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第八話 外に
しおりを挟むセレリアは、いつのまにか泣き止んでいた。
セレリアの方を見てみると、セレリアは、可愛らしい寝息を立てて、寝ていた。
私は、セレリアをお姫様抱っこして、探索の途中で見つけた部屋に向かった。
その部屋には、ベッドがあるので、ベッドにセレリアを寝かせた。
セレリアは、安心したような表情を浮かべていた。
セレリアが、寝ているので、私は、直ぐに外に出た。
私は、改めて探索することにした。
探索していると、ある部屋を見つけた。
そこには、魔法袋が置いてあった。
その魔法袋の上には、文字が書かれた紙が置いてあった。
魔法袋には、必需品、セレリア用、男性用、女性用があった。
必需品の中には、食料や毛布やお金が入っていた。
これは、有難いな。
俺には、必要ないが、セレリアには、必要だからな。
男性用の中には、服などが入っていた。
鎧を外すことが出来るが、普通の服が無かったので、有難いな。
セレリア用と女性用の中身は、見なかった。
セレリア用は、セレリアの物だからな。
女性用も見るものではないからな。
この2つの魔法袋は、セレリアの部屋に置いた。
セレリアに必要な物だからな。
セレリアの部屋に置いたら、私は、探索を開始した。
風呂を見つけた。
風呂に入るか。
アンデッドだから、必要ないと思うが、風呂は、好きだからな。
私は、風呂を沸かし、更衣室に入った。
更衣室で、鎧と兜を脱いだ。
風呂をゆっくりと入った。
風呂から出たら、男性用の服を着た。
風呂を出た私は、眠気も食欲も疲れも感じなかった。
それでも、風呂は、良いものだ。
人間だった頃も好きだった。
さて、暇になったな。
なら、シャドーナイトの能力を試すか。
私は、中庭に戻った。
私は、シャドーナイトの能力を確かめた。
影属性の魔法が使うことが出来た。
しかも、影属性の始まりの魔法も使えた。
影魔法は、水魔法よりも強かった。
これは、水魔法を使わなくなるな。
そして、影魔法の中で、シャドークリエイトが、強すぎた。
この魔法は、魔物の魔核を使って、影の魔物を生み出すことができる。
そして、生み出された影の魔物は、私に絶対服従だ。
だから、私は、ここに辿り着くまでに手に入れた魔核を使って、影の魔物を作った。
私が、持っていたのは、S級の魔物の魔核ばかりなので、S級の魔物、シャドーソルジャーになった。
シャドーソルジャーは、私に対して、忠誠を示す姿勢を取った。
シャドーソルジャーか。
シャドーソルジャーは、殆ど情報が無い魔物だ。
だが、1つだけ分かっていることがある。
それは、シャドーナイトと共に出てくる魔物だということだ。
この忠誠の姿勢を見たから、分かったが、多分、シャドーソルジャーは、シャドーナイトの部下なんだろう。
そして、ブラックドラゴンの竜核は、シャドードラゴンになった。
シャドードラゴンは、頭を垂れ、私に、従順な姿勢を取った。
まさか、シャドードラゴンもシャドーナイトの部下だったとわ。
シャドードラゴンも殆ど情報が無い。
シャドーナイトと共に出てくる魔物だというだけだ。
ハァ、過剰な戦力だな。
まぁ、セレリアを守る力は、あるに越したことは無いな。
取り敢えず、シャドーソルジャーとシャドードラゴンに、セレリアの護衛を命令した。
すると、シャドーソルジャーとシャドードラゴンは、影と一体化し、消えた。
力を調べていたら、それなりの時間が経っていた。
足音が聞こえた。
中庭に続く扉が開いた。
セレリアが、立っていた。
私は、セレリアに、見惚れてしまった。
セレリアは、黒いドレスを着ていて、金色の髪を靡かせていた。
「どうしたの?」と、セレリアは、首を傾け、聞いてきた。
「あ、ああ、すまない。見惚れていた」と、答えた。
「そ、そうなんだ」と言い、セレリアは、顔を真っ赤にしていた。
私は、空気を持ち直すために、シャドーナイトの力を話した。
「シャドーナイトが、そこまで強いなんて」と言い、セレリアは、驚きの表情を浮かべていた。
その後、セレリアは、風呂に入った。
1時間ぐらいで、セレリアは、風呂から出てきた。
風呂から出てきたセレリアは、髪は少し濡れ、肌はスベスベになって、血行も良くなり、妖艶さが、上がっていた。
私は、思わず、赤面してしまった。
少し休憩して、セレリアが、荷物確認を行ってから、私達は、ある場所に向かった。
到着した場所は、転移魔法陣が、ある部屋だ。
セレリアは、私の手を握った。
私は、セレリアの方を向いた。
「行こ、ニール」と言い、セレリアは、微笑んだ。
「ああ、行こう、セレリア」と言い、私も微笑んだ。
私達は、転移魔法陣の上に立ち、起動させた。
すると、私達の体は、光に包まれた。
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