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王都へ帰る旅
36 月明り/デニス
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◆登場人物紹介(既出のみ)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。帰省先の故郷から王都に向けて帰還中。完全獣化で黒狼の姿に、神秘魔法で大人の姿などになれる。
・デニス…王都シルディスの西の冒険者ギルドに所属するAランクの先輩冒険者
・ジャスパー…デニスの後輩冒険者で、『樫の木亭』夫婦の一人息子
====================
何かを案じた訳でも、何かに気が付いた訳でもない。
理由もないはずなのに、夜中に目が覚めた。
月明りが差す中、窓際で座り込んで外を眺めている人影が見えた。
黒い髪の少女…… いや、あれは……
そおっと床に足を付けたつもりだったが、微かに物音がしたのだろう。はっと気付いて振り向いた彼女は、少女の姿ではなかった……
その瞳の光に心が僅かに跳ねた。
今の彼女の姿は…… 二十歳を少し超えた程か…… 自分と同じ年頃くらいに見える。
長い黒髪に狼の耳と尾は、いつものリリアンと変わらないが…… 四肢はすらりと伸びており、座っていても背が大分伸びているのがわかる。体つきも、少女というよりも女性らしくなっていて、胸も…… つい胸に目が行くのは男の性か…… 控えめなリリアンとは違い、豊かな膨らみが目についた。
こちらを見遣るその黒い瞳に月明りが差し込むと、わずかに赤い光を湛えているように見えた。
その姿に胸がつまり、そっと息を呑んだ。
「……リリアン、どうしたんだ? 眠れないのか?」
平静を装いつつ、小さく声を掛ける。
「ああ…… 昔の事を思い出したら、なんだか目が覚めてしまって」
今のリリアンは、本当はまだ15歳だと言うのに…… 口ぶりも言う事も随分と大人びている。
彼女の『昔』といっても、精々数年程度じゃないのか? でも今の姿を見ると、そうは思えなくなってしまう。
そっと彼女の横に、窓を背にして座り込む。
「……俺で良ければ話を聞こうか?」
そう、いつかの彼女の様に言うと、リリアンは目を大きく見開いて俺を見た。
「……そうだな…… でも…… 何を話せばいいかもわからない……」
そう困ったように言うと、俺の隣に並ぶように座り直した。
「今は、何を考えていたんだ?」
「……この町に、来たことがあって…… その時の事を」
「王都に来る前か?」
「ああ……」
「……一人か?」
「……すまない…… 思い出すのが、つらい……」
リリアンはそう言って、目線を落として顔を背けた。
一人ではなかったという事なのだろう。リリアンが王都に来たのは、おそらく14歳になってすぐくらいだろう。約1年間、冒険者見習いとして活動しているのを、俺は見ていた。その頃から彼女は一人だった。
それ以前に一緒に過ごしていた仲間が居たのだろうか?そして、そこに悲しい思い出があるのだろうか……?
いつものように、リリアンの頭を撫でてやろうと手を伸ばした。が、そこで躊躇した。
今の姿は、いつも見ているあの小さいリリアンじゃない…… 見た目だけなら俺と同じ年ごろの女性だ。
そんな、大人の女性の頭を撫でるのは…… 何か違う気がした。
そう思って伸ばしかけた手を止めた時にはもう遅かった。俺が動いた気配を感じてか、振り向いた彼女の頬に俺の手が当たった。
頭を撫でるつもりだったその手は、彼女の頬に触れて止まった。
そこから手を引っ込めれば良かったのに……
そのまま…… 手が触れたのを良い事に、つい彼女の頬に手のひらを当てて…… その頬を撫でた……
彼女は一瞬驚いた顔をしたが、まるで俺の手の感触を、温もりを感じている様に目を閉じた。
これは……
自分の動悸が激しくなるのが分かった。
「リリアン……」
この空気に、雰囲気に身を任せたくなる……
月明りの中、彼女の唇が見える……
その唇に…… 自分を……
「……私が、怖いか?」
彼女の言葉に我に返った。
「心音が激しく聞こえる。緊張もしているようだが、おそらく私のせいだろう。すまない……」
そう言って一瞬悲し気な表情を見せ、彼女は少女の……元のリリアンの姿に戻った。
「ごめんなさい。見慣れない姿でいるとやっぱり警戒しちゃいますよね、ダメですね」
えへへと笑う、いつものリリアンがそこに居た。それを見て少し、落胆してしまった自分も居た。
「なあ、リリアン。その大人の姿になったのは、それは魔道具か何かの効果なのか?」
「変姿の魔法石です。実家の蔵に打ち捨てられていたのを見つけちゃいました」
そう笑ってみせる姿は、本当にいつものリリアンだった。
「……話によると、レアな魔法のひとつらしいです。なんでこの魔法石が実家にあったのかは、わからないのですが。私がこれを使えたのは運が良かったのかもしれませんね」
「その姿は…… お前の将来なのか?」
「……わかりません。私がイメージしているだけなので、自分の妄想や願望が反映されているかもしれないです」
「願望……?」
思わずリリアンの胸元に視線を落とすと、それに気付いたリリアンが頬を膨らせて俺の肩を叩いた。
すっかり気持ちは落ち着いて、いつものリリアンとの会話になっていた。でも、それを惜しむ気持ちが少なからず自分の中にある。
自分自身の気持ちのはずなのに、自分では理解できないこの状況が不可解にも思えていた。
「リリアンは…… 14歳から王都に来て、見習いをしていただろう? その前に旅をしていたのか?」
そう尋ねると、リリアンはしまったと言う顔になって、俺から視線を逸らせた。
「あー…… お願いします。それ、内緒にしておいてください」
そう気まずそうな顔で、上目遣いでお願いされた。その仕草はズルいだろう。普通に可愛い。
「卒業したのは14の時で……飛び級は1年分なのですが、実際には卒業試験を13歳で合格したんです。でもそのまま卒業すると無駄に目立ってしまうので、1年間はあちこちを旅していました。見習い取る前に、卒業見込みを使ってクエスト手伝いなんかもしちゃってたので…… やりすぎがバレると怒られるので内緒にしててくださいね」
驚いた……
俺も飛び級制度を使って、14歳で卒業をしている。その程度のヤツならそれほど珍しくもないが、13で卒業できるのは余程出来るヤツか、お金を積んで卒業を買い取ったか、どっちかだろう。
確かに13歳で、しかも獣人が飛び級で卒業したとなると、かなり目立つ。
「……お前、頭良いんだな……」
「んー? 獣人の国には碌な娯楽もないですから、暇な時間に色んな本を読んでたら、こんな感じになっちゃいました」
「以前見せてくれた地図も、その頃作ったとかか?」
「ああ、それもありますし、人に聞いた情報とか、図書館なんかも…… あの地図の事も人に言わないでくださいね」
色々と、彼女なりの事情もあるのだろう。
この人間の国にいる獣人は少ない。獣人たちはそれぞれの種族毎の結束力が高く、わざわざ獣人の国から出てこようとはしない。獣人の国から自主的に出てくる者は、余程力に自信があって故郷では気が済まない戦士や、他の国で商売などをしたい者、あとは獣人の国に居場所が無くなった訳ありの者たちなど。
リリアンの様な少女が、しかも人間の国で見習いから冒険者をするような事は、普通ではないはずだ。
「お前は内緒ばかりだなあ……」
リリアンに手を伸ばして、今度はちゃんと頭を撫でた。
「でも俺を……信用してくれているんだろう?」
そう言うと、リリアンは頭を撫でられながら、えへへと恥ずかしそうに笑った。
「リリアンは…… なんでこの国に来たんだ?」
「行きたいところがあるんです。あと、会いたい人が居ました……」
そう、彼女が過去形で言った事に気が付いた。
「……その人とは会えたのか?」
「……いいえ…… もう会えないです」
そう言って、彼女は寂し気に微笑んで……
その姿は、少女のリリアンのはずなのに…… 俺にはさっきまで見ていた大人の雰囲気が重なっているように思えた。
* * *
この四日間、さほど大きなトラブルもなく、無事に王都に着く事が出来た。
その間に、ジャスパーは俺たちとかなり打ち解けたようだ。何故か、元からの知り合いである俺よりも、リリアンとよく話をしている。まあ年齢も彼女の方が近いし、先輩の俺相手だと余計に気を使う事もあるんだろうな。
ただ、リリアンへの好奇心からか、ジャスパーが彼女の尻尾を掴んでしまって、その時にはこっぴどく叱られていた。俺もちょっと触ってみたいと思っていたのだが、間違いを犯す前にそれが知れて良かったと、こっそりと思った。
あれからリリアンは、二人きりの時でもあの姿を見せてくれる事はなかった。
俺の心には…… 僅かに寂しさが募っていた。
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。帰省先の故郷から王都に向けて帰還中。完全獣化で黒狼の姿に、神秘魔法で大人の姿などになれる。
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・ジャスパー…デニスの後輩冒険者で、『樫の木亭』夫婦の一人息子
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何かを案じた訳でも、何かに気が付いた訳でもない。
理由もないはずなのに、夜中に目が覚めた。
月明りが差す中、窓際で座り込んで外を眺めている人影が見えた。
黒い髪の少女…… いや、あれは……
そおっと床に足を付けたつもりだったが、微かに物音がしたのだろう。はっと気付いて振り向いた彼女は、少女の姿ではなかった……
その瞳の光に心が僅かに跳ねた。
今の彼女の姿は…… 二十歳を少し超えた程か…… 自分と同じ年頃くらいに見える。
長い黒髪に狼の耳と尾は、いつものリリアンと変わらないが…… 四肢はすらりと伸びており、座っていても背が大分伸びているのがわかる。体つきも、少女というよりも女性らしくなっていて、胸も…… つい胸に目が行くのは男の性か…… 控えめなリリアンとは違い、豊かな膨らみが目についた。
こちらを見遣るその黒い瞳に月明りが差し込むと、わずかに赤い光を湛えているように見えた。
その姿に胸がつまり、そっと息を呑んだ。
「……リリアン、どうしたんだ? 眠れないのか?」
平静を装いつつ、小さく声を掛ける。
「ああ…… 昔の事を思い出したら、なんだか目が覚めてしまって」
今のリリアンは、本当はまだ15歳だと言うのに…… 口ぶりも言う事も随分と大人びている。
彼女の『昔』といっても、精々数年程度じゃないのか? でも今の姿を見ると、そうは思えなくなってしまう。
そっと彼女の横に、窓を背にして座り込む。
「……俺で良ければ話を聞こうか?」
そう、いつかの彼女の様に言うと、リリアンは目を大きく見開いて俺を見た。
「……そうだな…… でも…… 何を話せばいいかもわからない……」
そう困ったように言うと、俺の隣に並ぶように座り直した。
「今は、何を考えていたんだ?」
「……この町に、来たことがあって…… その時の事を」
「王都に来る前か?」
「ああ……」
「……一人か?」
「……すまない…… 思い出すのが、つらい……」
リリアンはそう言って、目線を落として顔を背けた。
一人ではなかったという事なのだろう。リリアンが王都に来たのは、おそらく14歳になってすぐくらいだろう。約1年間、冒険者見習いとして活動しているのを、俺は見ていた。その頃から彼女は一人だった。
それ以前に一緒に過ごしていた仲間が居たのだろうか?そして、そこに悲しい思い出があるのだろうか……?
いつものように、リリアンの頭を撫でてやろうと手を伸ばした。が、そこで躊躇した。
今の姿は、いつも見ているあの小さいリリアンじゃない…… 見た目だけなら俺と同じ年ごろの女性だ。
そんな、大人の女性の頭を撫でるのは…… 何か違う気がした。
そう思って伸ばしかけた手を止めた時にはもう遅かった。俺が動いた気配を感じてか、振り向いた彼女の頬に俺の手が当たった。
頭を撫でるつもりだったその手は、彼女の頬に触れて止まった。
そこから手を引っ込めれば良かったのに……
そのまま…… 手が触れたのを良い事に、つい彼女の頬に手のひらを当てて…… その頬を撫でた……
彼女は一瞬驚いた顔をしたが、まるで俺の手の感触を、温もりを感じている様に目を閉じた。
これは……
自分の動悸が激しくなるのが分かった。
「リリアン……」
この空気に、雰囲気に身を任せたくなる……
月明りの中、彼女の唇が見える……
その唇に…… 自分を……
「……私が、怖いか?」
彼女の言葉に我に返った。
「心音が激しく聞こえる。緊張もしているようだが、おそらく私のせいだろう。すまない……」
そう言って一瞬悲し気な表情を見せ、彼女は少女の……元のリリアンの姿に戻った。
「ごめんなさい。見慣れない姿でいるとやっぱり警戒しちゃいますよね、ダメですね」
えへへと笑う、いつものリリアンがそこに居た。それを見て少し、落胆してしまった自分も居た。
「なあ、リリアン。その大人の姿になったのは、それは魔道具か何かの効果なのか?」
「変姿の魔法石です。実家の蔵に打ち捨てられていたのを見つけちゃいました」
そう笑ってみせる姿は、本当にいつものリリアンだった。
「……話によると、レアな魔法のひとつらしいです。なんでこの魔法石が実家にあったのかは、わからないのですが。私がこれを使えたのは運が良かったのかもしれませんね」
「その姿は…… お前の将来なのか?」
「……わかりません。私がイメージしているだけなので、自分の妄想や願望が反映されているかもしれないです」
「願望……?」
思わずリリアンの胸元に視線を落とすと、それに気付いたリリアンが頬を膨らせて俺の肩を叩いた。
すっかり気持ちは落ち着いて、いつものリリアンとの会話になっていた。でも、それを惜しむ気持ちが少なからず自分の中にある。
自分自身の気持ちのはずなのに、自分では理解できないこの状況が不可解にも思えていた。
「リリアンは…… 14歳から王都に来て、見習いをしていただろう? その前に旅をしていたのか?」
そう尋ねると、リリアンはしまったと言う顔になって、俺から視線を逸らせた。
「あー…… お願いします。それ、内緒にしておいてください」
そう気まずそうな顔で、上目遣いでお願いされた。その仕草はズルいだろう。普通に可愛い。
「卒業したのは14の時で……飛び級は1年分なのですが、実際には卒業試験を13歳で合格したんです。でもそのまま卒業すると無駄に目立ってしまうので、1年間はあちこちを旅していました。見習い取る前に、卒業見込みを使ってクエスト手伝いなんかもしちゃってたので…… やりすぎがバレると怒られるので内緒にしててくださいね」
驚いた……
俺も飛び級制度を使って、14歳で卒業をしている。その程度のヤツならそれほど珍しくもないが、13で卒業できるのは余程出来るヤツか、お金を積んで卒業を買い取ったか、どっちかだろう。
確かに13歳で、しかも獣人が飛び級で卒業したとなると、かなり目立つ。
「……お前、頭良いんだな……」
「んー? 獣人の国には碌な娯楽もないですから、暇な時間に色んな本を読んでたら、こんな感じになっちゃいました」
「以前見せてくれた地図も、その頃作ったとかか?」
「ああ、それもありますし、人に聞いた情報とか、図書館なんかも…… あの地図の事も人に言わないでくださいね」
色々と、彼女なりの事情もあるのだろう。
この人間の国にいる獣人は少ない。獣人たちはそれぞれの種族毎の結束力が高く、わざわざ獣人の国から出てこようとはしない。獣人の国から自主的に出てくる者は、余程力に自信があって故郷では気が済まない戦士や、他の国で商売などをしたい者、あとは獣人の国に居場所が無くなった訳ありの者たちなど。
リリアンの様な少女が、しかも人間の国で見習いから冒険者をするような事は、普通ではないはずだ。
「お前は内緒ばかりだなあ……」
リリアンに手を伸ばして、今度はちゃんと頭を撫でた。
「でも俺を……信用してくれているんだろう?」
そう言うと、リリアンは頭を撫でられながら、えへへと恥ずかしそうに笑った。
「リリアンは…… なんでこの国に来たんだ?」
「行きたいところがあるんです。あと、会いたい人が居ました……」
そう、彼女が過去形で言った事に気が付いた。
「……その人とは会えたのか?」
「……いいえ…… もう会えないです」
そう言って、彼女は寂し気に微笑んで……
その姿は、少女のリリアンのはずなのに…… 俺にはさっきまで見ていた大人の雰囲気が重なっているように思えた。
* * *
この四日間、さほど大きなトラブルもなく、無事に王都に着く事が出来た。
その間に、ジャスパーは俺たちとかなり打ち解けたようだ。何故か、元からの知り合いである俺よりも、リリアンとよく話をしている。まあ年齢も彼女の方が近いし、先輩の俺相手だと余計に気を使う事もあるんだろうな。
ただ、リリアンへの好奇心からか、ジャスパーが彼女の尻尾を掴んでしまって、その時にはこっぴどく叱られていた。俺もちょっと触ってみたいと思っていたのだが、間違いを犯す前にそれが知れて良かったと、こっそりと思った。
あれからリリアンは、二人きりの時でもあの姿を見せてくれる事はなかった。
俺の心には…… 僅かに寂しさが募っていた。
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