」と、セレリアは、リタに、聞いた。

 「えっ、あ、リ、リタは、良いと思います」と、リタが、答えた。

 「ありがとう、セレリア、リタ」と言い、サリラは、セレリアとリタに、微笑んだ。

 サリラは、私の方を向いた。

 「ニ、ニース。わ、私のことをこ、恋人にしてくれる?」と、サリラは、顔を真っ赤にして、聞いてきた。

 そうゆうことか。

 あの時、顔を赤くしていたのは、私に好意を持っていたからか。

 そして、2人からの許可も得た。

 なら、答えるのが、男だな。

 「サリラ。私の恋人になってくれ」と、答えた。

 サリラは、嬉しそうな表情を浮かべ、「あ、ありがとう、ニース」

 「私、貴方達に会えて本当に良かったわ」と言い、サリラは、笑顔を浮かべた。

 



 
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