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第三話 戦いの日々
しおりを挟むグレートオーガの棍棒が、私の頭上から、振り下ろされた。
私は、剣を斜めに構え、棍棒を受け流した。
棍棒は、私の横の地面を粉砕した。
私は、グレートオーガの方に手を向け、「ウォーターショット」と、唱えた。
すると、水の塊が、グレートオーガの体に吸い込まれた。
グレートオーガは、後ろに仰け反り、大きな隙を作った。
私は、その大きな隙をグレートオーガを見逃すことなく、剣で、攻撃した。
剣で、左下から右下に、攻撃した。
グレートオーガの体に、確実に傷を与えた。
グレートオーガは、苦悶な声を挙げたが、直ぐに立ち直り、私から、距離を取った。
膠着状態に陥ってしまった。
私は、剣を構え、グレートオーガは、棍棒を構えている。
私達の間に、いきなり、炎の魔法が、飛んできた。
私とグレートオーガは、後ろに下がり、炎の魔法を回避した。
私は、さっきまでいた場所を見た。
そこには、エンダーリッチがいた。
エンダーリッチは、私とグレートオーガに手を向けた。
エンダーリッチの手からは、炎の魔法が飛んできた。
「ウォーターウォール」と、唱えた。
すると、私の前には、水の壁が現れた。
水の壁に炎の壁がぶつかり合い、水蒸気を発生させた。
発生した水蒸気は、この空間を包んだ。
私は、その水蒸気を利用して、エンダーリッチに近付いた。
エンダーリッチに近付いている時に、エンダーリッチの奥から、ぼんやり何かが燃えているのが見えた。
そして、生物が燃える嫌な臭いが、漂ってきた。
エンダーリッチは、私の剣が届く距離まで、気付くことは無かった。
エンダーリッチは、直前で気付いて、炎の魔法を発動させようとしたが、私の剣が先に届いた。
私の剣は、エンダーリッチを真っ二つにした。
エンダーリッチは、声にならない悲鳴をあげ、魔核を落とした。
落ちた魔核を拾いながら、グレートオーガの方を見てみると、魔核を残して、死んでいた。
やっぱりか。
死んでしまったら仕方ない。
グレートオーガの魔核も回収した。
よし、これで、下に降りることが出来るな。
階段を降りて、下の階層に降りた。
これで、あの場所から、47階層降りたか。
一体、ここは、何階層なんだ?
どこまで降りれば、ボス部屋に到着するんだ?
まぁ、アンデッドだから、休憩や睡眠や食事が、要らないのは、いいことだな。
不眠不休で、戦い続けることが出来るから、ブラックナイトとしての戦い方が分かってきた。
一体、何日戦い続けているのかも分からない。
ダンジョンの中は、太陽なんて、出てないからな。
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