152 / 333
過去を手繰る
74 遺したもの
しおりを挟む
◆登場人物紹介(既出のみ)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。転生前は前・魔王討伐隊、『英雄』のアシュリー。
・シアン…前・魔王討伐隊の一人。アシュリーとは討伐隊になる前からの付き合いがあり、ずっと彼女に想いを寄せていた。
・サム(サマンサ)…前・魔王討伐隊の一人でエルフの魔法使い。15年前の討伐隊の任務の後、教会を抜けて行方をくらましていた。
・ノア…サムの住んでいた近くの村の、村長の息子。サムの最期の目撃者
====================
サムは私の前世――アシュリーの仲間の一人だ。彼女は本当に可愛かった。
本音を言うと、私は彼女が羨ましかった。美しい金の髪も、透き通る白い肌も、深く光を湛える紫水晶の瞳も。少女の姿の彼女に、フリルのついた可愛いドレスがよく似合っていた。
全てが私には無い物だった。ああ、自分にも彼女のような可愛らしさが少しでもあれば、誰かに愛されるような奇跡もあったのかもしれないと、そういった気持ちが少なからずあった。
でもあれほどに可愛らしい容姿を持っていても、彼女は愛されていないと、愛されたいと願っていた。
「私が愛しているのは姉様だけなの。姉様に認められる為なら、私はなんでもするわ」
彼女にとって、彼女を讃える世間の声ですらただの雑音も同然だった。彼女が求めてるのは『姉様』だけだった。あの魔王討伐隊の任務でさえ、彼女は愛する姉様の為に務めていたのだと。
そんなサムが、ようやくここで姉様以外に愛する者を見つけたのだろうか。
村長の家の2階の一番奥の部屋。いい陽の光と、気持ちよい風が通る場所に、小さなベッドが置いてあった。
ベッドの中に居る赤子を抱き上げたノアさんが、手慣れた様子であやすと、先ほどからの泣き声はキャッキャッという笑い声に変わった。
金髪の美しい、愛らしい赤子だ。サムに似ている、そう思った。
「ハーフエルフですね」
そう言うと、ノアさんは悲しそうな顔で頷いた。女の子だそうだ。
「そっか……」
ようやく、シアにもわかったようだ。
「あんた、何も出来なかったんじゃない。その子を守ってたんだな」
サムは頑として村には住もうとはしなかった。そしてあの家に自分以外の者が滞在する事も良しとしなかった。だからノアさんは毎日の様に娘を連れて、サムのところに通っていたのだ。
あの日も……サムが死んだあの日も、この子が一緒だった。だから、ノアさんは岩の陰でただ隠れている事しかできなかったのだ。
きっとこの娘を守る事が、サムが望んだ事だったのだろう。
小さなベッドの中に、両の手で抱える程の大きさのウサギのぬいぐるみが置かれていた。
「シアさん、この子に魔力を」
受け取ったシアが、ぬいぐるみに魔力を込める。
そっとテーブルに置くと、立ち上がったウサギは『ご主人様』と言ってお辞儀をした。
* * *
ウサギのぬいぐるみに乞われてお腹を開くと、中には見覚えのある古い手帳が入っていた。
15年前、魔王討伐の旅の間、ずっとサムがつけていた日記帳だ。可愛いものが好きなサムらしい華やかな装丁のものだった。
彼女はあのぬいぐるみでゴーレムを作っておいて、もしも昔の仲間が来た時にこの日記帳を渡せるようにしていたのだろう。
サムの日記帳を譲り受けて、村を後にした。
「なあ、ノアさんの事、なんでわかったんだ?」
歩きながら、シアさんが尋ねてきた。
「言った通りですよ。ノアさんから、あの赤ちゃんの……サムの匂いがしたんです」
ノアさんが中座したあの時に、娘さんをあやしていてついた匂いだろう。
「サムに帰れと言われたと、ノアさんはそう言っていました。でもきっとサムはそう言うだけで、彼を追い出しはしなかったんでしょうね。サムの家には、椅子が2脚ありました。誰かと二人で、一緒に過ごしていたんだろうとは思っていました」
でもそのうちにあんな日が来ると思っていたから、彼と一緒には住めなかった。生まれた娘にもああしてゴーレムを遺した。
「エルフは家族を作らない、結婚もしない。そうサムは言っていたけれど、全てのエルフがそういう訳ではないものね」
本当はサムも家族が欲しかったのだろう。愛してくれる人が欲しかったのだろう。ノアさんと一緒に居た時間は、おそらく彼女にとって幸せでかけがえのない時間だったのだと、そう願いたかった。
「さあ、帰りましょう」
シアさんの手を取って、転移の魔法を使った。
* * *
いつもの様に自宅の玄関に戻ると、さっそくアニーに出迎えられた。
『お帰りなさいませ』
「ただいまー、アニー」
「流石に時間が早いから、デニスはまだ来てないな」
『はい、お客様はいらっしゃっておりません』
「なあ。アッシュ」
居間に向かおうとしたところで、シアから声を掛けられ振り向いた。彼は真面目な面差しで私をじっと見つめている。
「アニー、お茶とおやつを出してくれる? シア、座って少し話をしよう」
昔の口調で彼に言った。
居間のソファーに向かい合わせて座り、紅茶を口に含む。シアは紅茶にも菓子にも手を付けようとしない。
「あの日……最初にここで会った日。お前は俺の事をわかっていたんだな」
シアは手を組んだままで、息を吐きだしながら言った。
「先日言った通りだ。お前が家の外に居たからか、アニーが反応したので気になって外に出たんだ。まさか、お前が居るとは思わなかったが…… すぐにわかった」
「俺よくわかんねえけど、アッシュの生まれ変わり、なのか?」
「まあ、そうなるだろうな。全てではないが、前世の記憶もある。魂が一緒なのは…… 匂いでわかったんだろう?」
そう言うと、シアは右目の眼帯に触れて頷いた。
「他の聖獣たちも、彼らは魂の匂いを嗅ぐことが出来る。古龍の爺様は、こうなるとわかっててお前にその眼を与えたのか…… だとしたら、ずるいな……」
なんだかんだ言っても、おせっかい焼きな爺様らしいなと、そう思った。
「その『龍の眼』で、私の事を見たんだな?」
「ああ、こないだ…… お前が居なくなって、この眼で探している時に気が付いた。以前に見た時にはあんなステータスじゃなかったのにって」
「『偽装』の魔法を使っている。今も、だ」
もうここまで来たら、シアに隠す必要はない。偽装を解いた。
「解いたから、好きにするといい」
そう言うと、少し驚いた様な顔をしてこちらを見た。
「……いいのか?」
うん?? いいのか、って??
シアはソファーから立ち上がって言った。
「もう一度、お前の匂いを嗅がせてくれ」
!! ええ? なんで?
「ス、ステータスを……見るんじゃないのか?」
「ああ、あの時……お前が倒れてる時にあらかた見せてもらった」
そう言いながら、ソファーに座った私の目の前まで来た。ちょっと待って……
「あ、あの…… まだお風呂入ってないから…… 汗臭いから……」
「ああ、このあと一緒に入るか?」
シアが昔のような懐かしい軽口を叩く。いや、そうじゃなくて!
彼は慌てふためく私に構う事もなく、のしかかる様な体勢で迫ってくる。体を逃がそうとして、ぽてっとソファーに倒れてしまい、そのまま彼に捕まった。
ソファーの上でのしかかられ、しっかり両手をふさがれると、もう身動きが取れなくなった。
「ああ、やっぱり…… アッシュの匂いだ」
そう言って、首脇の匂いを嗅ぐシアさんの息が首にかかって少しこそばゆい。
「あの…… シア……さん…… そろそろっ」
「んー もう少し」
そう言ったシアさんの唇が軽く首に触れた。
「んッ……」
バタンっ!!
「ただいまー! リリアン! シアンさ…… おい!」
デニスさんの声で入り口の方を見た。
わなわなと震えながら立ち尽くすデニスさん。
こちらには、ソファーに転がっている私、その上にのしかかっているシアさん……
あ……
シアさんは私にだけ聞こえるくらいに小さく舌打ちをすると、何事もなかったようにすっと私の背中に手を回して体を起こしてくれた。
ほっとしたのも束の間、気付くと今度は彼の膝の上に抱きかかえられていた。
「えっ」
「よぉ、デニス。お帰り」
シアさんが何故か揶揄うような言い方をしながら、私の体を抱きすくめた。
「お、おっさん! てめぇーーー!!!!」
王都シルディス、北西の塀際にある木枠づくりの一軒家で、デニスさんの怒号が響いた。
====================
(メモ)
ゴーレム(#50)
探している時(#59)
聖獣と匂い(#22、#29)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。転生前は前・魔王討伐隊、『英雄』のアシュリー。
・シアン…前・魔王討伐隊の一人。アシュリーとは討伐隊になる前からの付き合いがあり、ずっと彼女に想いを寄せていた。
・サム(サマンサ)…前・魔王討伐隊の一人でエルフの魔法使い。15年前の討伐隊の任務の後、教会を抜けて行方をくらましていた。
・ノア…サムの住んでいた近くの村の、村長の息子。サムの最期の目撃者
====================
サムは私の前世――アシュリーの仲間の一人だ。彼女は本当に可愛かった。
本音を言うと、私は彼女が羨ましかった。美しい金の髪も、透き通る白い肌も、深く光を湛える紫水晶の瞳も。少女の姿の彼女に、フリルのついた可愛いドレスがよく似合っていた。
全てが私には無い物だった。ああ、自分にも彼女のような可愛らしさが少しでもあれば、誰かに愛されるような奇跡もあったのかもしれないと、そういった気持ちが少なからずあった。
でもあれほどに可愛らしい容姿を持っていても、彼女は愛されていないと、愛されたいと願っていた。
「私が愛しているのは姉様だけなの。姉様に認められる為なら、私はなんでもするわ」
彼女にとって、彼女を讃える世間の声ですらただの雑音も同然だった。彼女が求めてるのは『姉様』だけだった。あの魔王討伐隊の任務でさえ、彼女は愛する姉様の為に務めていたのだと。
そんなサムが、ようやくここで姉様以外に愛する者を見つけたのだろうか。
村長の家の2階の一番奥の部屋。いい陽の光と、気持ちよい風が通る場所に、小さなベッドが置いてあった。
ベッドの中に居る赤子を抱き上げたノアさんが、手慣れた様子であやすと、先ほどからの泣き声はキャッキャッという笑い声に変わった。
金髪の美しい、愛らしい赤子だ。サムに似ている、そう思った。
「ハーフエルフですね」
そう言うと、ノアさんは悲しそうな顔で頷いた。女の子だそうだ。
「そっか……」
ようやく、シアにもわかったようだ。
「あんた、何も出来なかったんじゃない。その子を守ってたんだな」
サムは頑として村には住もうとはしなかった。そしてあの家に自分以外の者が滞在する事も良しとしなかった。だからノアさんは毎日の様に娘を連れて、サムのところに通っていたのだ。
あの日も……サムが死んだあの日も、この子が一緒だった。だから、ノアさんは岩の陰でただ隠れている事しかできなかったのだ。
きっとこの娘を守る事が、サムが望んだ事だったのだろう。
小さなベッドの中に、両の手で抱える程の大きさのウサギのぬいぐるみが置かれていた。
「シアさん、この子に魔力を」
受け取ったシアが、ぬいぐるみに魔力を込める。
そっとテーブルに置くと、立ち上がったウサギは『ご主人様』と言ってお辞儀をした。
* * *
ウサギのぬいぐるみに乞われてお腹を開くと、中には見覚えのある古い手帳が入っていた。
15年前、魔王討伐の旅の間、ずっとサムがつけていた日記帳だ。可愛いものが好きなサムらしい華やかな装丁のものだった。
彼女はあのぬいぐるみでゴーレムを作っておいて、もしも昔の仲間が来た時にこの日記帳を渡せるようにしていたのだろう。
サムの日記帳を譲り受けて、村を後にした。
「なあ、ノアさんの事、なんでわかったんだ?」
歩きながら、シアさんが尋ねてきた。
「言った通りですよ。ノアさんから、あの赤ちゃんの……サムの匂いがしたんです」
ノアさんが中座したあの時に、娘さんをあやしていてついた匂いだろう。
「サムに帰れと言われたと、ノアさんはそう言っていました。でもきっとサムはそう言うだけで、彼を追い出しはしなかったんでしょうね。サムの家には、椅子が2脚ありました。誰かと二人で、一緒に過ごしていたんだろうとは思っていました」
でもそのうちにあんな日が来ると思っていたから、彼と一緒には住めなかった。生まれた娘にもああしてゴーレムを遺した。
「エルフは家族を作らない、結婚もしない。そうサムは言っていたけれど、全てのエルフがそういう訳ではないものね」
本当はサムも家族が欲しかったのだろう。愛してくれる人が欲しかったのだろう。ノアさんと一緒に居た時間は、おそらく彼女にとって幸せでかけがえのない時間だったのだと、そう願いたかった。
「さあ、帰りましょう」
シアさんの手を取って、転移の魔法を使った。
* * *
いつもの様に自宅の玄関に戻ると、さっそくアニーに出迎えられた。
『お帰りなさいませ』
「ただいまー、アニー」
「流石に時間が早いから、デニスはまだ来てないな」
『はい、お客様はいらっしゃっておりません』
「なあ。アッシュ」
居間に向かおうとしたところで、シアから声を掛けられ振り向いた。彼は真面目な面差しで私をじっと見つめている。
「アニー、お茶とおやつを出してくれる? シア、座って少し話をしよう」
昔の口調で彼に言った。
居間のソファーに向かい合わせて座り、紅茶を口に含む。シアは紅茶にも菓子にも手を付けようとしない。
「あの日……最初にここで会った日。お前は俺の事をわかっていたんだな」
シアは手を組んだままで、息を吐きだしながら言った。
「先日言った通りだ。お前が家の外に居たからか、アニーが反応したので気になって外に出たんだ。まさか、お前が居るとは思わなかったが…… すぐにわかった」
「俺よくわかんねえけど、アッシュの生まれ変わり、なのか?」
「まあ、そうなるだろうな。全てではないが、前世の記憶もある。魂が一緒なのは…… 匂いでわかったんだろう?」
そう言うと、シアは右目の眼帯に触れて頷いた。
「他の聖獣たちも、彼らは魂の匂いを嗅ぐことが出来る。古龍の爺様は、こうなるとわかっててお前にその眼を与えたのか…… だとしたら、ずるいな……」
なんだかんだ言っても、おせっかい焼きな爺様らしいなと、そう思った。
「その『龍の眼』で、私の事を見たんだな?」
「ああ、こないだ…… お前が居なくなって、この眼で探している時に気が付いた。以前に見た時にはあんなステータスじゃなかったのにって」
「『偽装』の魔法を使っている。今も、だ」
もうここまで来たら、シアに隠す必要はない。偽装を解いた。
「解いたから、好きにするといい」
そう言うと、少し驚いた様な顔をしてこちらを見た。
「……いいのか?」
うん?? いいのか、って??
シアはソファーから立ち上がって言った。
「もう一度、お前の匂いを嗅がせてくれ」
!! ええ? なんで?
「ス、ステータスを……見るんじゃないのか?」
「ああ、あの時……お前が倒れてる時にあらかた見せてもらった」
そう言いながら、ソファーに座った私の目の前まで来た。ちょっと待って……
「あ、あの…… まだお風呂入ってないから…… 汗臭いから……」
「ああ、このあと一緒に入るか?」
シアが昔のような懐かしい軽口を叩く。いや、そうじゃなくて!
彼は慌てふためく私に構う事もなく、のしかかる様な体勢で迫ってくる。体を逃がそうとして、ぽてっとソファーに倒れてしまい、そのまま彼に捕まった。
ソファーの上でのしかかられ、しっかり両手をふさがれると、もう身動きが取れなくなった。
「ああ、やっぱり…… アッシュの匂いだ」
そう言って、首脇の匂いを嗅ぐシアさんの息が首にかかって少しこそばゆい。
「あの…… シア……さん…… そろそろっ」
「んー もう少し」
そう言ったシアさんの唇が軽く首に触れた。
「んッ……」
バタンっ!!
「ただいまー! リリアン! シアンさ…… おい!」
デニスさんの声で入り口の方を見た。
わなわなと震えながら立ち尽くすデニスさん。
こちらには、ソファーに転がっている私、その上にのしかかっているシアさん……
あ……
シアさんは私にだけ聞こえるくらいに小さく舌打ちをすると、何事もなかったようにすっと私の背中に手を回して体を起こしてくれた。
ほっとしたのも束の間、気付くと今度は彼の膝の上に抱きかかえられていた。
「えっ」
「よぉ、デニス。お帰り」
シアさんが何故か揶揄うような言い方をしながら、私の体を抱きすくめた。
「お、おっさん! てめぇーーー!!!!」
王都シルディス、北西の塀際にある木枠づくりの一軒家で、デニスさんの怒号が響いた。
====================
(メモ)
ゴーレム(#50)
探している時(#59)
聖獣と匂い(#22、#29)
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる