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帰還
41 それぞれの午後(2)
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◆登場人物紹介(既出のみ)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女
・ニール…冒険者見習いとして活動している自称貴族の少年
・アラン…デニスの後輩の冒険者。騎士団に所属しながら、ニールの「冒険者の先生」をしている。
・デニス…王都シルディスの西の冒険者ギルドに所属する、Aランクの先輩冒険者
・ミリア…『樫の木亭』の給仕(ウエイトレス)をしている狐獣人の少女
・マーニャ…エルフでBランクの魔法使い。美人で酒に強い。デニスとは古くからの知人
====================
いつもと同じように部屋に一人でいるのに、今日はなんでこんなに心に穴が空いたようになってるんだろう。
夕飯は、いつもなら『樫の木亭』に行くのだけど、今日はそんな気分になれなかった。
きっと『樫の木亭』に行けばリリアンに会える。でも多分ニールも一緒にいる。おそらく、アランも。それを見たくないような、そんな気がした。
しかもメシを食う気にならない。なんだか胸の辺りが詰まっている様に思えて、食欲がない。明日は朝から出掛けるんだから、ちゃんと食って休まないといけない事はわかっているんだが……
どうしたんだろうな、俺は……
考えても答えは出ないし、気分も晴れない。なら、考えないようにしながら、旅の荷物をまとめる。
リリアンの背に乗せてもらうのだから、出来るだけ荷物は少なく軽くしないと…… 手持ちで一番いいマジックバッグを取り出した。
でも、本当は……俺を乗せるのは嫌なんだろうか……
また考えてしまい、胸が痛んだ。
俺らしくないな……
頭を振って払い、いつも通りの顔をして部屋を出た。夕飯は食わなくても、『樫の木亭』に居るミリアの帰りを送ってやらないと。ずっとアランにやらせていたし、今はリリアンがアランに世話になってるからな。
いつもより大分遅い時間に『樫の木亭』に着くと、リリアンはもう居ないようだった。出迎えたミリアに聞くと、明日は出掛けるのだからと早めに帰らせたそうだ。
ちょっと気が抜けたが、ほっとしている自分もいた。
軽く店内を見回すと、壁際の席で飲んでいるマーニャと目が合った。こっちに手を挙げて挨拶をしてきたので、その誘いにのってマーニャのテーブルに着いた。
「久しぶりだな」
「私はしばらく王都に居たけれどね。あんたはどこか行ってたの?」
「ああ、リリアンを迎えにな」
そうは言ったが、マーニャはまるで見透かしているかのようにふっと笑った。
「なんて顔してんのよ。そのリリアンと何かあったの?」
注文もしないうちから、ミリアが美味そうな串焼き肉が乗ったプレートとエールを持って来た。
「これ、リリちゃんのお土産で、ミノタウロスの肉なんですよー」と、ミリアが嬉しそうに言った。
うん、知っている。
「故郷の皆さんと狩ったんですって、凄いですね」
……なるほど、そういう事にしたのか。
上手く受け答えが出来なくて、ああとだけ言うと、なんだか興味なさげな返事になった。
ミリアはそんな俺を見て少し首を傾げたが、タイミングよくマーニャが酒のお代わりを頼んだので空いた皿を持って下がって行った。
「また何か拗ねてるみたいね。失敗でもしたの?」
ミリアを見送って、そうマーニャが聞いてきたが、どうにも上手く返事が出来ない。
「いや…… 特には……」
そんな俺を見て、マーニャは軽くため息をつく。
ミリアがマーニャに新しいジョッキを持ってくると、マーニャは一口飲んで、俺に促した。
「今頭にある事、何でもいいから話してみなさいな」
とはいえ、何を話せばいいんだろう。
リリアンがちょっとトラブルに巻き込まれていて、身の回りを気にしてやってくれって言われて……
でも、ジャスパーが帰って来たから、彼女には寝る部屋が無くて、俺の部屋に連れて帰って……
朝、俺は寝坊して彼女の朝練について行ってやれなくて……
皆と話したら、俺の部屋に泊まらせるのはどうか、という話になって……
ニールが自分の家に来いよって言って……
そうしたら、リリアンが笑って……
「ああ、俺の部屋なんかより、ニールんとこのが嬉しいんだなって思って……」
そうか……
言葉にしてみればなんて事はない。この胸のもやつきの、半分はわかっている事だった。
「あんた、ニールにヤキモチ妬いたのね」
そんな風にマーニャに言われるまで、この気持ちの呼び方を決められなかったのは、認めたくなかったからだろう。
「可愛い後輩に頼ってもらいたくて、でもうまく頼ってもらえなくて。で、ニールにとられちゃってねぇ」
マーニャは目を細めてふふふと可笑しそうに微笑んだ。
「今までのあんたはそんな事じゃ不貞腐れたりしなかったのにね。良かったじゃないかって言って、手放しで喜んでいたのに。そんなにあの子が可愛いのかしら?」
「そんなんじゃない、はずなんだが……」
でも……
俺を特別だって言って、他の人に内緒ですよって言って、あの姿を俺だけに見せて……
「あんたまた明日からリリアンと出掛けるんでしょ。そうしたら、あの子を守れるのはまたあんただけになるんだから。しゃんとなさいな」
ああそうだなと返事をして、手にしたエールを一気に呷った。
もう半分の胸のもやつきの呼び方を決められないのは、多分俺が不甲斐ないからなんだろう……
* * *
風呂から上がって、客間に入った。
明日からの旅の支度はすぐに終わって、早めに寝ようとベッドに潜り込むと、すぐに眠気が襲ってきた。
こうして部屋に一人で寝るのは久しぶりだ。自分の部屋ではないからか、少し寂しさを感じている。
仙狐たちと別れて、また一人旅だと思っていたのに、デニスさんが迎えに来てくれていたし。昨日は昨日であんな騒ぎがあったし。
そう言えば、デニスさんにちゃんとお礼を言ってないな。
一人は寂しかったとか、そんな恥ずかしい事は言えないけれど。でも、あんな事言っちゃったけど、迎えに来てくれて、一緒に帰れてやっぱり嬉しかったって、あと昨日も助けてくれて、泊めてくれてありがとうございますって、ちゃんと伝えないと。
本当は一緒に……
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女
・ニール…冒険者見習いとして活動している自称貴族の少年
・アラン…デニスの後輩の冒険者。騎士団に所属しながら、ニールの「冒険者の先生」をしている。
・デニス…王都シルディスの西の冒険者ギルドに所属する、Aランクの先輩冒険者
・ミリア…『樫の木亭』の給仕(ウエイトレス)をしている狐獣人の少女
・マーニャ…エルフでBランクの魔法使い。美人で酒に強い。デニスとは古くからの知人
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いつもと同じように部屋に一人でいるのに、今日はなんでこんなに心に穴が空いたようになってるんだろう。
夕飯は、いつもなら『樫の木亭』に行くのだけど、今日はそんな気分になれなかった。
きっと『樫の木亭』に行けばリリアンに会える。でも多分ニールも一緒にいる。おそらく、アランも。それを見たくないような、そんな気がした。
しかもメシを食う気にならない。なんだか胸の辺りが詰まっている様に思えて、食欲がない。明日は朝から出掛けるんだから、ちゃんと食って休まないといけない事はわかっているんだが……
どうしたんだろうな、俺は……
考えても答えは出ないし、気分も晴れない。なら、考えないようにしながら、旅の荷物をまとめる。
リリアンの背に乗せてもらうのだから、出来るだけ荷物は少なく軽くしないと…… 手持ちで一番いいマジックバッグを取り出した。
でも、本当は……俺を乗せるのは嫌なんだろうか……
また考えてしまい、胸が痛んだ。
俺らしくないな……
頭を振って払い、いつも通りの顔をして部屋を出た。夕飯は食わなくても、『樫の木亭』に居るミリアの帰りを送ってやらないと。ずっとアランにやらせていたし、今はリリアンがアランに世話になってるからな。
いつもより大分遅い時間に『樫の木亭』に着くと、リリアンはもう居ないようだった。出迎えたミリアに聞くと、明日は出掛けるのだからと早めに帰らせたそうだ。
ちょっと気が抜けたが、ほっとしている自分もいた。
軽く店内を見回すと、壁際の席で飲んでいるマーニャと目が合った。こっちに手を挙げて挨拶をしてきたので、その誘いにのってマーニャのテーブルに着いた。
「久しぶりだな」
「私はしばらく王都に居たけれどね。あんたはどこか行ってたの?」
「ああ、リリアンを迎えにな」
そうは言ったが、マーニャはまるで見透かしているかのようにふっと笑った。
「なんて顔してんのよ。そのリリアンと何かあったの?」
注文もしないうちから、ミリアが美味そうな串焼き肉が乗ったプレートとエールを持って来た。
「これ、リリちゃんのお土産で、ミノタウロスの肉なんですよー」と、ミリアが嬉しそうに言った。
うん、知っている。
「故郷の皆さんと狩ったんですって、凄いですね」
……なるほど、そういう事にしたのか。
上手く受け答えが出来なくて、ああとだけ言うと、なんだか興味なさげな返事になった。
ミリアはそんな俺を見て少し首を傾げたが、タイミングよくマーニャが酒のお代わりを頼んだので空いた皿を持って下がって行った。
「また何か拗ねてるみたいね。失敗でもしたの?」
ミリアを見送って、そうマーニャが聞いてきたが、どうにも上手く返事が出来ない。
「いや…… 特には……」
そんな俺を見て、マーニャは軽くため息をつく。
ミリアがマーニャに新しいジョッキを持ってくると、マーニャは一口飲んで、俺に促した。
「今頭にある事、何でもいいから話してみなさいな」
とはいえ、何を話せばいいんだろう。
リリアンがちょっとトラブルに巻き込まれていて、身の回りを気にしてやってくれって言われて……
でも、ジャスパーが帰って来たから、彼女には寝る部屋が無くて、俺の部屋に連れて帰って……
朝、俺は寝坊して彼女の朝練について行ってやれなくて……
皆と話したら、俺の部屋に泊まらせるのはどうか、という話になって……
ニールが自分の家に来いよって言って……
そうしたら、リリアンが笑って……
「ああ、俺の部屋なんかより、ニールんとこのが嬉しいんだなって思って……」
そうか……
言葉にしてみればなんて事はない。この胸のもやつきの、半分はわかっている事だった。
「あんた、ニールにヤキモチ妬いたのね」
そんな風にマーニャに言われるまで、この気持ちの呼び方を決められなかったのは、認めたくなかったからだろう。
「可愛い後輩に頼ってもらいたくて、でもうまく頼ってもらえなくて。で、ニールにとられちゃってねぇ」
マーニャは目を細めてふふふと可笑しそうに微笑んだ。
「今までのあんたはそんな事じゃ不貞腐れたりしなかったのにね。良かったじゃないかって言って、手放しで喜んでいたのに。そんなにあの子が可愛いのかしら?」
「そんなんじゃない、はずなんだが……」
でも……
俺を特別だって言って、他の人に内緒ですよって言って、あの姿を俺だけに見せて……
「あんたまた明日からリリアンと出掛けるんでしょ。そうしたら、あの子を守れるのはまたあんただけになるんだから。しゃんとなさいな」
ああそうだなと返事をして、手にしたエールを一気に呷った。
もう半分の胸のもやつきの呼び方を決められないのは、多分俺が不甲斐ないからなんだろう……
* * *
風呂から上がって、客間に入った。
明日からの旅の支度はすぐに終わって、早めに寝ようとベッドに潜り込むと、すぐに眠気が襲ってきた。
こうして部屋に一人で寝るのは久しぶりだ。自分の部屋ではないからか、少し寂しさを感じている。
仙狐たちと別れて、また一人旅だと思っていたのに、デニスさんが迎えに来てくれていたし。昨日は昨日であんな騒ぎがあったし。
そう言えば、デニスさんにちゃんとお礼を言ってないな。
一人は寂しかったとか、そんな恥ずかしい事は言えないけれど。でも、あんな事言っちゃったけど、迎えに来てくれて、一緒に帰れてやっぱり嬉しかったって、あと昨日も助けてくれて、泊めてくれてありがとうございますって、ちゃんと伝えないと。
本当は一緒に……
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