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最終章
11-8 魔王との戦い
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「くそっ! どうすりゃいいんだよ!?」
焦ったようにヴィーさんが叫ぶ。
『気にせず戦えばよかろう。そら』
『魔王』と呼ばれた黒い人影の言葉に合わせて、無表情のアリアちゃんが魔法を放ってきた。
それだけでなく、魔王も僕らに向けて次々と魔法を撃ちだしてくる。3人が魔法を跳んで避けると、立っていた場所に光球が当たり破裂した。
ただ攻撃を避ける一方で、ずっとこんなことの繰り返しだ。僕らがアリアちゃんを攻撃できるわけがない。魔王はそれをわかって、アリアちゃんをけしかけてくる。
「アリア! 戻ってこい!」
あの冷静なセリオンさんでさえ、必死に声を張り上げている。皆、アリアちゃんのことが大切なんだ。一体どうしたら……
「ラウル!」
その時、ジャウマさんが僕の名を呼んだ。その声で彼の方を見た。
あの視線は僕に何かを伝えようとしている。きっと僕がやらなくてはいけないことがある。ジャウマさんは僕の表情を確認すると、再びアリアちゃんの方を向いた。
今まで防戦一方だったジャウマさんが、アリアちゃんに向かって駆け出した。ヴィーさんに向けて魔法を放とうと片手を差し出していたアリアちゃんは、ジャウマさんの動きに気付くと、放ちかけていた魔法をジャウマさんに放った。
ジャウマさんは氷の魔法を敢えて避けずに、両の竜の腕で受け止めた。赤い鱗の生えたジャウマさんの両腕が、氷で白くなっていく。それでも足を緩めずに、アリアちゃんのもとへ駆け寄ると、凍りかけた両腕で彼女を抱き上げた。
ジャウマさんの両腕に抱かれても、アリアちゃんは以前のような嬉しそうな顔もしないどころか、眉ひとつ動かさない。
ジャウマさんはアリアちゃんを抱いたまま、今度はこちらに向かって走ってきた。
そのジャウマさんに、魔王の放った魔法が飛んでくる。
「ヴィー!」
ジャウマさんは名を呼びながら、アリアちゃんを空にいるヴィーさんの方へ放り投げた。その直後、ジャウマさんに魔法が直撃する。
ヴィーさんは空に投げられたアリアちゃんを受け止めると、やはりこちらに向かって飛んでくる。今度はそのヴィーさんに魔王の魔法が飛んでくると、セリオンさんが氷の魔法を放ち、それを食い止めた。
3人は、僕のもとにアリアちゃんを連れてこようとしている。それに気が付いて、僕も走り出した。
「ラウル!」
ヴィーさんが僕を呼ぶ。それと同時に、僕に向けて投げられたアリアちゃんを、全身でしっかりと受け止めた。
そのまま彼女をぎゅうと抱きしめる。以前は小さかった彼女の体は、もう僕の腕の中には収まらない。
「アリアちゃん、元に戻って……!」
次の瞬間、抱きしめていた腕の中の少女の力がふっと抜けた。慌ててアリアちゃんの顔を覗き込む。どうやら意識を失ったらしい。
「ラウル! ひとまず、アリアを魔王から遠ざけるんだ!」
「わ、わかりました!」
セリオンさんに向けて頷くと、彼女を抱えて広間の端の方へ逃げた。
結界を張ったまま駆ける僕の後ろから、次々と火球が飛んできて、周囲で弾ける。
『姫を返せ。それは我の物だ』
魔王の言葉に、ヴィーさんの眉が吊り上がる。
「お前なんかにアリアを渡せるか! 本当に娘のことが大事なのなら、嫌がることをさせるんじゃねえ。そんなのが父親なもんか!」
『まだ我の力が足らぬのだ。それを寄越せ!』
魔王が空に向かって叫ぶと、魔王の体の周りを再び黒い靄が渦巻き、その体が巨大化していく。
見上げるほどの大きさになった魔王を睨み付けながら、3人も獣の姿に変わっていった。
* * *
「ラウル……?」
「アリアちゃん。気が付いたんだね、良かった」
クーが心配そうにアリアちゃんの手を舐める。
「あ! パパ!?」
体を起こしたアリアちゃんが、3人の姿を見て悲痛な叫びをあげた。
「ぐっ!!」
空にいる神鳥に雷の魔法が落ちる。苦し気な声と共に神鳥が空でよろけた。
魔王の放つ火の魔法が、白狐の背を黒く焦がしていく。
竜の腕に抑え込まれていた魔王が大きく体を振ると、赤竜はそのまま壁に叩きつけられた。
「結界を解いて! パパたちを助け――」
「アリアちゃん! ダメだ!」
結界を飛びだそうとしたアリアちゃんの手を引いた。
「この結界の中までは、魔王の力は及ばない。ここを出たら、また魔王に操られてしまう」
もうさっきのような失敗は繰り返さない。僕がアリアちゃんを守らないと。
でもここでじっとしていても事態は変わらない。それもわかっている。
彼ら3人の攻撃が魔王に届いてないわけではない。
氷の魔法は魔王の手足を凍らせ、羽根の矢は魔王の胸に刺さり、炎のブレスは魔王の体を焼き、竜の牙はその身を傷つけている。
でもそれ以上に、魔王の攻撃が彼ら3人を傷つけている。
「こんなもんか?」
ヴィーさんが、今の状況にそぐわない言葉を口にした。
「ああ、そうだな」
「潮時だろう」
セリオンさん、ジャウマさんもそれぞれ言葉を返す。
「一気にいくぞ」
合図とともに、神鳥が今まで以上の量の羽根の矢を飛ばす。羽根の矢が全身に刺さると、魔王の動きが止まった。
赤竜が魔王に向けて、強力な炎のブレスを吐く。まるで体中の魔力を放出しているかのように。
白狐がくるりと一回転すると、その三本の尾を魔王に向ける。まるで吹雪かと思うほどの氷の嵐が魔王に向かって飛んでいく。
その氷は魔王に次々と貼りつき、とうとう魔王を氷柱に閉じ込めてしまった。
魔王は氷柱の中で完全に動きを止めている。これで倒せたんだろうか。せめて封じることができていれば……
神鳥がばさりばさりとよろけながらこちらへ飛んでくる。赤竜も、白狐も、よろよろとこちらへ歩いてくる。
最後に全ての力を出し切ったのだろう。
こちらに近づくにつれ、3人の姿は獣から人に戻っていく。その体は傷だらけだった。
「ラウル。俺たちも中に入れてくれ」
ジャウマさんに言われて一度結界を解く。ジャウマさんは「入れてくれ」と言って、解けとは言わなかった。まだ何かあるんだろうか。
疑問を感じながらも、結界の一部を開けて彼らを迎え入れた。
「俺たちでは魔王を完全に倒すことはできない」
傷だらけの顔で、ジャウマさんが言った。
「正統な『神族』の力を持つアリアならば、魔王を倒せる。アリア、お前はどうしたい?」
焦ったようにヴィーさんが叫ぶ。
『気にせず戦えばよかろう。そら』
『魔王』と呼ばれた黒い人影の言葉に合わせて、無表情のアリアちゃんが魔法を放ってきた。
それだけでなく、魔王も僕らに向けて次々と魔法を撃ちだしてくる。3人が魔法を跳んで避けると、立っていた場所に光球が当たり破裂した。
ただ攻撃を避ける一方で、ずっとこんなことの繰り返しだ。僕らがアリアちゃんを攻撃できるわけがない。魔王はそれをわかって、アリアちゃんをけしかけてくる。
「アリア! 戻ってこい!」
あの冷静なセリオンさんでさえ、必死に声を張り上げている。皆、アリアちゃんのことが大切なんだ。一体どうしたら……
「ラウル!」
その時、ジャウマさんが僕の名を呼んだ。その声で彼の方を見た。
あの視線は僕に何かを伝えようとしている。きっと僕がやらなくてはいけないことがある。ジャウマさんは僕の表情を確認すると、再びアリアちゃんの方を向いた。
今まで防戦一方だったジャウマさんが、アリアちゃんに向かって駆け出した。ヴィーさんに向けて魔法を放とうと片手を差し出していたアリアちゃんは、ジャウマさんの動きに気付くと、放ちかけていた魔法をジャウマさんに放った。
ジャウマさんは氷の魔法を敢えて避けずに、両の竜の腕で受け止めた。赤い鱗の生えたジャウマさんの両腕が、氷で白くなっていく。それでも足を緩めずに、アリアちゃんのもとへ駆け寄ると、凍りかけた両腕で彼女を抱き上げた。
ジャウマさんの両腕に抱かれても、アリアちゃんは以前のような嬉しそうな顔もしないどころか、眉ひとつ動かさない。
ジャウマさんはアリアちゃんを抱いたまま、今度はこちらに向かって走ってきた。
そのジャウマさんに、魔王の放った魔法が飛んでくる。
「ヴィー!」
ジャウマさんは名を呼びながら、アリアちゃんを空にいるヴィーさんの方へ放り投げた。その直後、ジャウマさんに魔法が直撃する。
ヴィーさんは空に投げられたアリアちゃんを受け止めると、やはりこちらに向かって飛んでくる。今度はそのヴィーさんに魔王の魔法が飛んでくると、セリオンさんが氷の魔法を放ち、それを食い止めた。
3人は、僕のもとにアリアちゃんを連れてこようとしている。それに気が付いて、僕も走り出した。
「ラウル!」
ヴィーさんが僕を呼ぶ。それと同時に、僕に向けて投げられたアリアちゃんを、全身でしっかりと受け止めた。
そのまま彼女をぎゅうと抱きしめる。以前は小さかった彼女の体は、もう僕の腕の中には収まらない。
「アリアちゃん、元に戻って……!」
次の瞬間、抱きしめていた腕の中の少女の力がふっと抜けた。慌ててアリアちゃんの顔を覗き込む。どうやら意識を失ったらしい。
「ラウル! ひとまず、アリアを魔王から遠ざけるんだ!」
「わ、わかりました!」
セリオンさんに向けて頷くと、彼女を抱えて広間の端の方へ逃げた。
結界を張ったまま駆ける僕の後ろから、次々と火球が飛んできて、周囲で弾ける。
『姫を返せ。それは我の物だ』
魔王の言葉に、ヴィーさんの眉が吊り上がる。
「お前なんかにアリアを渡せるか! 本当に娘のことが大事なのなら、嫌がることをさせるんじゃねえ。そんなのが父親なもんか!」
『まだ我の力が足らぬのだ。それを寄越せ!』
魔王が空に向かって叫ぶと、魔王の体の周りを再び黒い靄が渦巻き、その体が巨大化していく。
見上げるほどの大きさになった魔王を睨み付けながら、3人も獣の姿に変わっていった。
* * *
「ラウル……?」
「アリアちゃん。気が付いたんだね、良かった」
クーが心配そうにアリアちゃんの手を舐める。
「あ! パパ!?」
体を起こしたアリアちゃんが、3人の姿を見て悲痛な叫びをあげた。
「ぐっ!!」
空にいる神鳥に雷の魔法が落ちる。苦し気な声と共に神鳥が空でよろけた。
魔王の放つ火の魔法が、白狐の背を黒く焦がしていく。
竜の腕に抑え込まれていた魔王が大きく体を振ると、赤竜はそのまま壁に叩きつけられた。
「結界を解いて! パパたちを助け――」
「アリアちゃん! ダメだ!」
結界を飛びだそうとしたアリアちゃんの手を引いた。
「この結界の中までは、魔王の力は及ばない。ここを出たら、また魔王に操られてしまう」
もうさっきのような失敗は繰り返さない。僕がアリアちゃんを守らないと。
でもここでじっとしていても事態は変わらない。それもわかっている。
彼ら3人の攻撃が魔王に届いてないわけではない。
氷の魔法は魔王の手足を凍らせ、羽根の矢は魔王の胸に刺さり、炎のブレスは魔王の体を焼き、竜の牙はその身を傷つけている。
でもそれ以上に、魔王の攻撃が彼ら3人を傷つけている。
「こんなもんか?」
ヴィーさんが、今の状況にそぐわない言葉を口にした。
「ああ、そうだな」
「潮時だろう」
セリオンさん、ジャウマさんもそれぞれ言葉を返す。
「一気にいくぞ」
合図とともに、神鳥が今まで以上の量の羽根の矢を飛ばす。羽根の矢が全身に刺さると、魔王の動きが止まった。
赤竜が魔王に向けて、強力な炎のブレスを吐く。まるで体中の魔力を放出しているかのように。
白狐がくるりと一回転すると、その三本の尾を魔王に向ける。まるで吹雪かと思うほどの氷の嵐が魔王に向かって飛んでいく。
その氷は魔王に次々と貼りつき、とうとう魔王を氷柱に閉じ込めてしまった。
魔王は氷柱の中で完全に動きを止めている。これで倒せたんだろうか。せめて封じることができていれば……
神鳥がばさりばさりとよろけながらこちらへ飛んでくる。赤竜も、白狐も、よろよろとこちらへ歩いてくる。
最後に全ての力を出し切ったのだろう。
こちらに近づくにつれ、3人の姿は獣から人に戻っていく。その体は傷だらけだった。
「ラウル。俺たちも中に入れてくれ」
ジャウマさんに言われて一度結界を解く。ジャウマさんは「入れてくれ」と言って、解けとは言わなかった。まだ何かあるんだろうか。
疑問を感じながらも、結界の一部を開けて彼らを迎え入れた。
「俺たちでは魔王を完全に倒すことはできない」
傷だらけの顔で、ジャウマさんが言った。
「正統な『神族』の力を持つアリアならば、魔王を倒せる。アリア、お前はどうしたい?」
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